二世紀半の泰平のあいだ、刀は武器である以上に武士の身分の標章であった。江戸の実証と大坂の華やぎのように都市ごとの作風が育ち、時代の末には需要も細っていく。
尾張関は美濃國から尾張國に移住して繁栄した一派で、中でも相模守政常、信濃守大道、飛騨守氏房、伯耆守信高が著名で、尾張三作と呼ばれています。 この脇指は、元先の幅差頃好く開いて中切先。地鉄は小板目杢交じり、地沸付いて地景入り、刃文は匂口明るく冴えた互ノ目乱れで、刃中には細かな砂流や葉が見られ、刃縁は地鉄に絡んで多彩なる変化を見せ、鋩子は横手で互ノ目を焼き込み、先直ぐに丸く返っており、無銘ながらも地刃の出来が優れ、下地研磨も良く、キリッとした印象を与える一振です。 日本美術刀剣保存協会では尾張関に極められており、備山氏は陀羅尼勝國と極めています。 令和7年6月保存刀剣審査合格。
Certificate reading — 無銘(尾張関)










江戸時代
二世紀半の泰平のあいだ、刀は武器である以上に武士の身分の標章であった。江戸の実証と大坂の華やぎのように都市ごとの作風が育ち、時代の末には需要も細っていく。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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