平安城象嵌鐔は、室町時代の応仁鐔の技法を継承しており、鉄地の板鐔に真鍮を象嵌して文様を描き出すのが特徴です。応仁鐔が象嵌に真鍮のみを用いるに対して、平安城象嵌鐔は、時代が古い物は真鍮のみを用いていますが、後代に入ると金・銀・素銅・山銅なども併用した作品も見られ、より華やかで変化に富んだ表現へと発展しました。 本作は、真鍮象嵌による葡萄の葉と蔓、そして素銅を用いて表された瑞々しい葡萄の実が印象的な作品です。古来より「葡萄(ぶどう)」は「武道」と音が通じることから、武辺者に大変好まれた吉祥の図柄として知られています。 葡萄の図柄はただ美しいだけでなく、武士の心意気をも映し出す意匠であり、特に栗鼠が添えられる場合は「武道に律す」として一層の吉祥を意味し、武家に愛玩されました。 鉄地に映える象嵌の妙味と、力強さと雅趣を兼ね備えた図柄は、刀装具としても観賞用としても大変魅力ある一枚といえ、質実と華美が同居しており、刀装具趣味を始められる方から熟練の収集家まで、ぜひ手に取っていただきたい魅力ある一枚です。







平安城派
江戸
山城
無銘
山城伝 · Kyoto
現在14点販売中
平安城象嵌は応仁鐔の流れを汲む流派である。室町末期に京都において成立し、桃山時代から江戸時代初期にかけて繁栄を見た。有銘の作は知られず、無銘のままに「平安城象嵌」と称される一群として伝えられている。この派の古い作例は時代的にもほぼ応仁鐔に近く、真鍮据文象嵌を施して文様風の意匠を展開させている。 初期の作風は大振りで量感があり、鉄槌目地や鉄地に真鍮据文象嵌を施して花唐草文や網目文などの文様を表し、地透や小透を加えて雅びな京風の趣を示す。やがて時代が下るにつれて真鍮以外の金、銀、素銅、赤銅、山金などを併用するようになり、意匠も絵風のものが加わって、据文と平象嵌を混用したり鋤出高彫を施したものも見られる。技法は洗練味が高く、桶底耳や大切羽状に接着した共鉄などの造作が作品の力強い趣を増幅している。 この門からは小池与四郎が出て一派をおこし、また長吉、吉長、政重らの銘を名のる集団がある。上杉家伝来など大名家に伝来した作例も知られ、室町末期から桃山時代にかけての京都における装剣金工の展開を示す重要な流派として位置づけられている。
販売店の出品ページで鑑定書を確認できませんでした。日本刀および刀装具は通常、NBTHK(または NTHK)の鑑定を受けます。鑑定書がない場合、極めは販売店の見解にとどまり、第三者による確認は行われていません。ご購入前に販売店へ鑑定書の有無をお問い合わせのうえ、慎重にご判断ください。
お求めになられた商品とは異なる商品をお届けしてしまった場合や、表記内容と現物とに大きな隔たりなどがあった場合を除き、基本的に返品はお受けいたしません。返品をご要望の場合は、商品到着後3日以内に御連絡の上ご返送下さい。
平安城象嵌鐔は、室町時代の応仁鐔の技法を継承しており、鉄地の板鐔に真鍮を象嵌して文様を描き出すのが特徴です。応仁鐔が象嵌に真鍮のみを用いるに対して、平安城象嵌鐔は、時代が古い物は真鍮のみを用いていますが、後代に入ると金・銀・素銅・山銅なども併用した作品も見られ、より華やかで変化に富んだ表現へと発展しました。 本作は、真鍮象嵌による葡萄の葉と蔓、そして素銅を用いて表された瑞々しい葡萄の実が印象的な作品です。古来より「葡萄(ぶどう)」は「武道」と音が通じることから、武辺者に大変好まれた吉祥の図柄として知られています。 葡萄の図柄はただ美しいだけでなく、武士の心意気をも映し出す意匠であり、特に栗鼠が添えられる場合は「武道に律す」として一層の吉祥を意味し、武家に愛玩されました。 鉄地に映える象嵌の妙味と、力強さと雅趣を兼ね備えた図柄は、刀装具としても観賞用としても大変魅力ある一枚といえ、質実と華美が同居しており、刀装具趣味を始められる方から熟練の収集家まで、ぜひ手に取っていただきたい魅力ある一枚です。







平安城派
江戸
山城
無銘
山城伝 · Kyoto
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平安城象嵌は応仁鐔の流れを汲む流派である。室町末期に京都において成立し、桃山時代から江戸時代初期にかけて繁栄を見た。有銘の作は知られず、無銘のままに「平安城象嵌」と称される一群として伝えられている。この派の古い作例は時代的にもほぼ応仁鐔に近く、真鍮据文象嵌を施して文様風の意匠を展開させている。 初期の作風は大振りで量感があり、鉄槌目地や鉄地に真鍮据文象嵌を施して花唐草文や網目文などの文様を表し、地透や小透を加えて雅びな京風の趣を示す。やがて時代が下るにつれて真鍮以外の金、銀、素銅、赤銅、山金などを併用するようになり、意匠も絵風のものが加わって、据文と平象嵌を混用したり鋤出高彫を施したものも見られる。技法は洗練味が高く、桶底耳や大切羽状に接着した共鉄などの造作が作品の力強い趣を増幅している。 この門からは小池与四郎が出て一派をおこし、また長吉、吉長、政重らの銘を名のる集団がある。上杉家伝来など大名家に伝来した作例も知られ、室町末期から桃山時代にかけての京都における装剣金工の展開を示す重要な流派として位置づけられている。
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