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概要·鑑定·指定·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 関
  3. 兼法

Seki Kanenori

兼法

重要
巻 53, 番 144 · 刀

Seki Kanenori

兼法

評価作品7点

国越前時代Keicho (1596–1615)時代区分江戸流派Seki伝法美濃伝代3rd藤代Jo saku刀工大鑑400(上位37%)種別刀工コードKAN1859
7重要刀剣

概要

兼法は現存最古の刀を美濃国で「関兼法」と銘しており、その名は室町末期の関の刀工群、いわゆる末関に属する。銘鑑はこの名の初代を文亀頃、三代を天正頃に置き、以後一派が関から越前一乗谷に移って、慶長初年まで「越前国住兼法」と銘したと記す。彼の名で残る七口はこの二つの場に綺麗に分かれる。天正頃の美濃銘の刀が二口、うち一口は天正七年の年紀をもち、残る一群は越前銘の刀で、年紀作は慶長五年・慶長十二年を切るため、地方の末関の手としては異例なほど活躍期がはっきりする。説明書は美濃作を端的に優品と評し、最古の一口を「末関として出来が優れ」、銘振りも参考になる作とする。早晩を通じて貫くのは、判者が繰り返し立ち返る純然たる美濃伝の手であり、本国の作風を越前に携え、これを守り抜いた工である。

彼の特徴的な刃文は、素直な関の互の目よりも構えの込んだ美濃伝のそれである。刃取りは頭の丸い互の目を連れて複式風に組み、そこへ互の目丁子・小のたれと、美濃の見どころである尖り刃を交える。身幅の広い越前作では焼幅広く互の目の頭が丸く張って、兼元一類の三本杉の忙しさとは異なる、やや装飾的な複式の乱れとして読める。小沸が処々叢沸となって締まり、刃縁はほつれて砂流しが流れ、刃中に細かな金筋が入る。何より匂口は明るく立つよりも沈みごころとなり、判者がたびたび記すこの沈静な出来が、同時代の華やかな慶長新刀本流から本工を分かつ。帽子は下の刃に応じ、多くは乱れ込んで小丸に返り、一口では静かに直ぐとなって地蔵風を呈し、先を掃きかける。

地鉄は京や備前の精良な小板目ではなく、開いた美濃の地である。板目が流れてやや肌立ち、杢や小板目を交え、裏は強く流れて柾目状となって、地沸厚くつき地景の入る鋼に肌が立つ。慶長五年の一口には区上にうっすらと水影風が立つ。造込みも同じ地方色を帯びる。身幅広く元先の幅差が目立たず、重ねは薄くまた厚く、反り深く先反りつき、鋒は中鋒延びるか率直な大鋒となり、鎬地の肉を削いで鎬筋が高い。茎の鑢目は一貫して鷹の羽で、判者はこの一点を鍛えや造込みとともに、その美濃出自を示す最も確かな見どころの一つとする。七口のうち無銘は天正頃の一口のみで、他は生ぶ茎の在銘、うち一口は六字の長銘、二口は裏に年紀を切る。

この二つの場は二つの作風ではなく、一つの手の二つの所在であり、その境を説明書自身が引く。美濃作は本来の末関で、あまりに出来がよいため、判者は越前銘の作が彼の子の手かと問うた。一乗谷移住後に銘した越前作を、判者は美濃物がそのまま残ったものと読む。ある一口について端的に「美濃風の刃文を焼いて出来がよい」と書き、別の一口について越前へ移った後も「越前移住後も本国の遺風を強く残している」と記す。越前で同名を名乗る者が銘字に多少の相違をもって数人あったため、判者はこれらを一つの伝記に融かすことを慎み、各作をその出来によって読み、年紀作に残りを繋ぐ。慶長五年の刀が基準となり、造込み・茎仕立・銘振りにおいて他作がこれに近似するかが計られる。

彼の位置は、その作が属するより大きな動きを通して最もよく分かる。美濃伝の工は室町末に関から各地へ散り、説明書は越前兼法をこの拡散に直接結びつけ、その美濃風の作を「美濃から京に移住した伊賀守金道」や三品一門に近いとする。いずれも美濃から出て、新刀の幕開けにその手を京へ運んだ工である。その群の中で本工を分かつのは地方色の一貫性で、頭の丸い複式の互の目・尖り刃・流れて柾目状となる地・鷹の羽の鑢目が、天正の美濃刀から慶長の越前刀までほとんど薄まらず現れ、判者は一口をまさに室町末期の美濃の作域、「室町末期の美濃物そのものの」作と呼ぶ。彼は革新者ではなく忠実な継承者であり、伝統がその故郷を離れた後にいかに綺麗に、いかによくこれを生かし続けたかにこそその価値がある末関の手である。

兼法は藤代の位列で上作とされ、刀剣美術鑑定における刀工大鑑の評価も中位にあって、名高い工というより堅実な末関の作者である。記録される七口はすべて重要で、特別重要に上がるものはなく、地方の室町末期の名にふさわしく、国宝や重要文化財に指定されたものはない。大名伝来も著名な名物もこの工には付かない。それは蒐集家にとって、彼を目録の前列にありながら静かで手の届く名にする。現存作は説明書が繰り返すとおり少ないが、博物館や社寺に秘蔵されているのではなく、重要の兼法は時に、辛抱とともに市場に現れる。世代を待って出会うような里程標ではなく、よく出来てよく記録された美濃伝古刀の一口としてである。慶長五年・慶長十二年の年紀作には判者の挙げる別格の価値があり、少数に残るその作が、関の伝統がいかに越前へ携えられ守られたかを示す最も明らかな地方の記録として、同工研究の基準資料に立つ。

鑑定

美濃伝一作風を二つの場であらわす。天正頃に美濃で銘した本来の末関作と、一乗谷移住後の慶長初年に「越前国住兼法」と銘した越前関作とがあり、頭の丸い互の目を複式に組み尖り刃を交える刃と、流れる板目とが両者を結び、説明書は一貫してこれを美濃物と読む

兼法は美濃の末関の刀工で、銘鑑はその名を初代を文亀頃、三代を天正頃に置き、以後一派は関から越前一乗谷に移って、慶長初年まで「越前国住兼法」と銘した。作風は美濃伝そのものを美濃から携え越前に伝えた手で、身幅広く重ね薄く、先反りつき中鋒延びるか大鋒の刀姿に、板目が流れて柾・流れ肌ごころとなり地沸厚く地景の入る地鉄、頭の丸い互の目を複式風に組んだ刃を基調に、互の目丁子・小のたれ・尖り刃を交え、匂口は沈みごころとなり、砂流し・金筋かかって帽子は乱れ込む。説明書は現存作の少ないこと、越前移住後も本国の遺風を強く残すことを繰り返し、伊賀守金道や同じく美濃から出た三品一門の作にも通ずるとする。慶長五年・慶長十二年の年紀作が活躍期を定め、基準資料となっている。

鑑定の決め手

互の目はあらゆる末関に見られるが、本工の見どころは頭の丸い互の目を複式に組んで互の目丁子を交える点で、七口中五口に見られ、説明書が越前に携えた美濃色として挙げるところである

美濃伝の尖り頭の刃で、七口中四口に見られ、天正の美濃作から慶長の越前作まで通じる。その刃文を美濃物と読む見どころの一つである

板目が流れ、裏は柾目状となって、つむよりも肌立つ。京や備前の精良な小板目から本工を遠ざける開いた美濃の地で、七口中四口に明示され、肌立ちは更に多くの作に記される

匂口は明るく立つよりも沈みごころとなり、小沸が処々叢沸となる。説明書がたびたび記す沈静な出来で、明るい慶長新刀の本流から本工の作を分かつ

作風の変遷

美濃の末関(室町末期・天正)

美濃銘(関兼法・濃州住兼法作)で、うち天正年紀を有する作がある。越前移住前の末関三代と読む

最初期の作は美濃銘で、「関兼法」「濃州住兼法作」などと切り、天正頃の末関、銘鑑にいう三代兼法と鑑せられる。姿は鎬造・庵棟の刀で、身幅やや広く先反り浅く、中鋒または大鋒となる。鍛えは板目が流れてやや肌立ち、鎬地柾となり地沸つく。刃文は小湾れに尖り刃・互の目を交え、刃縁ほつれて沸つき、総体に砂流しかかり処々に金筋入り、匂口は沈みごころとなる。帽子は乱れ込んで小丸あるいは大丸となり掃きかける。説明書はこの末関作を出来優れ、銘振りも参考になる優品と評し、越前銘の作はその子かと問う。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

越前関(慶長初期・新刀)

越前銘「越前国住兼法」で、うち慶長五年・慶長十二年の年紀作がある。鷹の羽の鑢目と幅広で寸つまりの姿が、この一群を一工と読む見どころである

一派が関から越前一乗谷に移った後の作は「越前国住兼法」と銘し、現存作は慶長五年・慶長十二年の年紀をもつため活躍期はほぼ定まる。姿は身幅一段と広く元先の幅差目立たず、重ね薄くまたは厚く、反り深く先反りつき、中鋒延びるか大鋒に結ぶ、まさに室町末期の美濃物の造込みである。鍛えは板目に杢・小板目を交え、裏総体に強く流れて柾目状となり肌立ち、地沸厚くつき地景入り、一作には水影風が立つ。刃文は頭の丸い互の目を複式風に組み、互の目丁子・小のたれ・尖りごころの刃を交え、焼幅広く、足・葉入り、小沸が処々叢沸となり、細かな金筋・砂流しかかり、匂口は沈みごころとなる。帽子は乱れ込み、あるいは直ぐに地蔵風となって小丸に返り掃きかけ、棟焼・小さな飛焼を見せる。茎の鑢目は鷹の羽で一貫する。説明書はこれを美濃風の刃文として伊賀守金道や三品一門に近いと読み、本国の遺風を強く残すとする。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

銘鑑は関兼法の初代を文亀頃、三代を天正頃に置き、後に越前一乗谷に移住したと記す。以後同名を名乗る数工が銘字に多少の相違をもって現れ、個々の工は必ずしも明確には分けられない。

現存作を通鑑すれば、造込み・地刃の出来・鷹の羽の鑢目に室町末期の美濃の色合いが濃く、越前の作も移住後に残した美濃物として読まれ、同じく美濃から京に出た伊賀守金道ら三品一門に近い。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣7

名工ランク

0.05 (指定作品7点)

刀工の上位22%

刀姿

評価作品7点の分布

銘

評価作品7点の銘の種類

販売中

系譜

Kanenori
弟子(5名)
  1. 1.包光Kanemitsu
  2. 2.兼法Kanenori
  3. 3.兼法Kanenori
  4. 4.包貞Kanesada
  5. 5.正吉Masayoshi

Seki派

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  1. 1.金重Kinju2 販売中45指定
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