二つの朝廷、六十年の戦、そして刀剣史上もっとも劇的な姿。幅広の刀身、延びた切先、後代に磨上げられて雄大な刀となった大太刀。相州風がこの時代の様式であった。
番号:25534(委託販売品) 刀:白鞘入り(日本美術刀剣保存協会 協会保存刀剣) 銘文:無銘(古宇多) 【淡山子による鞘書き】 越中国古宇多 本作は大磨上無銘なれど、地刃ともに大和気質が顕著に現れている。 沸深く匂口明るく、全体に力強い趣を呈しており、南北朝を下らぬ古宇多派の典型的な作風を示す優品である。 平成三十年戊戌仲秋 淡山識 弊社では刀工の出来映えにより、最上作、上々作、上作、普通作に分類しております。 本作は無銘(古宇多)としては「上々作」にランクされる作品です。 ハバキ:金着一重、葵紋の彫刻 長さ:72.7 cm (2尺4寸0分) 反り:1.0 cm (3分3厘) 元幅:2.94 cm 先幅:1.89 cm 重ね:0.62 cm 刀身重量:775g 時代:鎌倉時代末期から南北朝時代 体配:大磨上無銘、身幅・重ね共に尋常で、反り浅く、中切先となる。 地鉄:板目肌に地沸が厚くつき、地景が入る。鎬地は板目に流れ肌、杢目が交じる。 刃文:直刃調に匂口深く、小沸が厚くつく。二重刃、砂流し、金筋が盛んに働き、活気に溢れる。 特徴: 宇多派はもともと大和国に始まり、後に越中国へ移住した一派です。鎌倉時代末期の古入道国光を祖とし、江戸時代まで続きました。その中でも室町時代初期以前の作を「古宇多」、それ以降を単に「宇多」と呼び区別しています。 葵美術より一言: 地刃ともに沸が厚く、非常に複雑で古雅な景観を呈しており、見どころの多い一振りです。棒樋がないため、鎬地に至るまでの働きを存分に鑑賞できる点も魅力と言えるでしょう。飽きのこない、力強くも美しい出来映えであり、自信を持ってお勧めいたします。 日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書 葵美術評価鑑定書 全身押し形





脇物 · 越中
時期区分: 古宇多· 1310–1394
現在7点販売中
古宇多は、越中宇多派の草創にあたる一群を指す。宇多派は元来大和国宇陀郡の出身で、鎌倉時代末期の文保頃に古入道国光が大和より越中国宇津の地へ来住して開祖となったと伝える。国光の子に国房・国宗があり、さらに国次らが続いて、南北朝期にかけて一派の基礎を築いた。同名は一代限りではなく、国光・国房ともに後代まで襲名する工が数代を数え、室町時代を経て新刀期にまで及んでいる。このうち南北朝期を下らぬ作を特に古宇多と汎称し、開祖国光以下、大和の根を色濃く残した最初の世代がここに含まれる。国光在銘の確実な遺品は少なく、国房も南北朝後期ないし康応元年の年紀を有するものを最古とするため、この区分の在銘作はもとより数が限られる。 作風は地鉄に最もよく現れる。鍛えは板目に杢目・流れ肌を交えて柾がかり、肌立ちごころとなって地沸つき、地景が入り、地鉄が黒みをおびて処々粕立つところに北国物の持味を見せる。映りは白け映りまたは沸映りとして立つことが多い。刃文は細直刃を基調とし、処々に小互の目・小乱れや浅いのたれを交え、小足入り、小沸つき、刃縁が細かにほつれ、喰違刃や打のけを交えて、金筋・砂流しがかかる。帽子は直ぐに小丸、掃きかけて浅く返るものが目立つ。鎬の高い造込みは本国大和の影響によるもので、大和味の濃さがこの区分の根幹をなすが、一方で越中の先達である則重や江に倣ったとみられる相州伝風の作も含み、上工になると沸が強く働き、地刃ともに変化に富む。後代の宇多が次第に北国色を強め荒みを増すのに対し、古宇多は大和物を見るような澄んだ出来に近く、模範への距離が短い点で隔たりがある。 鑑定にあたっては、黒みをおびて肌立つ地鉄に白け映りの立つ点と、刃縁のほつれ・喰違刃に金筋・砂流しの加わる大和系の働きを併せ読むことが要となる。沸の強い作は一見相州上工を想わせるが、黒く粕立つ地鉄と、輝くというより締まる匂口によって宇多に引き戻される。主要工は開祖の古入道国光と、その子と伝える初代国房であり、国房には黒川古文化研究所・日枝神社所蔵の重要美術品の太刀が遺例として著名で、「国」字のクニ構えを井桁の如く崩す独特の銘字が初代の手がかりとなる。ほかに国宗・国次、また友則・友重らの名も伝わる。在銘作が乏しいため、評価はおのずと地鉄と刃の働きによる無銘極めに多くを負い、地刃の健やかな上作は滋味掬すべき優品として遇される。伝来は寺社や旧蔵家に長く留まる例が多く、宇多物研究上の資料として重んじられている。 詳しく見る →
二つの朝廷、六十年の戦、そして刀剣史上もっとも劇的な姿。幅広の刀身、延びた切先、後代に磨上げられて雄大な刀となった大太刀。相州風がこの時代の様式であった。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト返品をご希望の場合、お客様が受領されてから3日以内にお知らせください。この期間を過ぎますとキャンセルはお受けできかねますので何卒ご了承ください。なお当社へのご返送は、5営業日以内の発送をお願いしております。なおキャンセルは販売した当時の状態がそのまま保持されている事が条件となりますのでお取り扱いには十分ご注意下さい。
番号:25534(委託販売品) 刀:白鞘入り(日本美術刀剣保存協会 協会保存刀剣) 銘文:無銘(古宇多) 【淡山子による鞘書き】 越中国古宇多 本作は大磨上無銘なれど、地刃ともに大和気質が顕著に現れている。 沸深く匂口明るく、全体に力強い趣を呈しており、南北朝を下らぬ古宇多派の典型的な作風を示す優品である。 平成三十年戊戌仲秋 淡山識 弊社では刀工の出来映えにより、最上作、上々作、上作、普通作に分類しております。 本作は無銘(古宇多)としては「上々作」にランクされる作品です。 ハバキ:金着一重、葵紋の彫刻 長さ:72.7 cm (2尺4寸0分) 反り:1.0 cm (3分3厘) 元幅:2.94 cm 先幅:1.89 cm 重ね:0.62 cm 刀身重量:775g 時代:鎌倉時代末期から南北朝時代 体配:大磨上無銘、身幅・重ね共に尋常で、反り浅く、中切先となる。 地鉄:板目肌に地沸が厚くつき、地景が入る。鎬地は板目に流れ肌、杢目が交じる。 刃文:直刃調に匂口深く、小沸が厚くつく。二重刃、砂流し、金筋が盛んに働き、活気に溢れる。 特徴: 宇多派はもともと大和国に始まり、後に越中国へ移住した一派です。鎌倉時代末期の古入道国光を祖とし、江戸時代まで続きました。その中でも室町時代初期以前の作を「古宇多」、それ以降を単に「宇多」と呼び区別しています。 葵美術より一言: 地刃ともに沸が厚く、非常に複雑で古雅な景観を呈しており、見どころの多い一振りです。棒樋がないため、鎬地に至るまでの働きを存分に鑑賞できる点も魅力と言えるでしょう。飽きのこない、力強くも美しい出来映えであり、自信を持ってお勧めいたします。 日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書 葵美術評価鑑定書 全身押し形





脇物 · 越中
時期区分: 古宇多· 1310–1394
現在7点販売中
古宇多は、越中宇多派の草創にあたる一群を指す。宇多派は元来大和国宇陀郡の出身で、鎌倉時代末期の文保頃に古入道国光が大和より越中国宇津の地へ来住して開祖となったと伝える。国光の子に国房・国宗があり、さらに国次らが続いて、南北朝期にかけて一派の基礎を築いた。同名は一代限りではなく、国光・国房ともに後代まで襲名する工が数代を数え、室町時代を経て新刀期にまで及んでいる。このうち南北朝期を下らぬ作を特に古宇多と汎称し、開祖国光以下、大和の根を色濃く残した最初の世代がここに含まれる。国光在銘の確実な遺品は少なく、国房も南北朝後期ないし康応元年の年紀を有するものを最古とするため、この区分の在銘作はもとより数が限られる。 作風は地鉄に最もよく現れる。鍛えは板目に杢目・流れ肌を交えて柾がかり、肌立ちごころとなって地沸つき、地景が入り、地鉄が黒みをおびて処々粕立つところに北国物の持味を見せる。映りは白け映りまたは沸映りとして立つことが多い。刃文は細直刃を基調とし、処々に小互の目・小乱れや浅いのたれを交え、小足入り、小沸つき、刃縁が細かにほつれ、喰違刃や打のけを交えて、金筋・砂流しがかかる。帽子は直ぐに小丸、掃きかけて浅く返るものが目立つ。鎬の高い造込みは本国大和の影響によるもので、大和味の濃さがこの区分の根幹をなすが、一方で越中の先達である則重や江に倣ったとみられる相州伝風の作も含み、上工になると沸が強く働き、地刃ともに変化に富む。後代の宇多が次第に北国色を強め荒みを増すのに対し、古宇多は大和物を見るような澄んだ出来に近く、模範への距離が短い点で隔たりがある。 鑑定にあたっては、黒みをおびて肌立つ地鉄に白け映りの立つ点と、刃縁のほつれ・喰違刃に金筋・砂流しの加わる大和系の働きを併せ読むことが要となる。沸の強い作は一見相州上工を想わせるが、黒く粕立つ地鉄と、輝くというより締まる匂口によって宇多に引き戻される。主要工は開祖の古入道国光と、その子と伝える初代国房であり、国房には黒川古文化研究所・日枝神社所蔵の重要美術品の太刀が遺例として著名で、「国」字のクニ構えを井桁の如く崩す独特の銘字が初代の手がかりとなる。ほかに国宗・国次、また友則・友重らの名も伝わる。在銘作が乏しいため、評価はおのずと地鉄と刃の働きによる無銘極めに多くを負い、地刃の健やかな上作は滋味掬すべき優品として遇される。伝来は寺社や旧蔵家に長く留まる例が多く、宇多物研究上の資料として重んじられている。 詳しく見る →
二つの朝廷、六十年の戦、そして刀剣史上もっとも劇的な姿。幅広の刀身、延びた切先、後代に磨上げられて雄大な刀となった大太刀。相州風がこの時代の様式であった。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト返品をご希望の場合、お客様が受領されてから3日以内にお知らせください。この期間を過ぎますとキャンセルはお受けできかねますので何卒ご了承ください。なお当社へのご返送は、5営業日以内の発送をお願いしております。なおキャンセルは販売した当時の状態がそのまま保持されている事が条件となりますのでお取り扱いには十分ご注意下さい。