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概要·鑑定·栄誉·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定栄誉指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 粟田口
  3. 國綱

Awataguchi Kunitsuna

國綱

特重
巻 20, 番 1 · 太刀

Awataguchi Kunitsuna

國綱

評価作品18点

御番鍛冶享保名物帳天下五剣
国山城時代Shoji (1199–1201)時代区分鎌倉流派Awataguchi伝法山城伝藤代最上作刀工大鑑3,500(上位1%)種別刀工コードKUN1640
5重要文化財
3重要美術品
1御物
4特別重要刀剣5重要刀剣

概要

粟田口国綱は鎌倉時代前期の京の工で、国友を長兄とする粟田口六人兄弟の末弟、藤六左近と称した。諸書は、後に北条氏の招きにより鎌倉に下向し、備前の国宗・助真とともに相州鍛冶草創の一人となったと伝える。同時にその遺例の乏しさをも記し、「現存する有銘確実なものは極めて少く、かの名物鬼丸国綱が代表的のもの」とする。銘は二字に「国綱」と切り、長大な大太刀には「鎌倉住藤六左近国綱」と切り「建長五年八月日」と年紀するものがあって、鎌倉期の唯一の年紀を伝える。

諸書は同工を一門の他工と截然と分かつ。粟田口物は一般に優美が真面目であるが、彼の姿態・鍛え・刃文は異色で、太刀姿は腰反り高く先で伏さらず、鍛えは板目が大きく肌立って地沸を厚く敷き、刃文は焼幅広く乱れに変化があって「刃沸が目立って強い」。「地刃がよく働く様は正に彼の真骨頂である」と評され、兄弟たちが精錬を旨とするところを、国綱は沸を前へ押し出し、来たるべき相模の力強い作風へ傾く。これが鑑別の核である。

地は締まった粟田口の鋼に地沸・地景を厚く湛え、大板目に肌立ち、研溜より水影が立って地斑映り風の乱れ映りに繋がる。刃は直刃調の浅いのたれに小乱れ・丁子・小互の目を交え、太い足・葉が入り、匂深く刃中厚く沸づき、金筋頻りに、砂流しかかり、処々刃縁ほつれ、打のけ・湯走りを交える。帽子は旧稿の要訂正点で、単なる穏やかな小丸ではない。特別重要刀剣の太刀では「帽子直ぐに小丸に僅かに返り、先少しく掃きかける」とあり、金象嵌銘の刀では掃きかけて焼詰めごころとなり、ものによっては乱れ込んで尖りごころに返る。掃きかける沸崩れの先こそ肌立ちと並ぶ同工の見どころである。

諸書は同工に二様ありとする。粟田口風のものと、それとは趣を異にして「姿が剛壮で地がねの肌立った」ものとである。鬼丸は後者の剛健な出来に属し、現存の在銘太刀の多くは前者で、鍛えは細かな小板目に締まり、刃も静かな直刃調となって公家の伝統を色濃く残す。鑑別では両様に通じる核がある。目立つ刃沸、烈しい金筋・砂流し、乱れ映り、そして掃きかける帽子である。静かな太刀の沈みごころの匂口は明るい備前と分かち、強い沸と肌立ちは兄弟たちの粟田口直刃と分かつ。

名声の核は鬼丸国綱である。その後の伝来は権力の歴史そのもので、諸家を歴て皇室に納まり、御物・天下五剣の一つとしてほとんど人目に触れぬまま伝わる。これと並んで諸書は、西高辻子爵家旧蔵の特別重要刀剣、会津松平家旧蔵の重要美術品を挙げ、重要文化財として日枝神社蔵の太刀を数える。磨上無銘の刀に施された本阿弥光遜らの金象嵌・金粉の極めは、本阿弥家が国綱極めをいかに重んじたかを物語る。

収集の観点では、国綱は粟田口の名の中でも屈指の稀少である。藤代の極めは最上作、白眉は諸家の重宝として伝わり、土佐山内家は金象嵌銘の刀を、仙台伊達家は近衛基熙より受けた太刀を秘蔵した。特別重要刀剣・重要刀剣の級はわずかで、重要文化財も少なく、白眉たる鬼丸は御物として動かない。個人蔵の在銘国綱は、鎌倉初期の刀を学ぶ者が出会いを望みうる最も稀なものの一つであり、その稀少さこそ、新藤五国光から相州の系へと続いたと伝える彼の相模下りの重みを物語る。

鑑定

相模に傾く粟田口の沸深い直刃・小乱れ。鬼丸国綱の作者

粟田口国綱は粟田口六人兄弟の末弟にして、天下五剣の一つ鬼丸国綱を打った工である。晩年鎌倉に下ったと伝え、相州伝の先駆けとされる。その手は、精錬な粟田口の小板目に、直刃・小乱れを沸深く焼き、金筋・砂流しを交える。

鑑定の決め手

作品の56%

作品の63%

作品の88%

作品の63%

作風の変遷

沸深い直刃・小乱れ(典型)

精錬な小板目・板目に地沸厚く、細かな地景と僅かな地斑の地に、直刃・小乱れに互の目を交え、沸深く金筋・砂流しを交えて焼き、帽子は小丸に掃きかけを伴い、乱れ込みごころとなる。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

沸深い作風と鎌倉下りの伝えが、彼を相州の門口に置く。

栄誉

御番鍛冶Goban Kaji (Go-Toba's Imperial Forging Rotation)

粟田口六兄弟(拡張)

後鳥羽上皇が月番で召した刀匠の栄誉。承元〜承久年間(1208〜1221年頃)、御所に結番を作り月毎に作刀させた。流派横断の栄誉であり、各刀匠は本来の流派(粟田口・福岡一文字・古青江など)に属したまま本栄誉を持つ。NS-Gobankajiには上皇自身の菊御作のみが属する。

名簿を見る→
享保名物帳Kyōhō Meibutsu Chō (Catalog of Celebrated Blades)

所載(名物鬼丸国綱)

享保4年(1719年)、本阿弥家が八代将軍徳川吉宗に献上した名物刀剣の台帳。平安〜南北朝の刀剣約274口(現存168口+焼失約80口+追記約26口)を刀工別に収載し、号の由来・寸法・代付・伝来を記す。本栄誉は名物帳に作品が所載される刀工に付与され、詳細欄には刊行集計による口数(正確な場合)または所載名物の号を記す。

天下五剣Tenka Goken (Five Swords Under Heaven)

鬼丸国綱(御物)

天下五剣(童子切安綱・鬼丸国綱・三日月宗近・大典太光世・数珠丸恒次)の作者。五剣はいずれも享保名物帳に個別に所載されるが、「五剣」という括りの初出は文政11年(1828年)の写本『諸家名剣集』(「天下出群之名剣五振之内也」)。数珠丸の作者は古青江恒次(伝統的・指定上)と備前左近将監恒次(近年の研究)で見解が分かれ、両工に本栄誉を付して論点を記録する。

指定

国宝—
重要文化財5
重要美術品3
御物1
特別重要刀剣4
重要刀剣5

名工ランク

0.96 (指定作品18点)

刀工の上位2%

伝来

伝来記録21件 の鑑定作品における Kunitsuna

伝来ランク

名家所蔵15点、伝来記録21件

刀工の上位8%

素点:2.66 / 10

刀姿

評価作品18点の分布

銘

評価作品18点の銘の種類

販売中

系譜

Kunitsuna
弟子
  1. 1.國友Kunitomo4指定

Awataguchi派

Awataguchi派の他の刀工

  1. 1.吉光Yoshimitsu50指定
  2. 2.國吉Kuniyoshi1 販売中51指定
  3. 3.久國Hisakuni21指定
  4. 4.國安Kuniyasu23指定
  5. 5.則國Norikuni15指定
  6. 6.國友Kunitomo4指定
  7. 7.國清Kunikiyo4指定
  8. 8.國定Kunisada2指定
  9. 9.國光Kunimitsu2指定
  10. 10.國延Kuninobu1指定
  11. 11.國光Kunimitsu1指定
  12. 12.國綱Kunitsuna1指定