種廣は、市太郎の名乗を冠する肥前平戸や神崎に住した守俊、守次、盛行などと同じ市太系の鍛冶。遺作は少ないながらも「肥前國住肥後大掾源種廣」と切銘された「透間雲」の添銘入の刀(注1)があり、詰んだ地鉄に華やかで明るい乱刃を焼いた作は肥前正廣や行廣に近似してしかも出来優れ、忠吉一門との深い交流が考えられる。 本作は寸法がやや延びて中鋒の洗練味のある脇差。地鉄は鎬地を柾目に、平地を小杢目交じりの小板目に鍛えて詰み、小粒の地沸が均一に付き、細かな地景が入って弾力味のある肌合いとなる。直刃の刃文は浅い湾れを交えて小模様に乱れ、小沸が付いて刃縁明るく、刃中は匂で澄む。焼の深い帽子は良く沸付き、ふくらに沿って小丸に返る。筋違鑢の掛けられた入山形の茎の保存状態は良好で、銘字も特色が顕著(注2)。近江大掾忠廣の直刃出来の作と選ぶところのない上々の仕上がりとなっており、寡作の種廣の実力が示されて貴重である。 注1... 第三十九回重要刀剣。なお「透間雲」とは「雲が切れるの意を刀の切れ味にかけたものという(『肥前の刀と鐔』)。因みに、弊社の調査によれば、種廣の肥後大掾受領は寛文二年六月六日。 注2...巴の第二画が第一画の横棒を突き抜ける特色が認められる。










肥前 · 1624-1644頃
現在1点販売中
種廣の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
各項目を選ぶと評価方法が表示されます。
特別保存刀剣の中から、特に出来が優れ、国認定の重要美術品に準ずると判断された名品です。年に一度の重要刀剣審査で選ばれます。
極めて選別的で、日本に登録された約250万口の刀剣のうち、重要刀剣に達したものは12,307口(約203口に1口)にすぎません。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト弊社の過失により、本来の状態と著しく異なる場合には商品の返品が可能です。クーリングオフは商品到着後一週間以内です。
種廣は、市太郎の名乗を冠する肥前平戸や神崎に住した守俊、守次、盛行などと同じ市太系の鍛冶。遺作は少ないながらも「肥前國住肥後大掾源種廣」と切銘された「透間雲」の添銘入の刀(注1)があり、詰んだ地鉄に華やかで明るい乱刃を焼いた作は肥前正廣や行廣に近似してしかも出来優れ、忠吉一門との深い交流が考えられる。 本作は寸法がやや延びて中鋒の洗練味のある脇差。地鉄は鎬地を柾目に、平地を小杢目交じりの小板目に鍛えて詰み、小粒の地沸が均一に付き、細かな地景が入って弾力味のある肌合いとなる。直刃の刃文は浅い湾れを交えて小模様に乱れ、小沸が付いて刃縁明るく、刃中は匂で澄む。焼の深い帽子は良く沸付き、ふくらに沿って小丸に返る。筋違鑢の掛けられた入山形の茎の保存状態は良好で、銘字も特色が顕著(注2)。近江大掾忠廣の直刃出来の作と選ぶところのない上々の仕上がりとなっており、寡作の種廣の実力が示されて貴重である。 注1... 第三十九回重要刀剣。なお「透間雲」とは「雲が切れるの意を刀の切れ味にかけたものという(『肥前の刀と鐔』)。因みに、弊社の調査によれば、種廣の肥後大掾受領は寛文二年六月六日。 注2...巴の第二画が第一画の横棒を突き抜ける特色が認められる。










肥前 · 1624-1644頃
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種廣の位置づけを、日本刀全体および伝統・時代・時期ごとに示します。各位(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。
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特別保存刀剣の中から、特に出来が優れ、国認定の重要美術品に準ずると判断された名品です。年に一度の重要刀剣審査で選ばれます。
極めて選別的で、日本に登録された約250万口の刀剣のうち、重要刀剣に達したものは12,307口(約203口に1口)にすぎません。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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