二十世紀は二度この工芸を殺しかけた。戦時の歪みと、占領下の禁令である。1948年の日刀保設立と1953年の作刀再開が刀を美術として再建し、人間国宝と無鑑査がその頂に立つ。
銘:筑紫忠正作 刀匠:筑紫忠正 種別:現代刀(昭和) 鑑定書:日本美術刀剣保存協会(NBTHK)保存刀剣 第361035号(平成14年2月交付) 外装:黒漆塗拵、鉄地羽模様鐔 長さ(元幅):62.7 cm(2尺0寸6分5厘) 反り:1.3 cm(優美で落ち着きのある鳥居反り) 目釘穴:1個(生茎) 造込み:鎬造、庵棟、中切先 地肌:詰んだ小板目肌、精緻な鍛え 刃文:湾れに互の目、明るい匂口、小沸つき、足よく入る 本作は「筑紫忠正作」の銘を切り、日本美術刀剣保存協会の保存鑑定を受けた昭和期の現代刀です。 長さ62.7cm、反り1.3cmと手頃な寸法で、戦時中の軍刀(昭和刀)や模造品とは一線を画す、玉鋼を用いた伝統的な古式鍛錬によって打たれた真の日本刀です。 20世紀の作品がNBTHKの審査を通過し「保存刀剣」に指定されるためには、銘が真正であることはもちろん、製作工程が伝統に則っていることが厳格に求められます。本作はその審査をパスしており、市場に多く流通する油焼き入れの昭和刀とは明確に区別される、美術品としての価値を備えています。 刀身は健全で身幅もあり、庵棟の鎬造にバランスの良い中切先となっています。地肌は丹念な折り返し鍛錬による緻密な小板目肌で、地鉄は非常に澄んでおり、昭和の名工の規律正しい仕事ぶりが伺えます。 刃文はゆったりとした湾れに互の目が交じり、明るく冴えた匂口に小沸が厚くつきます。さらに細部を観察すれば、刃中に長く鋭い「足」が盛んに入り、刃文に豊かなリズムと活気を与えています。 手元でじっくりと鑑賞するに相応しい、見どころの多い一振りです。
Certificate reading — 銘 筑紫忠正作




































美濃 · 1926-1989頃
現在1点販売中
昭和から現代へ 断絶と再生
二十世紀は二度この工芸を殺しかけた。戦時の歪みと、占領下の禁令である。1948年の日刀保設立と1953年の作刀再開が刀を美術として再建し、人間国宝と無鑑査がその頂に立つ。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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