二十世紀は二度この工芸を殺しかけた。戦時の歪みと、占領下の禁令である。1948年の日刀保設立と1953年の作刀再開が刀を美術として再建し、人間国宝と無鑑査がその頂に立つ。
二十七代兼元は、名を金子達一郎といい、大正十三年生まれ、室町中期の孫六兼元より連綿と続いている金子孫六家の嫡系で、昭和19年に二十七代兼元を襲名、数々の賞を受賞、平成元年に関刀匠会会長に就任、平成9年には、岐阜県重要無形文化財に指定された。平成20年没。この刀は、身幅広い内反り短刀で、地沸厚くつき、地景細かく入る清涼な美しい地鉄に、釣れた互の目に、金筋沸筋頻りに掛り、地刃明るく冴え、家伝の三本杉を見事に焼き上げた傑作である。









昭和から現代へ 断絶と再生
二十世紀は二度この工芸を殺しかけた。戦時の歪みと、占領下の禁令である。1948年の日刀保設立と1953年の作刀再開が刀を美術として再建し、人間国宝と無鑑査がその頂に立つ。
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