時代:江戸末期〜明治初期(19世紀) 銘:無銘 意匠:芝山蒔絵 美人図 寸法:9.0 x 6.0 cm 作品解説: 本作は、衣服を整える女性の姿を精緻に描いた、極めて質の高い芝山蒔絵の印籠です。 樹木には細やかな螺鈿が施され、女性の装束や装身具には銀を用いた象嵌が成されるなど、細部に至るまで職人の技巧が凝らされています。 保存状態は非常に良好で、上部に経年による僅かな当たりが見受けられるものの、当時の面影を色濃く残す逸品です。 【印籠とは】 印籠とは、和装の際に帯から吊り下げて携行した小入れのことです。 漆塗りに蒔絵や螺鈿など、多様な装飾技法が駆使されており、日本の漆工芸品の中でも特に美術性の高い調度品として知られています。 本来、着物にはポケットがないため、人々は「下げ物」として帯から提げて小物を持ち歩きました。印籠はもともと戦国時代に印章や薬を携帯するために生まれましたが、江戸時代以降、実用性を兼ね備えた男性の粋な装身具として発展を遂げました。







江戸
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