日本刀 脇差 銘 肥前国住源種広(特別保存刀剣鑑定書附) 【解説】 概要 本作は江戸時代初期、寛永頃(1624-1644年)に活躍した刀工「肥前国住源種広」による一振りです。種広の名は江戸時代を通じて二代にわたり受け継がれていますが、本作はその初代による作と推測されます。 種広は後に「肥後大掾」を受領したことでも知られています。「大掾」とは、優れた技能を持つ刀工や職人に授けられた名誉ある受領銘であり、その高い技術力と社会的地位を象徴するものです。 史料によれば、種広は現在の長崎県平戸で活動した「市太(いちた)」派の流れを汲む刀工です。市太派は、肥前刀の主流である忠吉家(肥前忠吉)とは異なる独自の系統として知られています。そのため、その作風は地鉄や刃文において、主流の肥前刀とは一線を画す独自の趣を備えているのが特徴です。 肥前国 肥前国の刀工たちは、佐賀藩主・鍋島家の庇護のもとで繁栄しました。肥前刀は、特に「小糠肌」と称される美しく緻密な地鉄でその名を馳せていますが、これはオランダから輸入された高品質な鉄(南蛮鉄)を巧みに組み合わせることで実現したと言われています。 本作は、公益財団法人 日本美術刀剣保存協会(NBTHK)より「特別保存刀剣」に認定されています。この鑑定書は、保存状態が極めて良好であり、かつ美術的価値が高い真作の日本刀に対してのみ発行されるものです。 ※本作には数箇所、鍛え傷(きたえきず)が見受けられます。詳細なコンディションについては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身】 長さ(長):52.1 cm 反り:0.9 cm 刃文:焼入れによって刃先に現れる結晶構造。 地肌(地鉄):折り返し鍛錬によって現れる鋼の表面模様。 切先:刀身の先端部分。 茎(なかご):柄に収まる中心部。 日本の刀工は、柄内部での赤錆を防ぐために茎に黒錆を残しました。この茎の朽ち込みや色調の変化は、専門家が製作年代を推定する上での重要な指標となります。 【拵】 拵:日本刀の外装。鞘、柄、鍔などの諸工作で構成されます。 縁頭:柄の両端を保護し装飾する一対の金具。 本作の縁頭は「波濤図」を主題としています。荒れ狂う波の文様は、自然のダイナミックな力強さとともに、困難を乗り越える不屈の精神を象徴しています。水の動きは武士の揺るぎない魂や決意の比喩とされ、刀装具の意匠として好まれました。 柄・目貫: 目貫の意匠は「水紋」と思われます。日本の美術工芸において、水は清浄、流動性、適応性を象徴します。また、この意匠は菊と流水を組み合わせた伝統的な「菊水紋」にも通じます。菊は不老長寿と高貴さを、流水は清らかさと永続性を表しており、菊水紋には延命長寿や厄除け、そして絶えることのない繁栄への願いが込められています。


























肥前 · 1624-1644頃
現在1点販売中
種廣の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトReturns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.
日本刀 脇差 銘 肥前国住源種広(特別保存刀剣鑑定書附) 【解説】 概要 本作は江戸時代初期、寛永頃(1624-1644年)に活躍した刀工「肥前国住源種広」による一振りです。種広の名は江戸時代を通じて二代にわたり受け継がれていますが、本作はその初代による作と推測されます。 種広は後に「肥後大掾」を受領したことでも知られています。「大掾」とは、優れた技能を持つ刀工や職人に授けられた名誉ある受領銘であり、その高い技術力と社会的地位を象徴するものです。 史料によれば、種広は現在の長崎県平戸で活動した「市太(いちた)」派の流れを汲む刀工です。市太派は、肥前刀の主流である忠吉家(肥前忠吉)とは異なる独自の系統として知られています。そのため、その作風は地鉄や刃文において、主流の肥前刀とは一線を画す独自の趣を備えているのが特徴です。 肥前国 肥前国の刀工たちは、佐賀藩主・鍋島家の庇護のもとで繁栄しました。肥前刀は、特に「小糠肌」と称される美しく緻密な地鉄でその名を馳せていますが、これはオランダから輸入された高品質な鉄(南蛮鉄)を巧みに組み合わせることで実現したと言われています。 本作は、公益財団法人 日本美術刀剣保存協会(NBTHK)より「特別保存刀剣」に認定されています。この鑑定書は、保存状態が極めて良好であり、かつ美術的価値が高い真作の日本刀に対してのみ発行されるものです。 ※本作には数箇所、鍛え傷(きたえきず)が見受けられます。詳細なコンディションについては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身】 長さ(長):52.1 cm 反り:0.9 cm 刃文:焼入れによって刃先に現れる結晶構造。 地肌(地鉄):折り返し鍛錬によって現れる鋼の表面模様。 切先:刀身の先端部分。 茎(なかご):柄に収まる中心部。 日本の刀工は、柄内部での赤錆を防ぐために茎に黒錆を残しました。この茎の朽ち込みや色調の変化は、専門家が製作年代を推定する上での重要な指標となります。 【拵】 拵:日本刀の外装。鞘、柄、鍔などの諸工作で構成されます。 縁頭:柄の両端を保護し装飾する一対の金具。 本作の縁頭は「波濤図」を主題としています。荒れ狂う波の文様は、自然のダイナミックな力強さとともに、困難を乗り越える不屈の精神を象徴しています。水の動きは武士の揺るぎない魂や決意の比喩とされ、刀装具の意匠として好まれました。 柄・目貫: 目貫の意匠は「水紋」と思われます。日本の美術工芸において、水は清浄、流動性、適応性を象徴します。また、この意匠は菊と流水を組み合わせた伝統的な「菊水紋」にも通じます。菊は不老長寿と高貴さを、流水は清らかさと永続性を表しており、菊水紋には延命長寿や厄除け、そして絶えることのない繁栄への願いが込められています。


























肥前 · 1624-1644頃
現在1点販売中
種廣の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトReturns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.