T358. Iron tsuba signed Yamashiro no Kuni Fushimi Kaneie. 8.1 x 8.3 x 3.5 cm. The nakago hitsu-ana is .9 x 2.7 cm. Finely carved plants with gold and silver inlay accents and nicely worked tsuchime surface. This signature is very close to that of my Holbrook tsuba H188, which Skip gave to the 3rd generation.Condition, except for a small scuff on the shakudo hitsu-ana plug, is excellent. $350.










鐔工 · 山城
現在7点販売中
金家派は桃山時代に山城国伏見において活躍した鐔工一派であり、いわゆる絵風鐔の祖として日本刀装具史上に不朽の足跡を残した。それまでの文様風鐔の図柄に対し、初めて本格的な絵画性を導入した金家の革新は、後世の刀装具意匠に計り知れない影響を与えた。形態は丸形・木瓜形・撫角形といった伝統的な姿のほか、二ツ木瓜形や拳形と称される独創的な変り形を創案し、図柄と形状との調和を熟慮した作品を遺している。地がねは全て鉄地で、鍛えが無類によく、地に槌目を打ち込むことで独特の雅趣を醸し出す。この槌目仕立ては金家の技法上の特徴の一つであり、紫錆の鉄色と相まって品格高い地面を形成している。 金家の作風において最も顕著な特徴は、遠近法を駆使した画面構成と空間表現の巧妙さにある。山水画においても人物画においても、余白を活かして空間を大きく取り、そこに充満する空気の層を重要視しており、泰然とした趣と格調の高さを湛えている。彫法は力強い鉄高彫象嵌を主体とし、波や芦などの毛彫も巧みに併用する。色金の使用は金銀を最小限に抑えて色彩効果を一段と高めており、画品を損なうことなく要所要所に効果的に配している。また薄手の造り込みの上に鉄の共金を据紋象嵌するという高度な技法を駆使し、違和感なく仕上げる手腕は敬服に価する。画題は禅機的な題材を好み、猿猴捉月図・達磨図・巣父図・愛宕飛脚図・太公望図など、深遠な精神性を帯びた主題を数多く手掛けている。 金家作品は重要文化財および重要刀装具に多数指定されており、その芸術的価値の高さが公的に認められている。特に「城州銘」を有する作品は数が少なく、達磨図・毘沙門天図・春日野図の三枚が国の重要文化財に指定されている点は注目に値する。作鐔の中には筑前黒田家伝来の塔山水図鐔など由緒ある伝来を誇るものも含まれ、桃山時代における武家社会での高い評価を物語っている。小振りな鐔の中に無限の空間を表現し得た金家の技術は古今第一と賞賛され、存在を越えた無限なるものへの畏敬、大自然を敬い神仏を尊ぶ人間の心のあらわれを静かに伝えている。その高尚な世界観と卓越した造形技術は、後世の装剣金工に多大な影響を及ぼし、金家の名は絵風鐔の開祖として永く語り継がれることとなった。 詳しく見る →
販売店の出品ページで鑑定書を確認できませんでした。日本刀および刀装具は通常、NBTHK(または NTHK)の鑑定を受けます。鑑定書がない場合、極めは販売店の見解にとどまり、第三者による確認は行われていません。ご購入前に販売店へ鑑定書の有無をお問い合わせのうえ、慎重にご判断ください。
3-day return window from receipt.
T358. Iron tsuba signed Yamashiro no Kuni Fushimi Kaneie. 8.1 x 8.3 x 3.5 cm. The nakago hitsu-ana is .9 x 2.7 cm. Finely carved plants with gold and silver inlay accents and nicely worked tsuchime surface. This signature is very close to that of my Holbrook tsuba H188, which Skip gave to the 3rd generation.Condition, except for a small scuff on the shakudo hitsu-ana plug, is excellent. $350.










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金家派は桃山時代に山城国伏見において活躍した鐔工一派であり、いわゆる絵風鐔の祖として日本刀装具史上に不朽の足跡を残した。それまでの文様風鐔の図柄に対し、初めて本格的な絵画性を導入した金家の革新は、後世の刀装具意匠に計り知れない影響を与えた。形態は丸形・木瓜形・撫角形といった伝統的な姿のほか、二ツ木瓜形や拳形と称される独創的な変り形を創案し、図柄と形状との調和を熟慮した作品を遺している。地がねは全て鉄地で、鍛えが無類によく、地に槌目を打ち込むことで独特の雅趣を醸し出す。この槌目仕立ては金家の技法上の特徴の一つであり、紫錆の鉄色と相まって品格高い地面を形成している。 金家の作風において最も顕著な特徴は、遠近法を駆使した画面構成と空間表現の巧妙さにある。山水画においても人物画においても、余白を活かして空間を大きく取り、そこに充満する空気の層を重要視しており、泰然とした趣と格調の高さを湛えている。彫法は力強い鉄高彫象嵌を主体とし、波や芦などの毛彫も巧みに併用する。色金の使用は金銀を最小限に抑えて色彩効果を一段と高めており、画品を損なうことなく要所要所に効果的に配している。また薄手の造り込みの上に鉄の共金を据紋象嵌するという高度な技法を駆使し、違和感なく仕上げる手腕は敬服に価する。画題は禅機的な題材を好み、猿猴捉月図・達磨図・巣父図・愛宕飛脚図・太公望図など、深遠な精神性を帯びた主題を数多く手掛けている。 金家作品は重要文化財および重要刀装具に多数指定されており、その芸術的価値の高さが公的に認められている。特に「城州銘」を有する作品は数が少なく、達磨図・毘沙門天図・春日野図の三枚が国の重要文化財に指定されている点は注目に値する。作鐔の中には筑前黒田家伝来の塔山水図鐔など由緒ある伝来を誇るものも含まれ、桃山時代における武家社会での高い評価を物語っている。小振りな鐔の中に無限の空間を表現し得た金家の技術は古今第一と賞賛され、存在を越えた無限なるものへの畏敬、大自然を敬い神仏を尊ぶ人間の心のあらわれを静かに伝えている。その高尚な世界観と卓越した造形技術は、後世の装剣金工に多大な影響を及ぼし、金家の名は絵風鐔の開祖として永く語り継がれることとなった。 詳しく見る →
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