恒次

Aoe Tsunetsugu

評価作品6点

特重巻 27, 番 27 · 刀

概要

青江恒次は、備中国青江派を代表する刀工の一人であり、その名跡は鎌倉時代初期から南北朝時代にかけて数代にわたり継承された。特に著名なのは、後鳥羽院の御番鍛冶を務めたとされる古青江の恒次であるが、ここで解説する恒次は、作風から鎌倉時代後期から末期にかけて活躍した刀工と見られる。青江派は高梁川下流域を中心に繁栄し、備中国は古来より刀剣の産地として知られていた。恒次は、延次や右衛門尉吉次らと共に、万寿荘を所在地として銘に記す作例が見られる。

恒次の作風は、小板目肌に杢目を交え、総体に肌立ちごころとなる地鉄に特徴がある。地沸がつき、地景が入り、地斑状の肌合いを交え、乱れ映りが鮮明に立つ作が多い。特に、刃寄りに筋状、鎬寄りに乱れ状に現れる映りは「段映り」と称され、同派の特色として挙げられる。刃文は直刃を基調とし、小互の目、小足、葉を交え、匂口締まりごころに小沸がつく。匂口は明るく冴え、沸筋、砂流しが細やかにかかる。帽子はのたれ込み、小丸、あるいは焼き詰め風となる。姿は、身幅広く、元先の幅差があまり開かず、反り深く、中鋒となるものが見られる。

恒次の作は、地鉄の鍛えが良く、地沸が厚くつき、地景が細かく入り、地斑状の肌合いを交えるなど、地刃の働きが顕著である。匂口が締まりごころに明るく冴え、足・葉が細かに働く点も評価される。太刀銘の場合、銘が棟寄りに位置する点も後期青江派の特徴を示す。総じて、同時代の備前物に比べると幾分地味で渋い味わいを見せると評される一方、肉置きが豊かで、地刃共に健体であり、剛健な作風を示す。

歴史的重要度

恒次の位置づけを、日本刀全体および伝法・時代・時期ごとに示します。各区分(随一・屈指・有数・著名)は、NBTHK および文化庁による指定に加え、三作や名物帳などの歴史的栄誉を加味したものです。

随一
随一
屈指
屈指
有数
有数
著名
著名

各項目を選ぶと評価方法が表示されます。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣1
重要刀剣5

名工ランク

年紀作

刀種

評価作品6点の分布

銘

評価作品6点の銘の種類

青江派の他の作者

  1. 1.次直Tsugunao26指定
  2. 2.正恒Masatsune1 販売中31指定
  3. 3.直次Naotsugu1 販売中20指定
  4. 4.康次Yasutsugu10指定
  5. 5.包次Kanetsugu9指定
  6. 6.恒次Tsunetsugu12指定
  7. 7.吉次Yoshitsugu1 販売中16指定
  8. 8.守次Moritsugu9指定
  9. 9.守利Moritoshi10指定
  10. 10.助次Suketsugu14指定
  11. 11.爲次Tametsugu7指定
  12. 12.俊次Toshitsugu6指定

中青江の作

すべて見る →
お問い合わせ重要

直次

短刀・27 cm・南北朝
丸英刀剣
¥6,500,000重要

盛次

刀・71 cm・Shokei (1332-1334) ND
葵美術
¥5,800,000特別保存

頼次

太刀・74 cm・鎌倉
兵左衛門百観音堂
お問い合わせ重要

眞長

太刀・73.2 cm・延慶
丸英刀剣

青江派の作

すべて見る →

備前の伝統

すべて見る →
お問い合わせ重要

雲生

刀・68.99 cm・鎌倉
銀座長州屋
¥15,000,000重要

眞利

太刀・72 cm・宝治
つるぎの屋
お問い合わせ重要

福岡一文字派

刀・70 cm・鎌倉
つるぎの屋
¥89,500重要

景光

短刀・25.3 cm・元応
Nihonto.com
¥4,050,000

兼光

刀・74.5 cm・鎌倉
サムライミュージアム
¥3,300,000特別保存

康光

脇差・46.8 cm・応永
飯田高遠堂