四分一地に巧みな鏨使いで寒山拾得図を描いた縁頭です。寒山と拾得は、中国・唐代の伝説的な禅僧で、自然の中に佇む二人の姿は、禅の精神や人間本性の風刺を寓意的に表します。本作では、寒山の穏やかな表情や拾得の愛嬌ある仕草まで緻密に彫り出され、衣の流れや背景の山気まで巧みに表現されています。 禅的な教養と遊び心が融合した意匠は、控えめながらも上品な雅趣を漂わせ、縁頭として刀の拵に取り付ければ、格調高く存在感のある装いを演出する逸品です。
在銘 · 江戸
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