二世紀半の泰平のあいだ、刀は武器である以上に武士の身分の標章であった。江戸の実証と大坂の華やぎのように都市ごとの作風が育ち、時代の末には需要も細っていく。
鈴木次郎正雄は清麿がまだ正行と名乗っていた頃からの弟子で、嘉永六年独立する江戸下谷御徒町に住する。以蝦夷地岩内の砂鉄とあるので自家製鉄をやったものである。正雄は勤王家でかつ具眼有情の士であり北方の警備の為朝野の志士が相次いで蝦夷入りをした。その志士達の為に作刀した一振りである。鍛は鉦目鍛。刃紋乱刃砂流しさかんに入り金線芋ズル入り。刃冴えて出来良し。
Certificate reading — 銘 源正雄 安政六年八月日 為西野源祐寿嘱 以蝦夷地知岸内沙鉄造之


























江戸時代
二世紀半の泰平のあいだ、刀は武器である以上に武士の身分の標章であった。江戸の実証と大坂の華やぎのように都市ごとの作風が育ち、時代の末には需要も細っていく。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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