表側(表) 図柄:右側から降りてくる、赤銅と四分一の高彫で表現された力強く躍動感のある虎が特徴です。虎には筋肉の輪郭や毛並みの質感を表現する緻密な表面細工が施されています。底部に描かれた急流の上に身を乗り出しています。 上部および背景の詳細:上部の縁から竹の葉が優雅に伸びています。 象嵌およびハイライト:金象嵌が、虎の目、歯、鋭い爪、そして流れに沿った飛沫や水滴などの主要な細工を際立たせています。 銘:中心穴の左側に刻銘: 柳川直政 (Yanagawa Naomasa) + 花押 (Kaō) 櫃:左側に楕円形の小柄櫃穴(副小刀用の開口部)が一つ 裏側(裏) 図柄:左側の川岸の岩場から立ち上がる太く頑丈な竹の幹(赤銅/四分一)を描くことで、表側に描かれた情景を完結させています。 詳細および職人の技法: 竹の稈と節が、高い写実性を伴う低から中程度の彫刻で表現されています。 繊細な金象嵌が、土手沿いの小さな芽や水飛沫を飾っています。 底部に沿って、穏やかに彫られた波文様が流れる水を描いています。 構図:裏側は、表側の意匠の激しいエネルギーと調和する、静かで情緒的な均衡を保っています。 象徴性と芸術性 虎と竹(竹に虎)の組み合わせは、日本美術における古典的な画題です。虎は生の力と邪気払いを象徴し、竹は柔軟性、忍耐、そして強さを象徴しています。これらは合わさって、自然界における均衡と調和を表しています。本作は、柳川派の特徴である見事な彫刻と色金装飾を際立たせています。
取扱店 Nihon Collection
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