江戸時代中後期の紀伊国を代表する貞命(さだなが)の、心象的描法で秋野を想わせる風景が彫り表わされた作。貞命の鍛え肌を活かした鐔には武骨で力強い風合いの作もあるが、ここでは深まりつつある秋の空気感を表わしている。鉄地の耳を打ち返して丸形に仕立て、その耳を景色として画面に連続させている。蔦の絡まる古木は肉高く、遠く連なる山は金銀赤銅の象嵌、足元に露を湛えた笹を平象嵌と露象嵌で描き、繊細な一面を覗かせている




紀伊
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保存刀装具のうち、出来・保存状態が一層優れ、銘文や作風に資料的価値の高いものと認められたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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