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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
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  3. 盛景

Omiya Morikage

盛景

特重
巻 18, 番 55 · 太刀

Omiya Morikage

盛景

評価作品94点

国備前時代Enbun (1356–1361)時代区分南北朝流派Omiya伝法備前伝代1st藤代Jo-jo saku刀工大鑑650(上位18%)種別刀工コードMOR639
2重要文化財
1重要美術品
1御物
3特別重要刀剣87重要刀剣

概要

盛景は南北朝時代の盛期、備前長船にあって、応安・貞治・永和・嘉慶の各年にわたり太刀・薙刀・短刀に「備州長船盛景」などと年紀入りの長銘を切った。備前大宮派の中心をなす工で、説明書は一派を、鎌倉時代に山城国猪熊大宮より備前に移住したと伝える遠祖国盛に遡らせる。初期大宮の国盛・助盛の作刀は稀有で、南北朝の同派中、群を抜いて多くの作を遺し最も評価が高いのが盛景である。日本美術刀剣保存協会の説明書はこれを端的に「南北朝時代の同派中では盛景が最も作品が多く上手でもある」と記す。藤代の極めは上々作である。

本工の典型の手は、長船本流の丁子ではなく小のたれを基とした相伝備前の刃である。その湾れに互の目・角ばる刃・尖りごころの刃を交え、足・葉よく入り、小沸つき、刃中に細かく砂流し・金筋がかかる。説明書はその刃を明らかに盛景独自のものと読む。特別重要刀剣の薙刀直しでは、のたれが兼光の如くおおどかにならずその裾野が短く頭がやや角ばる風が見て取れるとし、これらが盛景の特徴をよく明示すると評する。静かな見どころが作中に繰り返し現れる。匂口は同時代長船一流の明るく華やかな刃ではなく、沈みごころに傾くのである。

その作域の底に終始変わらぬのが地鉄である。肌立ちごころの板目に杢を交え、処々肌の開いた地に、地沸細かにつき、地景細かに入り、地斑を交え、備前の乱れ映りが在銘・無銘いずれにも立つ。地刃ともに沸の強い点こそ、本工における相伝備前の証と判ぜられる。帽子は乱れ込んで尖りごころまたは小丸に返り掃きかけ、彫物は棒樋から二筋樋、さらに最上手の梵字・三鈷剣に及ぶ。

説明書がとりわけ強調するのは、その作域の広さである。のたれを主調とするもの、丁子や互の目の交じる変化のある華やかな乱れ刃、角互の目を主調とするもの、青江風の直刃にまで及ぶと記す。年紀のある在銘作はこの全体像の背骨であり、応安以降の特定の年に本工の手を結びつけ、直刃の作域はその静かな極にある。永和二年紀の在銘太刀について説明書は、一見すると「正に青江や雲類を想わせる直刃の作柄」をあらわすとし、これを屈指の出来とし、作域の多彩を理解させる一口とする。名そのものをめぐる近年の学問上の問いもある。作風および逆鏨に切る銘字の共通性より、この長銘の盛景がむしろ近景・義景に連なる長船傍系の工で、二字に太鏨大振りに銘を切る鍛冶こそが真の大宮鍛冶ではないか、とする説がほぼ確実視されつつあると説明書は記し、なお研究に委ねられている。

現存の記録のより大きな面は、本工と極められた大磨上無銘の刀である。身幅広く、反浅く鋒の延びた南北朝の典型的姿で、刃文は小のたれに互の目を交え、処々小丁子を交える。説明書はこれを紛れもない相伝備前としつつ、対照によって盛景を位置づける。明るい乱れ映りと沈みごころに丁子を交えた刃は、より広い兼光の刃から本工を分かち、長義一派の箱がかった大乱れとも異にする。とはいえ長義との近さは確かに認められる。大宮派が兼光や長義に隠れがちであることを述べたある特別重要刀剣の刀の説明書は、はっきりと「作風は長義に似て並ぶ程である」と記す。要するに本工は南北朝相伝備前の第一線に属し、その極めは一つの華やかな特徴ではなく、時代と一派とこれら慎重な区別に拠る工なのである。

収集の観点では、盛景は南北朝の大家のうちにあって手の届く名であり、なお相応の忍耐を要する。国宝はない。指定の記録は重要文化財二口、特別重要刀剣三口、長い重要刀剣の列を通じ、特別重要刀剣・重要刀剣の級で計九十口に及び、加えて戦前の重要美術品一口がある。来歴は大名家のそれで、その作は肥前鍋島家、上杉家、伊達家、久松松平家に伝わり、一口は皇室の御物として記録される。説明書は個々の作を最も強い言葉で称え、ある薙刀直しを「同作薙刀中出色の一口」とする。多くの指定刀が旧家に伝わるため、在銘年紀の大宮盛景が世に出ることは時折に限られ、私蔵の一口は収集家にとって注目すべきもの、大宮派の中心に立つ作域広く上手なその手を確かに伝える証である。

鑑定

一人の作域広い相伝備前の手を作域ごとに読む:肌立ちの板目に乱れ映り立つ小のたれ主調の典型、丁子・互の目の華やかな乱れ刃、青江風の直刃、そして時代と一派から極められた大磨上無銘の刀

盛景は南北朝時代の備前大宮派において最も作品が多く、最も評価の高い刀工で、延文~嘉慶頃の長船にあって「備州長船盛景」などと年紀入りの長銘を切る。一派は遠祖国盛が山城国猪熊大宮より備前に移住したことに始まると伝え、盛景は長くその代表工とされてきた。本工の中核は、肌立ちごころの板目に杢を交えた地に地沸・地景つき乱れ映り立つ相伝備前の作域で、これに小のたれを主調に互の目・角ばる刃・尖りごころの刃を交え、足・葉よく入り、小沸つき匂口沈みごころとなり、刃中細かに砂流し・金筋のかかる刃を焼き、帽子は乱れ込んで尖りごころまたは小丸に返る。作域は広く、のたれ主調のもの、丁子・互の目の交じる華やかな乱れ刃、角互の目主調のもの、青江風の直刃に及ぶ。説明書はその作風を長義に似て並ぶ程とし、兼光に比して刃が小ずむと評し、近年は長銘の盛景が近景・義景に連なる長船傍系の工ではないかとする説のあることを記す。記録のもう一つの面は、鎌倉末~南北朝中期の相伝備前として極められた大磨上無銘の刀である。

鑑定の決め手

本工典型の刃は丁子主調の長船本流ではなく小のたれを基とし、説明書はその裾野を短く頭をやや角ばると読んで、兼光のおおどかなのたれと異にする

兼光・長義の明るい冴えた匂口にはない特徴

作風の変遷

小のたれ主調の相伝備前(本工典型の手)

本工の典型にして最も多く挙げられる手は、小のたれを基とした相伝備前の刃である。肌立ちごころの板目に杢を交え、処々肌の開いた地に地沸・地景つき乱れ映り立て、小のたれを基に互の目・角ばる刃・尖りごころの刃を交え、足・葉よく入り、小沸つき、匂口沈みごころとなり、刃中細かに砂流し・金筋がかかる。帽子は乱れ込んで尖りごころまたは小丸に返り、掃きかける。説明書は地刃ともに沸の強い点を相伝備前の風とし、薙刀直しの特別重要刀剣では、のたれが兼光の如くおおどかにならずその裾野が短く頭がやや角ばる風を見て取れるとし、これらが盛景の特徴をよく明示すると評する。彫物は棒樋から二筋樋・梵字・三鈷剣に及ぶ。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

青江風の直刃(静かな作域)

本工の作中には明らかに静かな一面が流れる。説明書が青江や雲類を想わせると評する、直刃を基調とした作域である。永和二年紀の特別重要刀剣の太刀では、杢を交え肌立ちごころの板目に、地沸微塵につき地景細かに入り、地斑状の肌合を交えて乱れ映り立つ地に、直刃を基調に小互の目ごころを交え、小足・逆足入り、匂口しまって小沸つき、金筋・砂流し細かにかかり匂口沈みごころとなる。説明書は、一見すると正に青江や雲類を想わせる直刃の作柄をあらわすとし、これを作域の多彩を理解させる屈指の出来の一口とする。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

大磨上無銘の刀(時代と一派からの極め)

現存の記録のより大きな面は、本工と極められた大磨上無銘の刀である。身幅広く、反浅く鋒の延びた南北朝の典型的姿で、杢を交え総体に肌立つ大板目に地沸・地景つく。刃文は小のたれに互の目を交え、処々小丁子を交え、足入り、匂口沈みごころに小沸つき、砂流しかかり、帽子は乱れ込んで尖りごころに返り、棒樋を掻き通す。説明書はこれを紛れもない相伝備前としつつ、兼光に比して刃が小ずみ丁子を交える点、長義一派の箱がかった大乱れと異なる点から盛景を分かち、極めは個性ではなく時代・一派とこれらの対照に拠るとする。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は大宮派の起源を、山城国猪熊大宮より備前に移住した遠祖国盛に置き、長銘の盛景を長くその代表工としてきた。近年、作風および逆鏨に切る銘字の共通性より、この盛景を近景・義景の系譜に連なる長船傍系の工とし、二字に太鏨大振りに銘を切る鍛冶こそが真の大宮鍛冶ではないかとする新説が生まれ、従来説の再検討を促している。

説明書は盛景の作域を広いとし、のたれを主調とするもの、丁子や互の目の交じる変化のある華やかな乱れ刃、角互の目を主調とするもの、青江風の直刃に及ぶとし、ある在銘太刀について一見すると正に青江や雲類を想わせる直刃の作柄をあらわすとする。

指定

国宝—
重要文化財2
重要美術品1
御物1
特別重要刀剣3
重要刀剣87

名工ランク

0.28 (指定作品94点)

刀工の上位9%

伝来

伝来記録9件 の鑑定作品における Morikage

伝来ランク

名家所蔵4点、伝来記録9件

刀工の上位13%

素点:2.28 / 10

刀姿

評価作品94点の分布

銘

評価作品94点の銘の種類

販売中

系譜

Morikage
弟子(3名)
  1. 1.義景Yoshikage3 販売中67指定
  2. 2.師景Morokage1指定
  3. 3.盛景Morikage1 販売中1指定

Omiya派

Omiya派の他の刀工

  1. 1.盛景Morikage6指定
  2. 2.師景Morokage1指定
  3. 3.盛景Morikage1 販売中1指定
  4. 4.盛重Morishige1指定
  5. 5.盛重Morishige1 販売中1指定
  6. 6.盛重Morishige1指定
  7. 7.延秀Nobuhide1指定
  8. 8.家光Iemitsu1指定
  9. 9.助盛Sukemori1指定
  10. 10.盛繼Moritsugu3指定
  11. 11.盛重Morishige2 販売中2指定
  12. 12.信眞Nobuzane1指定