鍾馗は中国の伝説に登場する道教系の神で、邪鬼を退治し、災厄や疫病を祓う守護神として知られる。日本でも魔除けや厄除けの象徴として親しまれ、刀装具の画題にも多く取り上げられてきた。 本作は、頭に威厳ある風貌の鍾馗を、縁に岩陰に身を潜める小鬼を配した縁頭である。鍾馗は大きな笠を手にし、鋭い眼差しで鬼の行方をうかがうような姿に描かれている。一方、縁の小鬼は鍾馗の目を逃れるように岩陰にしゃがみ込み、表情には愛嬌が感じられる。 鍾馗の力強い顔立ちと、小鬼の滑稽な仕草の対比が巧みで、彫金の細やかさとともに画題の面白さを引き立てている。 無銘ながら、作風から水戸金工物と思われる。













水戸
江戸
常陸
無銘
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