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特別保存刀剣鑑定書付 肥前国河内守藤原正広(五代) 【解説】 本作は「肥前国河内守藤原正広」と銘のある刀です。正広は、現在の佐賀県にあたる肥前国で活躍した名工です。「河内守」は優れた刀工に与えられる受領名であり、「藤原正広」が作者名にあたります。正広の名は江戸時代初期から後期にかけて数代続きましたが、日本美術刀剣保存協会(NBTHK)の鑑定によれば、本作は宝暦年間(1751-1764年:江戸時代後期)に活躍した五代目正広の手によるものです。 初代正広は、肥前刀の開祖であり日本刀史上屈指の名工である初代忠吉の孫にあたります。当初は「正永」と銘じていましたが、寛永二年(1625年)に「正広」へと改名しました。彼は肥前国の有力大名である鍋島家から格別の信頼を寄せられており、改名も藩主・鍋島勝茂公の命によるものでした。正広は鍋島家の「御抱え鍛冶」として、藩のために専属で刀を打ちました。御抱え鍛冶となることは刀工にとって極めて名誉なことでした。その技術は初代忠吉の代作を務めるほどに高く、彼らが打った刀は「肥前刀」と呼ばれ、その美しい地鉄(じがね)で今日まで広く知られています。 五代目正広は、代々受け継がれてきた高度な鍛刀技術を継承しました。本名は橋本左伝次郎といい、当初は「正永」と銘じていましたが、寛延三年(1750年)に河内守を受領し、名を「正広」と改めています。 肥前国は古くから海外貿易によって繁栄した地でした。初代以来、鍋島藩の手厚い保護下にあった肥前刀工たちは、地理的利点を活かして入手した洋鉄(南蛮鉄)を和鉄に組み合わせることで、肥前刀特有の精緻で美しい肌合いを生み出すことに成功しました。 本作は、日本美術刀剣保存協会(NBTHK)により「特別保存刀剣」に指定されています。この鑑定書は、保存状態が極めて良く、かつ美術的価値の高い真作の日本刀にのみ与えられるものです。 ※棟(むね)に数箇所、黒錆が見受けられます。詳細なコンディションについては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身】 長さ(Nagasa):67.8 cm 反り(Sori):1.2 cm 刃文(Hamon):焼入れによって刃先に現れる結晶構造 地紋(Jihada):鍛錬の過程で現れる鋼の表面模様 切先(Kissaki):刀身の先端部分 茎(Nakago):柄に収まる持ち手部分 茎に現れる黒錆は、柄の中での赤錆の発生を防ぐ役割があります。この経年による茎の変色は、専門家が製作年代を特定する際の重要な指標となります。 【拵】 拵(Koshirae):鞘、柄、鍔などを含めた外装一式 本拵の主な意匠は「龍」です。金具全体に、雲の間から龍が現れる古典的な「雲龍図」が力強く施されています。 龍は古代中国の神話に由来する想像上の生物であり、古来より瑞祥(吉兆)の象徴として崇められてきました。その姿は「九似(九つの動物に似る)」とされ、角は鹿、頭は駱駝、眼は鬼(または兎)、体は蛇、腹は蜃、鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、耳は牛に似ると伝えられています。

鑑定書読取

Certificate reading — 銘 肥前国河内守藤原正広(五代)

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刀剣›肥前›正廣›日本刀 刀 肥前国河内守正広(五代) NBTHK 特別保存刀剣鑑定書付
刀特別保存
正廣

日本刀 刀 肥前国河内守正広(五代) NBTHK 特別保存刀剣鑑定書付

在銘 · Tadayoshi · 宝暦 · 長さ 67.8cm · 反り 1.2cm

¥1,300,000
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法量・詳細
刀工
正廣
種別
刀
流派
肥前
活動期
1751–1764年頃(宝暦)
国
肥前
銘
在銘
法量
長さ 67.8cm反り 1.2cm
説明

特別保存刀剣鑑定書付 肥前国河内守藤原正広(五代) 【解説】 本作は「肥前国河内守藤原正広」と銘のある刀です。正広は、現在の佐賀県にあたる肥前国で活躍した名工です。「河内守」は優れた刀工に与えられる受領名であり、「藤原正広」が作者名にあたります。正広の名は江戸時代初期から後期にかけて数代続きましたが、日本美術刀剣保存協会(NBTHK)の鑑定によれば、本作は宝暦年間(1751-1764年:江戸時代後期)に活躍した五代目正広の手によるものです。 初代正広は、肥前刀の開祖であり日本刀史上屈指の名工である初代忠吉の孫にあたります。当初は「正永」と銘じていましたが、寛永二年(1625年)に「正広」へと改名しました。彼は肥前国の有力大名である鍋島家から格別の信頼を寄せられており、改名も藩主・鍋島勝茂公の命によるものでした。正広は鍋島家の「御抱え鍛冶」として、藩のために専属で刀を打ちました。御抱え鍛冶となることは刀工にとって極めて名誉なことでした。その技術は初代忠吉の代作を務めるほどに高く、彼らが打った刀は「肥前刀」と呼ばれ、その美しい地鉄(じがね)で今日まで広く知られています。 五代目正広は、代々受け継がれてきた高度な鍛刀技術を継承しました。本名は橋本左伝次郎といい、当初は「正永」と銘じていましたが、寛延三年(1750年)に河内守を受領し、名を「正広」と改めています。 肥前国は古くから海外貿易によって繁栄した地でした。初代以来、鍋島藩の手厚い保護下にあった肥前刀工たちは、地理的利点を活かして入手した洋鉄(南蛮鉄)を和鉄に組み合わせることで、肥前刀特有の精緻で美しい肌合いを生み出すことに成功しました。 本作は、日本美術刀剣保存協会(NBTHK)により「特別保存刀剣」に指定されています。この鑑定書は、保存状態が極めて良く、かつ美術的価値の高い真作の日本刀にのみ与えられるものです。 ※棟(むね)に数箇所、黒錆が見受けられます。詳細なコンディションについては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身】 長さ(Nagasa):67.8 cm 反り(Sori):1.2 cm 刃文(Hamon):焼入れによって刃先に現れる結晶構造 地紋(Jihada):鍛錬の過程で現れる鋼の表面模様 切先(Kissaki):刀身の先端部分 茎(Nakago):柄に収まる持ち手部分 茎に現れる黒錆は、柄の中での赤錆の発生を防ぐ役割があります。この経年による茎の変色は、専門家が製作年代を特定する際の重要な指標となります。 【拵】 拵(Koshirae):鞘、柄、鍔などを含めた外装一式 本拵の主な意匠は「龍」です。金具全体に、雲の間から龍が現れる古典的な「雲龍図」が力強く施されています。 龍は古代中国の神話に由来する想像上の生物であり、古来より瑞祥(吉兆)の象徴として崇められてきました。その姿は「九似(九つの動物に似る)」とされ、角は鹿、頭は駱駝、眼は鬼(または兎)、体は蛇、腹は蜃、鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、耳は牛に似ると伝えられています。

作者について

正廣

新刀 · 肥前 · 1751-1764頃

藤代 Chu-jo saku · 刀剣大鑑 上位76%

現在1点販売中

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正廣の作 1点が現在販売中→
正廣 — 詳細新刀派

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流派について

肥前

新刀 · 肥前

現在137点販売中

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肥前忠吉派は、肥前佐賀の城下を中心に興った新刀期の一流であり、その祖は橋本新左衛門と称した初代忠吉である。資料によれば、初代は鍋島家の抱え工として、慶長元年に藩命により彫工宗長とともに上洛して京の埋忠明寿の門に入り、忠吉は鍛刀を、宗長は彫技を学んだという。同三年に帰国して佐賀城下に住し、鍋島藩の庇護のもとに一門は大いに栄えた。年紀は慶長五年に始まり、元和十年には再び上洛して武蔵大掾を受領し、名を忠吉から忠広に、氏を源から藤原に改めている。この改名は同一の手の変遷であって別人ではない。初代の嫡子たる二代近江大掾忠広は六十有余年に及ぶ作刀生活を送って肥前最多作の工となり、本家の忠吉銘は土佐守家を経て三代陸奥守忠吉へと返上襲名されて、上三代の本流を成した。これと並んで、初代の門人や身内から、播磨大掾忠国の系、河内大掾正広に発する正広の系、出羽守行広の系といった分家、すなわち傍肥前と汎称される諸工が興り、代を重ねて佐賀の工房は確立された。 一門の共通する作風は、まずその地鉄に表れる。よく約んだ小板目を緻密に鍛え、地沸が微塵に厚く均しくつき、地景が細かに頻りに入って、かね明るく冴える。資料はこれを肥前特有の米糠肌と名指し、他派の出さない細かく明るい肌であるとする。この精良な地の上に、本家の本領たる中直刃を焼く。浅くのたれごころを帯び、処々に小互の目を交え、小足・葉が入り、匂深く小沸が細かについて締まり明るく、帽子は直ぐに小丸へ静かに返る。本来狙った来一門の直刃に対しては、匂口がより締まって明るく、鍛えに覇気がある点で分かれると説く。一方、初代の初期作には直江志津・古作大和物・来一門・鎌倉名工を狙った多様な写し物があり、掃きかけの帽子など本家の通則の例外も見える。代や系統による差異も資料の支持する範囲で明らかである。二代忠広と三代忠吉は本家本領の静かな直刃を継ぎ、なかでも三代は祖父初代を想わせる強く精美な鍛えを身上とする。これに対し傍肥前の諸工は華やかな乱れ刃を好み、正広は丁子を主調とした乱れに互の目を交え、行広は竪長の足長丁子乱れを焼き、忠国は一門の中で最も砂流しが目立つ足長丁子をあらわした。本家が直刃で読まれるのに対し、傍系はその精良な地を覇気ある乱刃へ運んだのである。 肥前刀の鑑定の勘所は、何よりこの米糠肌にある。明るく冴えた小糠肌の上に締まった直刃を焼くという組合せこそ、収集家が肥前刀を求める核心であり、地鉄と刃文が相俟って同派同定の眼目を成す。さらに銘振りもまた鑑定の一部をなし、本家は刀に指裏すなわち太刀銘に切るのを常とし、五字銘・住人銘・受領銘の別が時期を語る。主要刀工の格は資料の伝える通りで、初代忠吉は藤代の極めで最上作、二代忠広・三代忠吉や正広・行広は上々作ないし上作に位置づけられる。代表作には鍋島家伝来の作が多く、来歴には尾張徳川家・佐竹家・皇室などの名が録され、初代の一口には師明寿の添銘が遺り、忠国・正広の作には山野加右衛門ら截断銘を金象嵌に帯びるものがあって、手のみならず刃味の証となる。指定を受けた作の多くは旧蔵家や公の収蔵に永く蔵されて市に現れることは少なく、傍系の作も折にふれて世に出るにとどまる。されば在銘の肥前忠吉は手の届かぬものではないが、祖その人の作や、最も精美な米糠肌に直刃を焼いた一口が現れることは時折のことであり、現れれば肥前刀の一里塚というべきものである。 詳しく見る →

27名の刀工指定510口
主要刀工
刀工時代指定
忠吉1596-1632123
忠吉1662-168158
忠廣1624-1693169
正廣1624-165532
忠國1648-165232
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歴史的背景

肥前 藩営の刀

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肥前刀は藩営の産業である。鍋島家は1596年頃、忠吉を京の埋忠明寿のもとに学ばせ、帰国したその工を核に公認の一門を築いた。小糠肌で名高いその作は、九代にわたり明治まで続いている。

肥前 藩営の刀 →

NBTHK鑑定書
特別保存刀剣Tokubetsu Hozon Tōken
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保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。

銘 肥前国河内守藤原正広(五代)
鑑定書記載
NBTHKについて›

日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。

NBTHK公式サイト→
販売店
サ
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正廣の売約済み

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十拳
保存
Katana - Hozon - 作 正廣 - 刀/肥前国河内守正広Katana - Hozon - 作 正廣 - 刀/肥前国河内守正広
売切れ

刀

作正廣
72.6cm·寛永
売却済
銀座誠友堂
特別保存
Katana - Tokuho - 作 正廣 - Katana [Hizenkoku Masanaga(5th generation Masahiro)][N.B.T.H.K] Tokubetsu hozon TokenKatana - Tokuho - 作 正廣 - Katana [Hizenkoku Masanaga(5th generation Masahiro)][N.B.T.H.K] Tokubetsu hozon Token
売切れ

刀

作正廣
76cm·宝暦
売却済

肥前派の作

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Nihontocraft
特別保存
Katana - Tokuho - 作 正廣 - 肥前国正広 拵付 新々刀 刀Katana - Tokuho - 作 正廣 - 肥前国正広 拵付 新々刀 刀

刀

作正廣
67.4cm·嘉永
¥13,500
コレクション情報
特別保存
Wakizashi - Tokuho - 作 忠吉 - 脇差し 武蔵大掾藤原忠廣(初代忠吉晩年銘) Wakizashi:Musashi Daijo Fujiwarano TadahiroWakizashi - Tokuho - 作 忠吉 - 脇差し 武蔵大掾藤原忠廣(初代忠吉晩年銘) Wakizashi:Musashi Daijo Fujiwarano Tadahiro

脇差

作忠吉
38.4cm·寛永
¥1,950,000
刀剣小町
特別保存
Katana - Tokuho - 作 忠國 - 刀 白鞘入り 拵付き 播磨大掾忠国Katana - Tokuho - 作 忠國 - 刀 白鞘入り 拵付き 播磨大掾忠国

刀

作忠國
69.38cm·慶安
¥2,000,000
銀座長州屋
重要
Katana - Jūyō - 作 正廣 - 刀 銘 肥前国河内大掾藤原正広(業物)Katana - Jūyō - 作 正廣 - 刀 銘 肥前国河内大掾藤原正広(業物)

刀

作正廣
70.3cm·寛永
¥7,500,000
サムライミュージアム
特別保存
Wakizashi - Tokuho - 作 忠國 - 日本刀 脇差 播磨大掾藤原忠国 NBTHK特別保存刀剣鑑定書付Wakizashi - Tokuho - 作 忠國 - 日本刀 脇差 播磨大掾藤原忠国 NBTHK特別保存刀剣鑑定書付

脇差

作忠國
39.6cm·慶安
¥800,000
宝刀堂
特別保存
Katana - Tokuho - 作 忠吉 - 肥前国住近江大掾藤原忠吉(四代)Katana - Tokuho - 作 忠吉 - 肥前国住近江大掾藤原忠吉(四代)

刀

作忠吉
71.8cm·元禄
¥2,000,000
葵美術
保存
Wakizashi - Hozon - 作 忠廣 - 脇差:近江大掾藤原忠広(日本美術刀剣保存協会 保存刀剣)Wakizashi - Hozon - 作 忠廣 - 脇差:近江大掾藤原忠広(日本美術刀剣保存協会 保存刀剣)

脇差

作忠廣
39.6cm·寛永
開始価格¥580,000
刀友会
特別保存
Katana - Tokuho - 作 忠吉 - 刀 銘 肥前国住人忠吉作 特別保存刀剣鑑定書Katana - Tokuho - 作 忠吉 - 刀 銘 肥前国住人忠吉作 特別保存刀剣鑑定書

刀

作忠吉
69.4cm·新刀
¥4,800,000

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特別保存刀剣鑑定書付 肥前国河内守藤原正広(五代) 【解説】 本作は「肥前国河内守藤原正広」と銘のある刀です。正広は、現在の佐賀県にあたる肥前国で活躍した名工です。「河内守」は優れた刀工に与えられる受領名であり、「藤原正広」が作者名にあたります。正広の名は江戸時代初期から後期にかけて数代続きましたが、日本美術刀剣保存協会(NBTHK)の鑑定によれば、本作は宝暦年間(1751-1764年:江戸時代後期)に活躍した五代目正広の手によるものです。 初代正広は、肥前刀の開祖であり日本刀史上屈指の名工である初代忠吉の孫にあたります。当初は「正永」と銘じていましたが、寛永二年(1625年)に「正広」へと改名しました。彼は肥前国の有力大名である鍋島家から格別の信頼を寄せられており、改名も藩主・鍋島勝茂公の命によるものでした。正広は鍋島家の「御抱え鍛冶」として、藩のために専属で刀を打ちました。御抱え鍛冶となることは刀工にとって極めて名誉なことでした。その技術は初代忠吉の代作を務めるほどに高く、彼らが打った刀は「肥前刀」と呼ばれ、その美しい地鉄(じがね)で今日まで広く知られています。 五代目正広は、代々受け継がれてきた高度な鍛刀技術を継承しました。本名は橋本左伝次郎といい、当初は「正永」と銘じていましたが、寛延三年(1750年)に河内守を受領し、名を「正広」と改めています。 肥前国は古くから海外貿易によって繁栄した地でした。初代以来、鍋島藩の手厚い保護下にあった肥前刀工たちは、地理的利点を活かして入手した洋鉄(南蛮鉄)を和鉄に組み合わせることで、肥前刀特有の精緻で美しい肌合いを生み出すことに成功しました。 本作は、日本美術刀剣保存協会(NBTHK)により「特別保存刀剣」に指定されています。この鑑定書は、保存状態が極めて良く、かつ美術的価値の高い真作の日本刀にのみ与えられるものです。 ※棟(むね)に数箇所、黒錆が見受けられます。詳細なコンディションについては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身】 長さ(Nagasa):67.8 cm 反り(Sori):1.2 cm 刃文(Hamon):焼入れによって刃先に現れる結晶構造 地紋(Jihada):鍛錬の過程で現れる鋼の表面模様 切先(Kissaki):刀身の先端部分 茎(Nakago):柄に収まる持ち手部分 茎に現れる黒錆は、柄の中での赤錆の発生を防ぐ役割があります。この経年による茎の変色は、専門家が製作年代を特定する際の重要な指標となります。 【拵】 拵(Koshirae):鞘、柄、鍔などを含めた外装一式 本拵の主な意匠は「龍」です。金具全体に、雲の間から龍が現れる古典的な「雲龍図」が力強く施されています。 龍は古代中国の神話に由来する想像上の生物であり、古来より瑞祥(吉兆)の象徴として崇められてきました。その姿は「九似(九つの動物に似る)」とされ、角は鹿、頭は駱駝、眼は鬼(または兎)、体は蛇、腹は蜃、鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、耳は牛に似ると伝えられています。

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刀剣›肥前›正廣›日本刀 刀 肥前国河内守正広(五代) NBTHK 特別保存刀剣鑑定書付
刀特別保存
正廣

日本刀 刀 肥前国河内守正広(五代) NBTHK 特別保存刀剣鑑定書付

在銘 · Tadayoshi · 宝暦 · 長さ 67.8cm · 反り 1.2cm

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刀工
正廣
種別
刀
流派
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活動期
1751–1764年頃(宝暦)
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銘
在銘
法量
長さ 67.8cm反り 1.2cm
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特別保存刀剣鑑定書付 肥前国河内守藤原正広(五代) 【解説】 本作は「肥前国河内守藤原正広」と銘のある刀です。正広は、現在の佐賀県にあたる肥前国で活躍した名工です。「河内守」は優れた刀工に与えられる受領名であり、「藤原正広」が作者名にあたります。正広の名は江戸時代初期から後期にかけて数代続きましたが、日本美術刀剣保存協会(NBTHK)の鑑定によれば、本作は宝暦年間(1751-1764年:江戸時代後期)に活躍した五代目正広の手によるものです。 初代正広は、肥前刀の開祖であり日本刀史上屈指の名工である初代忠吉の孫にあたります。当初は「正永」と銘じていましたが、寛永二年(1625年)に「正広」へと改名しました。彼は肥前国の有力大名である鍋島家から格別の信頼を寄せられており、改名も藩主・鍋島勝茂公の命によるものでした。正広は鍋島家の「御抱え鍛冶」として、藩のために専属で刀を打ちました。御抱え鍛冶となることは刀工にとって極めて名誉なことでした。その技術は初代忠吉の代作を務めるほどに高く、彼らが打った刀は「肥前刀」と呼ばれ、その美しい地鉄(じがね)で今日まで広く知られています。 五代目正広は、代々受け継がれてきた高度な鍛刀技術を継承しました。本名は橋本左伝次郎といい、当初は「正永」と銘じていましたが、寛延三年(1750年)に河内守を受領し、名を「正広」と改めています。 肥前国は古くから海外貿易によって繁栄した地でした。初代以来、鍋島藩の手厚い保護下にあった肥前刀工たちは、地理的利点を活かして入手した洋鉄(南蛮鉄)を和鉄に組み合わせることで、肥前刀特有の精緻で美しい肌合いを生み出すことに成功しました。 本作は、日本美術刀剣保存協会(NBTHK)により「特別保存刀剣」に指定されています。この鑑定書は、保存状態が極めて良く、かつ美術的価値の高い真作の日本刀にのみ与えられるものです。 ※棟(むね)に数箇所、黒錆が見受けられます。詳細なコンディションについては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身】 長さ(Nagasa):67.8 cm 反り(Sori):1.2 cm 刃文(Hamon):焼入れによって刃先に現れる結晶構造 地紋(Jihada):鍛錬の過程で現れる鋼の表面模様 切先(Kissaki):刀身の先端部分 茎(Nakago):柄に収まる持ち手部分 茎に現れる黒錆は、柄の中での赤錆の発生を防ぐ役割があります。この経年による茎の変色は、専門家が製作年代を特定する際の重要な指標となります。 【拵】 拵(Koshirae):鞘、柄、鍔などを含めた外装一式 本拵の主な意匠は「龍」です。金具全体に、雲の間から龍が現れる古典的な「雲龍図」が力強く施されています。 龍は古代中国の神話に由来する想像上の生物であり、古来より瑞祥(吉兆)の象徴として崇められてきました。その姿は「九似(九つの動物に似る)」とされ、角は鹿、頭は駱駝、眼は鬼(または兎)、体は蛇、腹は蜃、鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、耳は牛に似ると伝えられています。

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正廣

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肥前忠吉派は、肥前佐賀の城下を中心に興った新刀期の一流であり、その祖は橋本新左衛門と称した初代忠吉である。資料によれば、初代は鍋島家の抱え工として、慶長元年に藩命により彫工宗長とともに上洛して京の埋忠明寿の門に入り、忠吉は鍛刀を、宗長は彫技を学んだという。同三年に帰国して佐賀城下に住し、鍋島藩の庇護のもとに一門は大いに栄えた。年紀は慶長五年に始まり、元和十年には再び上洛して武蔵大掾を受領し、名を忠吉から忠広に、氏を源から藤原に改めている。この改名は同一の手の変遷であって別人ではない。初代の嫡子たる二代近江大掾忠広は六十有余年に及ぶ作刀生活を送って肥前最多作の工となり、本家の忠吉銘は土佐守家を経て三代陸奥守忠吉へと返上襲名されて、上三代の本流を成した。これと並んで、初代の門人や身内から、播磨大掾忠国の系、河内大掾正広に発する正広の系、出羽守行広の系といった分家、すなわち傍肥前と汎称される諸工が興り、代を重ねて佐賀の工房は確立された。 一門の共通する作風は、まずその地鉄に表れる。よく約んだ小板目を緻密に鍛え、地沸が微塵に厚く均しくつき、地景が細かに頻りに入って、かね明るく冴える。資料はこれを肥前特有の米糠肌と名指し、他派の出さない細かく明るい肌であるとする。この精良な地の上に、本家の本領たる中直刃を焼く。浅くのたれごころを帯び、処々に小互の目を交え、小足・葉が入り、匂深く小沸が細かについて締まり明るく、帽子は直ぐに小丸へ静かに返る。本来狙った来一門の直刃に対しては、匂口がより締まって明るく、鍛えに覇気がある点で分かれると説く。一方、初代の初期作には直江志津・古作大和物・来一門・鎌倉名工を狙った多様な写し物があり、掃きかけの帽子など本家の通則の例外も見える。代や系統による差異も資料の支持する範囲で明らかである。二代忠広と三代忠吉は本家本領の静かな直刃を継ぎ、なかでも三代は祖父初代を想わせる強く精美な鍛えを身上とする。これに対し傍肥前の諸工は華やかな乱れ刃を好み、正広は丁子を主調とした乱れに互の目を交え、行広は竪長の足長丁子乱れを焼き、忠国は一門の中で最も砂流しが目立つ足長丁子をあらわした。本家が直刃で読まれるのに対し、傍系はその精良な地を覇気ある乱刃へ運んだのである。 肥前刀の鑑定の勘所は、何よりこの米糠肌にある。明るく冴えた小糠肌の上に締まった直刃を焼くという組合せこそ、収集家が肥前刀を求める核心であり、地鉄と刃文が相俟って同派同定の眼目を成す。さらに銘振りもまた鑑定の一部をなし、本家は刀に指裏すなわち太刀銘に切るのを常とし、五字銘・住人銘・受領銘の別が時期を語る。主要刀工の格は資料の伝える通りで、初代忠吉は藤代の極めで最上作、二代忠広・三代忠吉や正広・行広は上々作ないし上作に位置づけられる。代表作には鍋島家伝来の作が多く、来歴には尾張徳川家・佐竹家・皇室などの名が録され、初代の一口には師明寿の添銘が遺り、忠国・正広の作には山野加右衛門ら截断銘を金象嵌に帯びるものがあって、手のみならず刃味の証となる。指定を受けた作の多くは旧蔵家や公の収蔵に永く蔵されて市に現れることは少なく、傍系の作も折にふれて世に出るにとどまる。されば在銘の肥前忠吉は手の届かぬものではないが、祖その人の作や、最も精美な米糠肌に直刃を焼いた一口が現れることは時折のことであり、現れれば肥前刀の一里塚というべきものである。 詳しく見る →

27名の刀工指定510口
主要刀工
刀工時代指定
忠吉1596-1632123
忠吉1662-168158
忠廣1624-1693169
正廣1624-165532
忠國1648-165232
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歴史的背景

肥前 藩営の刀

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肥前刀は藩営の産業である。鍋島家は1596年頃、忠吉を京の埋忠明寿のもとに学ばせ、帰国したその工を核に公認の一門を築いた。小糠肌で名高いその作は、九代にわたり明治まで続いている。

肥前 藩営の刀 →

NBTHK鑑定書
特別保存刀剣Tokubetsu Hozon Tōken
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保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。

銘 肥前国河内守藤原正広(五代)
鑑定書記載
NBTHKについて›

日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。

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十拳
保存
Katana - Hozon - 作 正廣 - 刀/肥前国河内守正広Katana - Hozon - 作 正廣 - 刀/肥前国河内守正広
売切れ

刀

作正廣
72.6cm·寛永
売却済
銀座誠友堂
特別保存
Katana - Tokuho - 作 正廣 - Katana [Hizenkoku Masanaga(5th generation Masahiro)][N.B.T.H.K] Tokubetsu hozon TokenKatana - Tokuho - 作 正廣 - Katana [Hizenkoku Masanaga(5th generation Masahiro)][N.B.T.H.K] Tokubetsu hozon Token
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刀

作正廣
76cm·宝暦
売却済

肥前派の作

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Nihontocraft
特別保存
Katana - Tokuho - 作 正廣 - 肥前国正広 拵付 新々刀 刀Katana - Tokuho - 作 正廣 - 肥前国正広 拵付 新々刀 刀

刀

作正廣
67.4cm·嘉永
¥13,500
コレクション情報
特別保存
Wakizashi - Tokuho - 作 忠吉 - 脇差し 武蔵大掾藤原忠廣(初代忠吉晩年銘) Wakizashi:Musashi Daijo Fujiwarano TadahiroWakizashi - Tokuho - 作 忠吉 - 脇差し 武蔵大掾藤原忠廣(初代忠吉晩年銘) Wakizashi:Musashi Daijo Fujiwarano Tadahiro

脇差

作忠吉
38.4cm·寛永
¥1,950,000
刀剣小町
特別保存
Katana - Tokuho - 作 忠國 - 刀 白鞘入り 拵付き 播磨大掾忠国Katana - Tokuho - 作 忠國 - 刀 白鞘入り 拵付き 播磨大掾忠国

刀

作忠國
69.38cm·慶安
¥2,000,000
銀座長州屋
重要
Katana - Jūyō - 作 正廣 - 刀 銘 肥前国河内大掾藤原正広(業物)Katana - Jūyō - 作 正廣 - 刀 銘 肥前国河内大掾藤原正広(業物)

刀

作正廣
70.3cm·寛永
¥7,500,000
サムライミュージアム
特別保存
Wakizashi - Tokuho - 作 忠國 - 日本刀 脇差 播磨大掾藤原忠国 NBTHK特別保存刀剣鑑定書付Wakizashi - Tokuho - 作 忠國 - 日本刀 脇差 播磨大掾藤原忠国 NBTHK特別保存刀剣鑑定書付

脇差

作忠國
39.6cm·慶安
¥800,000
宝刀堂
特別保存
Katana - Tokuho - 作 忠吉 - 肥前国住近江大掾藤原忠吉(四代)Katana - Tokuho - 作 忠吉 - 肥前国住近江大掾藤原忠吉(四代)

刀

作忠吉
71.8cm·元禄
¥2,000,000
葵美術
保存
Wakizashi - Hozon - 作 忠廣 - 脇差:近江大掾藤原忠広(日本美術刀剣保存協会 保存刀剣)Wakizashi - Hozon - 作 忠廣 - 脇差:近江大掾藤原忠広(日本美術刀剣保存協会 保存刀剣)

脇差

作忠廣
39.6cm·寛永
開始価格¥580,000
刀友会
特別保存
Katana - Tokuho - 作 忠吉 - 刀 銘 肥前国住人忠吉作 特別保存刀剣鑑定書Katana - Tokuho - 作 忠吉 - 刀 銘 肥前国住人忠吉作 特別保存刀剣鑑定書

刀

作忠吉
69.4cm·新刀
¥4,800,000

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