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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 左
  3. 末左
  4. 國弘

Sa Kunihiro

國弘

特重
巻 26, 番 38 · 短刀

Sa Kunihiro

國弘

評価作品51点

国筑前時代Shohei (1346–1370)時代区分南北朝流派Sa伝法相州伝師匠Sa藤代Jo-jo saku刀工大鑑600(上位21%)種別刀工コードKUN170
2重要文化財
4特別重要刀剣45重要刀剣

概要

正平十二年紀の在銘の平造短刀「国弘作」は、その記録の定点である。在銘の遺作が他に乏しいため、説明書はこれによって本工の活躍期を窺い知る。国弘は南北朝時代の筑前左文字、すなわち左一派の刀工で、吉弘の子とも一説に定行の子とも伝える。説明書は本工を大左から継がれた高弟の一人に置き、一派は南北朝初期に出現し、従来の伝統的な九州物の作域を脱して「地刃が明るく冴えて垢抜けした作風」を確立したと記す。安吉・行弘・吉貞・国弘・弘行・弘安・貞吉らがその師風をよく受け継いだなかで、最も放胆で焼の高い作をあてられたのが国弘である。

本工の見どころは、のたれを主調とした大模様の乱れ刃である。説明書は作風に両様あるとし、その一を「のたれを主調としたやや大模様の乱れ刃」と述べて、これに互の目・小互の目・小のたれ・尖りごころの刃を交え、総じて焼高く華やかに乱れるとする。匂深く、沸は厚くむらにつき処々荒めの沸を交え、細やかな金筋・砂流しが地にこぼれてさかんにかかり、湯走り状の飛焼を頻りに見せる。これは左一類中最も華やかな手であり、それが国弘の手とされる所以でもある。すなわち本阿弥家は左一類を鑑するに、「最もさかんに乱れ」たものに国弘の極めをあてる傾きがあった。

地鉄は両様の下に一貫する。杢・流れ肌を交えて肌立つ板目に、地沸厚くつき、太い地景頻りに入り、かね色やや黒みを帯びる。これは相州伝に発する左の地鉄で、肌立って働きに富み、明るくつんだ備前の小板目・映りではない。小振りの在銘作で鍛えがつまれば地沸は微塵となって冴える。帽子は典型の作では乱れ込み、突き上げて先尖り、さかんに掃きかけて長く返り、穏やかな作では直ぐに小丸となる。説明書が第一と併せて挙げるもう一様は、直刃調に互の目を交えた穏やかな手で、主に平造の短刀・寸延びの脇指に見られる。

現存の記録の多くは無銘である。左一派の長大な南北朝の太刀は後世に磨り上げられて打刀に改められ、今日その名を負う作の大半は大磨上無銘で、身幅広く元先の幅差目立たず、反り浅く大鋒の延びた南北朝盛期の豪壮な姿をなす。これらについて説明書はあらゆる点から左一派と首肯し、その中でも焼が高く大模様で沸づきに変化があり、刃中の働きが豊富で湯走り状の飛焼もよくかかることから、「同派の国弘に最も擬せられる」と判ずる。正平十二年紀の短刀が年代を定め、在銘の太刀は一口が『光山押形』に所載され、一派全体を研究する上でも資料性が高いものとされる。

本工を分かつ言葉は、他派に対してではなく、その一門のうちに語られる。左の工は技倆ほぼ伯仲して個々の鑑別が頗る困難であり、説明書もそれに率直で、国弘への極めは個性の見どころよりも作域の放胆と大模様に拠るとする。同門のなかで最も華やかで焼の高い乱れを保ち、放胆な湯走りと突き上げて尖る帽子をその目当てとする点が、これを分かつ。同じ説明書はその技倆についても正直で、「技術は遠く大左に及ばず」と記すが、最上の小品の精良で明るい地刃には「一脈大左に相通ずるものがあって」、この縁が本工を一派の高弟に列せしめる。

収集の観点では、稀な南北朝の名である。藤代の極めは上々作。国宝はなく、その記録は神社に伝わる在銘短刀二口に重要文化財の級を見る。一は香川の金刀比羅宮、一は愛媛の東雲神社の蔵で、いずれも社に守られた文化財である。これを措けば、記録される作は現代のより高い級を通じ、特別重要刀剣に四口、ほかは重要刀剣で、指定を受けた作は凡そ五十口を数える。その来歴は大名家にも及び、徳川将軍家に伝わった刀があり、久松松平家伝来の作があり、現在は徳川美術館・岩手県立博物館にも収まる。在銘の作は頗る稀で、紀年の短刀はそれ自体が一個の証であり、磨上無銘の刀のうち特別重要刀剣・重要刀剣の級はわずかであるから、左国弘が私蔵に渡ることは稀であり、在銘の一口はさらに稀で、左一派がその明るく放胆な作風を南北朝盛期に伝えた様を伝える得難い遺品である。

鑑定

説明書が併せて述べる一人の左の手の両様。いずれも地景・黒みを帯びた地沸の肌立つ板目を地とし、典型は大模様ののたれ主調の乱れに沸深く湯走り・飛焼頻りで突き上げ尖る帽子を見せる手と、互の目を交えた穏やかな直刃調の手である

国弘は南北朝時代の筑前左文字(左一派)の刀工で、大左から継がれた高弟の一人に数えられる。説明書は本工を吉弘の子、あるいは一説に定行の子と伝え、従来の九州物の作域を脱して地刃の明るく冴えた作風を確立した一門のうちに置く。在銘の遺例は少なく、正平十二年紀の短刀によって活躍期が定まり、記録の多くは長大な南北朝の太刀を磨り上げた無銘の刀である。地鉄は杢・流れ肌を交えて肌立つ板目に、地沸厚くつき地景頻りに入り、かね色やや黒みを帯びた、備前の明るい映りではなく相州伝に発する左の地鉄である。これに説明書が併せて挙げる両様を焼く。すなわち、のたれを主調とした大模様の乱れに互の目・小互の目・尖りごころの刃を交え、匂深く沸厚くむらにつき、砂流し・金筋さかんにかかり湯走り状の飛焼を頻りに見せ、帽子は突き上げて先尖りさかんに掃きかける手と、直刃調に互の目を交えた穏やかな手とである。本阿弥家は左一類を鑑するに、最も盛んに乱れたものに国弘の極めをあてたため、その極めは一派中で最も焼の高い放胆な作を集める。

鑑定の決め手

備前系の基準(丁子主調)にはない特徴

備前の小板目(映り)にはない特徴

作風の変遷

のたれ主調の大模様の乱れ(典型・本領)

本工の典型、すなわち本阿弥家がその名をあてた手は、のたれを主調とした大模様の乱れである。姿は南北朝盛期の豪壮な体配で、身幅広く元先の幅差目立たず、重ね厚めに反り浅く、大鋒が延び、多くは長太刀を磨り上げた大磨上無銘の刀である。地鉄は杢・流れ肌を交えて肌立つ板目に、地沸厚くつき太い地景頻りに入り、かね色やや黒みを帯びる。これに焼高く、互の目・小互の目・小のたれ・尖りごころの刃を交えて華やかに乱れ、足・葉よく入り、匂深く、沸厚くむらにつき処々荒めの沸を交え、細やかな金筋・砂流しさかんにこぼれ、湯走り状の飛焼を頻りに見せる。帽子は乱れ込み、突き上げて先尖り、さかんに掃きかけ長く返る。正平紀の在銘短刀には同じ手が小振りに現れる。説明書はこれを左一類中最も盛んに乱れた手とし、覇気に充ちた放胆で焼の高い作と評する。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

直刃調に互の目を交えた穏やかな手(もう一様)

説明書は第一の手と併せてもう一様を挙げる。すなわち直刃調に互の目を交えた、華やかな乱れより穏やかな手である。主に小振りの在銘作、平造の短刀・寸延びの脇指、また一部の磨上の刀に現れる。地鉄はなお左の肌立つ板目に地沸つき、刃は浅いのたれ、または直刃調の細い線に互の目とわずかな尖り刃を交え、足入り、匂深く沸よくつき、砂流し・金筋がかかる。帽子は直ぐに小丸、あるいは乱れ込んで尖る。正平紀の短刀と最も小振りの在銘作はここに属し、説明書はその精良で明るい地刃に一脈大左に相通ずるものを見る。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は国弘を吉弘の子、一説に定行の子と伝え、有銘作の現存は少なく、正平十二年紀の短刀によってその活躍期を定める。作風にのたれを主調としたやや大模様の乱れ刃と直刃調に互の目交じりの両様があるとし、本阿弥家は左一類を鑑するに最も盛んに乱れたものに国弘の極めをあてる傾向があると記す。

大磨上無銘の刀について説明書はあらゆる点から左一派と首肯し、その中でも焼が高く大模様で沸づきに変化があり、刃中の働きが豊富で湯走り状の飛焼もよくかかるなど、同派の国弘に最も擬せられるとする。一派の手は伯仲しており、極めは個性の見どころよりも放胆な作域に拠る。

指定

国宝—
重要文化財2
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣4
重要刀剣45

名工ランク

0.28 (指定作品51点)

刀工の上位9%

伝来

伝来記録2件 の鑑定作品における Kunihiro

伝来ランク

名家所蔵1点、伝来記録2件

刀工の上位77%

素点:1.88 / 10

刀姿

評価作品51点の分布

銘

評価作品51点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Sa
Kunihiro
弟子
  1. 1.貞國Sadakuni1指定

Sa派

Sa派の他の刀工

  1. 1.左Sa74指定
  2. 2.安吉Yasuyoshi1 販売中45指定
  3. 3.吉貞Yoshisada48指定
  4. 4.弘安Hiroyasu24指定
  5. 5.弘行Hiroyuki33指定
  6. 6.行弘Yukihiro11指定
  7. 7.貞吉Sadayoshi23指定
  8. 8.定行Sadayuki1 販売中3指定
  9. 9.吉弘Yoshihiro4指定
  10. 10.行末Yukisue1指定
  11. 11.國忠Kunitada1指定
  12. 12.安行Yasuyuki1指定