二十世紀は二度この工芸を殺しかけた。戦時の歪みと、占領下の禁令である。1948年の日刀保設立と1953年の作刀再開が刀を美術として再建し、人間国宝と無鑑査がその頂に立つ。
本名、小林貞俊。三人兄弟の次男として生まれ、長兄に貞照、三男に貞永を持つ。弟の貞永刀匠と共に、平成11年4月9日、島根県指定無形文化財に認定され、新作名刀展などで多数の受賞歴を誇り、高く評価されています。 日刀保たたら製鉄が操業される奥出雲町に在住し、父の薫陶を受けて幼少より作刀の道に親しむ。厳選された玉鋼を用い、軟鉄を硬鉄で包み込む「捲り鍛え」によって緻密に鍛え上げられるその鍛錬法は、古の技を現代に甦らせる熟練の妙技といえます。 得意とする作風は華やかな丁字刃を焼き上げた備前伝で、その出来は気品に満ち、穏やかさの中に確かな地刃の冴えを感じさせます。現在も奥出雲町横田の「奥出雲たたらと刀剣館」にて作刀実演を行い、伝統技術の継承と後進の育成に尽力するなど、その姿勢はまさに現代刀匠の鑑といえる存在です。 本作は昭和五十二年の作ながら、これまで一度も研磨されることなく、打卸のまま大切に保管されてきた希少な一振です。現状では特筆すべき瑕疵も見られず、軽く刃文の出来を確かめるために施された簡易研磨部を覗けば、華やかな丁字刃が明瞭に現れ、刃中には足や砂流が顕著に見られます。その出来映えからも、研ぎ上がりの姿が大いに期待できる逸品であることが容易に想像されます。 白鞘の柄にがたつきが見られますが、全体として保存状態は極めて良好で、健全な姿を留めた、将来性豊かな太刀といえます。 そして―― 今日まで誰も見たことのない本刀の研ぎ上がりの地刃を、あなただけが独り占めしてください。
取扱店 刀心












出雲 · 1989-2019頃
現在4点販売中
昭和から現代へ 断絶と再生
二十世紀は二度この工芸を殺しかけた。戦時の歪みと、占領下の禁令である。1948年の日刀保設立と1953年の作刀再開が刀を美術として再建し、人間国宝と無鑑査がその頂に立つ。
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