備前片山一文字 売約済 鑑定書:重要刀剣 田野辺先生鞘書: 備前國片山一文字大磨無銘也。 乱映ノ鮮明二立ツ板目ノ肌合二変化二富ム賑ヤカナ丁子乱ヲ焼キー 文字派ノ特色が明示サレ取分一類中ニアリ丁子ノ房が小模様デ匂口 締マリ足が細カク稍逆心ヲ帯ビル點ナドラ勘案スレバ同派ニ収斂サ レ味ワイ深キ優品也 長弐尺二寸九分余 時在庚子弥生探山識「花押」 (大意:備前国片山一文字、大磨上無銘。乱映りが鮮明に立つ板目肌に、変化に富む賑やかな丁子乱れを焼き、一文字派の特色が顕著である。とりわけ同派の中でも、丁子の房が小模様で匂口が締まり、足が細かくやや逆がかった点などを勘案すれば、同派の極めは妥当であり、味わい深い優品である。長さ二尺二寸九分余。令和二年三月 探山(田野辺道宏)記す) 重要刀剣指定:第六十六回重要刀剣(令和二年十二月十五日指定) 刀 無銘 片山一文字 【寸法】 長さ:69.7cm(二尺三寸) 反り:1.9cm 元幅:3.05cm 先幅:2.35cm 切先長:4.4cm 茎長:18.2cm 茎反り:0.1cm 【形状】 鎬造、庵棟、身幅広く、元先の幅差少なく、腰反り浅くついて先反り加わり、中切先延びる。 【鍛え】 小板目肌つみ、地沸厚くつき、細かな地景入り、乱映り鮮明に立つ。 【刃文】 匂口主体の丁子乱れに小沸つき、丁子の房が細かく連なり、高低の変化に富む。足・葉よく入り、金筋・砂流しかかる。 【帽子】 乱れ込み、先尖りごころに返り、掃き掛けを伴う。 【茎】 大磨上、切尻、鑢目勝手下がり、目釘孔二。 【解説】 片山一文字派は、福岡一文字の則房が備前国片山に移住したことに始まると伝えられています。従来、この地は備中国の片山とされてきましたが、近年の研究では福岡に近い備前国内の片山であるという説が有力視されており、今後のさらなる研究が待たれるところです。 片山一文字の作風は、地鉄が強く映りが鮮明に立ち、福岡一文字に比して丁子の房がやや小振りで、刃中に逆足が目立つ点に特色があります。 本作は、小板目肌がよくつんだ地鉄に地沸が厚くつき、細かな地景を交えて乱映りが鮮明に立つ見事な地景観を呈しています。刃文は変化に富んだ丁子乱れを焼き、細かな足や葉がよく入り、金筋・砂流しなどの働きも豊富です。片山一文字の典型的な特徴を余すところなく示しており、同派の個性が横溢した味わい深い傑作といえます。
片山一文字派は、福岡一文字派の則房が、のち片山に移住し、爾来、この地で一派は繁栄した。 従来、片山なる場所については、備中国と するのが通説であったが、近年、備前国福岡近在の片山ではないかとする説が唱えられ、今後の検討を促している。 この派の見どころは、地が ねが強く冴え、丁子乱れが福岡一文字派に比して幾分小模様となり、乱れが逆がかり、刃中の足が細かいところなどにある。 この刀は、地鉄は小板目つみ、地沸微塵に厚くつき、地景細かに入り、乱れ映りが立ち、刃文は房の細かな丁子乱れが間近く連れて交じり、 焼きに高低があり、盛んに足・葉入り、匂勝ちに小沸つき、金筋・砂流しかかるなど、地刃に片山一文字派の特色をよく現わしており、極めは 首肯される。平肉が豊かで手持ちの重い豪壮な造込みが特筆され、この派としても乱れの出入りと刃中の働きが際立ち、優れた出来映えである。








































片山一文字派は、福岡一文字派の則房が、のち片山に移住し、爾来、この地で一派は繁栄した。 従来、片山なる場所については、備中国と するのが通説であったが、近年、備前国福岡近在の片山ではないかとする説が唱えられ、今後の検討を促している。 この派の見どころは、地が ねが強く冴え、丁子乱れが福岡一文字派に比して幾分小模様となり、乱れが逆がかり、刃中の足が細かいところなどにある。 この刀は、地鉄は小板目つみ、地沸微塵に厚くつき、地景細かに入り、乱れ映りが立ち、刃文は房の細かな丁子乱れが間近く連れて交じり、 焼きに高低があり、盛んに足・葉入り、匂勝ちに小沸つき、金筋・砂流しかかるなど、地刃に片山一文字派の特色をよく現わしており、極めは 首肯される。平肉が豊かで手持ちの重い豪壮な造込みが特筆され、この派としても乱れの出入りと刃中の働きが際立ち、優れた出来映えである。
備前伝 · 備中
現在1点販売中
片山一文字派は、福岡一文字派の名匠則房が片山の地に移住したことに始まる。従来、片山なる場所については備中国とするのが通説であったが、近年、備前国福岡近在の片山ではないかとする説が唱えられ、今後の検討を促している。則房は助真・吉房と並んで鎌倉時代中期の一文字派を代表する刀工であり、特に華やかな丁子乱れを焼くことで知られる。則房の銘字には数種の書体が見られ、また作風にも幅があることから、同銘は一代限りでなく数代存続したと考えられる。この一派は片山の地で繁栄を続け、後世まで多くの優品を遺した。 片山一文字派の作風は、地鉄が強く冴え、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かに入り、乱れ映りが鮮明に立つことを特色とする。刃文は丁子に小丁子、小互の目、尖り刃などを交えて密に焼き、福岡一文字派に比して幾分小模様を呈する。最大の見どころは、焼刃が逆がかる態を顕著に示すことであり、刃中に小足・葉が細かく頻りに入る。匂勝ちに小沸がつき、金筋・砂流し・湯走りがかかり、匂口は明るく冴える。帽子は乱れ込んで焼詰め風となるものが多い。板目肌はよくつみ、処々に杢や流れ肌を交え、肌立ちごころとなるものもある。 古来、片山一文字派は薙刀を得意としたと伝え、現存する無銘作にそれと伝えるものが多く遺存している。一方、現存する有銘の作は太刀に限られており、薙刀の有銘作は確認されていない。薙刀直しの作は身幅広く、鎬地を卸して重ね薄く、大鋒となるものが多い。これらは大磨上無銘であっても、地鉄が精良で、逆丁子の華やかな刃文が明瞭に認められ、片山一文字の極めどころを十分に示している。則房個銘の極めを受けた作もあり、本阿弥光遜による金象嵌銘を有する優品も遺存する。地刃共に健全で明るく冴え、覇気に満ちた作風は、鎌倉中期の一文字派の技量の高さを今に伝えている。
特別保存刀剣の中から、特に出来が優れ、国認定の重要美術品に準ずると判断された名品です。年に一度の重要刀剣審査で選ばれます。
極めて選別的で、日本に登録された約250万口の刀剣のうち、重要刀剣に達したものは12,307口(約203口に1口)にすぎません。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト備前片山一文字 売約済 鑑定書:重要刀剣 田野辺先生鞘書: 備前國片山一文字大磨無銘也。 乱映ノ鮮明二立ツ板目ノ肌合二変化二富ム賑ヤカナ丁子乱ヲ焼キー 文字派ノ特色が明示サレ取分一類中ニアリ丁子ノ房が小模様デ匂口 締マリ足が細カク稍逆心ヲ帯ビル點ナドラ勘案スレバ同派ニ収斂サ レ味ワイ深キ優品也 長弐尺二寸九分余 時在庚子弥生探山識「花押」 (大意:備前国片山一文字、大磨上無銘。乱映りが鮮明に立つ板目肌に、変化に富む賑やかな丁子乱れを焼き、一文字派の特色が顕著である。とりわけ同派の中でも、丁子の房が小模様で匂口が締まり、足が細かくやや逆がかった点などを勘案すれば、同派の極めは妥当であり、味わい深い優品である。長さ二尺二寸九分余。令和二年三月 探山(田野辺道宏)記す) 重要刀剣指定:第六十六回重要刀剣(令和二年十二月十五日指定) 刀 無銘 片山一文字 【寸法】 長さ:69.7cm(二尺三寸) 反り:1.9cm 元幅:3.05cm 先幅:2.35cm 切先長:4.4cm 茎長:18.2cm 茎反り:0.1cm 【形状】 鎬造、庵棟、身幅広く、元先の幅差少なく、腰反り浅くついて先反り加わり、中切先延びる。 【鍛え】 小板目肌つみ、地沸厚くつき、細かな地景入り、乱映り鮮明に立つ。 【刃文】 匂口主体の丁子乱れに小沸つき、丁子の房が細かく連なり、高低の変化に富む。足・葉よく入り、金筋・砂流しかかる。 【帽子】 乱れ込み、先尖りごころに返り、掃き掛けを伴う。 【茎】 大磨上、切尻、鑢目勝手下がり、目釘孔二。 【解説】 片山一文字派は、福岡一文字の則房が備前国片山に移住したことに始まると伝えられています。従来、この地は備中国の片山とされてきましたが、近年の研究では福岡に近い備前国内の片山であるという説が有力視されており、今後のさらなる研究が待たれるところです。 片山一文字の作風は、地鉄が強く映りが鮮明に立ち、福岡一文字に比して丁子の房がやや小振りで、刃中に逆足が目立つ点に特色があります。 本作は、小板目肌がよくつんだ地鉄に地沸が厚くつき、細かな地景を交えて乱映りが鮮明に立つ見事な地景観を呈しています。刃文は変化に富んだ丁子乱れを焼き、細かな足や葉がよく入り、金筋・砂流しなどの働きも豊富です。片山一文字の典型的な特徴を余すところなく示しており、同派の個性が横溢した味わい深い傑作といえます。
片山一文字派は、福岡一文字派の則房が、のち片山に移住し、爾来、この地で一派は繁栄した。 従来、片山なる場所については、備中国と するのが通説であったが、近年、備前国福岡近在の片山ではないかとする説が唱えられ、今後の検討を促している。 この派の見どころは、地が ねが強く冴え、丁子乱れが福岡一文字派に比して幾分小模様となり、乱れが逆がかり、刃中の足が細かいところなどにある。 この刀は、地鉄は小板目つみ、地沸微塵に厚くつき、地景細かに入り、乱れ映りが立ち、刃文は房の細かな丁子乱れが間近く連れて交じり、 焼きに高低があり、盛んに足・葉入り、匂勝ちに小沸つき、金筋・砂流しかかるなど、地刃に片山一文字派の特色をよく現わしており、極めは 首肯される。平肉が豊かで手持ちの重い豪壮な造込みが特筆され、この派としても乱れの出入りと刃中の働きが際立ち、優れた出来映えである。








































片山一文字派は、福岡一文字派の則房が、のち片山に移住し、爾来、この地で一派は繁栄した。 従来、片山なる場所については、備中国と するのが通説であったが、近年、備前国福岡近在の片山ではないかとする説が唱えられ、今後の検討を促している。 この派の見どころは、地が ねが強く冴え、丁子乱れが福岡一文字派に比して幾分小模様となり、乱れが逆がかり、刃中の足が細かいところなどにある。 この刀は、地鉄は小板目つみ、地沸微塵に厚くつき、地景細かに入り、乱れ映りが立ち、刃文は房の細かな丁子乱れが間近く連れて交じり、 焼きに高低があり、盛んに足・葉入り、匂勝ちに小沸つき、金筋・砂流しかかるなど、地刃に片山一文字派の特色をよく現わしており、極めは 首肯される。平肉が豊かで手持ちの重い豪壮な造込みが特筆され、この派としても乱れの出入りと刃中の働きが際立ち、優れた出来映えである。
備前伝 · 備中
現在1点販売中
片山一文字派は、福岡一文字派の名匠則房が片山の地に移住したことに始まる。従来、片山なる場所については備中国とするのが通説であったが、近年、備前国福岡近在の片山ではないかとする説が唱えられ、今後の検討を促している。則房は助真・吉房と並んで鎌倉時代中期の一文字派を代表する刀工であり、特に華やかな丁子乱れを焼くことで知られる。則房の銘字には数種の書体が見られ、また作風にも幅があることから、同銘は一代限りでなく数代存続したと考えられる。この一派は片山の地で繁栄を続け、後世まで多くの優品を遺した。 片山一文字派の作風は、地鉄が強く冴え、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かに入り、乱れ映りが鮮明に立つことを特色とする。刃文は丁子に小丁子、小互の目、尖り刃などを交えて密に焼き、福岡一文字派に比して幾分小模様を呈する。最大の見どころは、焼刃が逆がかる態を顕著に示すことであり、刃中に小足・葉が細かく頻りに入る。匂勝ちに小沸がつき、金筋・砂流し・湯走りがかかり、匂口は明るく冴える。帽子は乱れ込んで焼詰め風となるものが多い。板目肌はよくつみ、処々に杢や流れ肌を交え、肌立ちごころとなるものもある。 古来、片山一文字派は薙刀を得意としたと伝え、現存する無銘作にそれと伝えるものが多く遺存している。一方、現存する有銘の作は太刀に限られており、薙刀の有銘作は確認されていない。薙刀直しの作は身幅広く、鎬地を卸して重ね薄く、大鋒となるものが多い。これらは大磨上無銘であっても、地鉄が精良で、逆丁子の華やかな刃文が明瞭に認められ、片山一文字の極めどころを十分に示している。則房個銘の極めを受けた作もあり、本阿弥光遜による金象嵌銘を有する優品も遺存する。地刃共に健全で明るく冴え、覇気に満ちた作風は、鎌倉中期の一文字派の技量の高さを今に伝えている。
特別保存刀剣の中から、特に出来が優れ、国認定の重要美術品に準ずると判断された名品です。年に一度の重要刀剣審査で選ばれます。
極めて選別的で、日本に登録された約250万口の刀剣のうち、重要刀剣に達したものは12,307口(約203口に1口)にすぎません。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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