応仁の乱が足利の体制を砕いた後、戦国の一世紀はほとんどすべての国を武装させた。この時代は選ぶ目に報いる。並の作は多いが、その傍らには第一級の注文打ちが立っている。
日本刀 脇差 銘 兼法(日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書付) 【解説】 本作は、日本美術刀剣保存協会(NBTHK)の鑑定により「兼法」と極められた一振りです。兼法の銘は数代にわたり受け継がれていますが、本作はその初代による作と推測されます。 初代兼法は美濃国(現在の岐阜県)の出身で、赤坂千手院派の流れを汲む奈良派に属していました。赤坂千手院派は、古来より交通の要衝であり軍事拠点でもあった関ヶ原近郊の赤坂の地に拠を構えた一派です。その祖は、大和国千手院重弘の子である泉水と伝えられています。大和伝は平安後期から鎌倉時代にかけて栄えた五ヶ伝の一つですが、泉水は南北朝時代(14世紀初頭)に大和から美濃国赤坂へと移住しました。初代兼法の年紀作としては、明応八年(1500年)のものが知られています。 その後、天正年間(1573-1592年)に至り、四代兼法が結城家の招聘を受けて美濃から越前国へと移り、同地で一派を成して多くの門弟を育成しました。江戸時代の越前国は、徳川将軍家の親藩である越前松平家が治め、非常に栄えた土地です。武士からの需要が高かったことから、諸国より腕利きの刀工が集まりましたが、中でも美濃出身の刀工は多く、彼らは「越前関」と呼ばれ重宝されました。 本作には、日本美術刀剣保存協会が発行する「保存刀剣」の鑑定書が付属しています。これは、美術的価値が高く、保存状態が良好な真作の日本刀であることを証明するものです。 【刀身】 長さ(Nagasa):55.2 cm 反り(Sori):1.0 cm 刃文(Hamon):焼入れによって刃先に現れる結晶構造 地鉄(Jihada):鍛錬の際の折り返しによって現れる鋼の表面模様 茎(Nakago): 日本刀の柄に収まる中心(なかご)の部分です。刀工は柄内での赤錆を防ぐために、意図的に黒錆を付けます。この茎の経年による色調の変化(錆色)は、専門家が製作年代を特定する上での重要な指標となります。 【外装】 拵(Koshirae): 鞘、柄、鍔などの諸工作で構成される日本刀の外装です。 縁頭(Fuchi-Kashira): 柄の両端を保護し装飾する一対の金具です。 本作の縁頭は、魚子地(ななこじ)の技法が施されています。これは専用の鏨(たがね)で表面に微細な魚の卵のような粒を打ち出す技法で、作品に高い装飾性を与えます。意匠には、笹の葉に似た葉と小さな花を持つ植物「笹竜胆(ささりんどう)」が描かれています。笹竜胆は、その葉が笹に似ていることから名付けられた竜胆の花と葉を組み合わせた紋様です。 一般的には五枚の笹状の葉の上に三輪の花を配します。鎌倉時代初期から公家の間で家紋として流行したとされており、確証はないものの、鎌倉幕府を開いた源頼朝が用いた紋としても広く知られています。そのため、頼朝に近い有力な武家などが好んで用いた紋章でもあります。 柄・目貫(Tsuka / Menuki): 柄は刀を握る部位であり、目貫はその装飾金具です。 龍の図が……






















美濃 · 1492-1501頃
刀剣大鑑 上位60%
現在1点販売中
室町時代
応仁の乱が足利の体制を砕いた後、戦国の一世紀はほとんどすべての国を武装させた。この時代は選ぶ目に報いる。並の作は多いが、その傍らには第一級の注文打ちが立っている。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトReturns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.

日本刀 脇差 銘 兼法(日本美術刀剣保存協会 保存刀剣鑑定書付) 【解説】 本作は、日本美術刀剣保存協会(NBTHK)の鑑定により「兼法」と極められた一振りです。兼法の銘は数代にわたり受け継がれていますが、本作はその初代による作と推測されます。 初代兼法は美濃国(現在の岐阜県)の出身で、赤坂千手院派の流れを汲む奈良派に属していました。赤坂千手院派は、古来より交通の要衝であり軍事拠点でもあった関ヶ原近郊の赤坂の地に拠を構えた一派です。その祖は、大和国千手院重弘の子である泉水と伝えられています。大和伝は平安後期から鎌倉時代にかけて栄えた五ヶ伝の一つですが、泉水は南北朝時代(14世紀初頭)に大和から美濃国赤坂へと移住しました。初代兼法の年紀作としては、明応八年(1500年)のものが知られています。 その後、天正年間(1573-1592年)に至り、四代兼法が結城家の招聘を受けて美濃から越前国へと移り、同地で一派を成して多くの門弟を育成しました。江戸時代の越前国は、徳川将軍家の親藩である越前松平家が治め、非常に栄えた土地です。武士からの需要が高かったことから、諸国より腕利きの刀工が集まりましたが、中でも美濃出身の刀工は多く、彼らは「越前関」と呼ばれ重宝されました。 本作には、日本美術刀剣保存協会が発行する「保存刀剣」の鑑定書が付属しています。これは、美術的価値が高く、保存状態が良好な真作の日本刀であることを証明するものです。 【刀身】 長さ(Nagasa):55.2 cm 反り(Sori):1.0 cm 刃文(Hamon):焼入れによって刃先に現れる結晶構造 地鉄(Jihada):鍛錬の際の折り返しによって現れる鋼の表面模様 茎(Nakago): 日本刀の柄に収まる中心(なかご)の部分です。刀工は柄内での赤錆を防ぐために、意図的に黒錆を付けます。この茎の経年による色調の変化(錆色)は、専門家が製作年代を特定する上での重要な指標となります。 【外装】 拵(Koshirae): 鞘、柄、鍔などの諸工作で構成される日本刀の外装です。 縁頭(Fuchi-Kashira): 柄の両端を保護し装飾する一対の金具です。 本作の縁頭は、魚子地(ななこじ)の技法が施されています。これは専用の鏨(たがね)で表面に微細な魚の卵のような粒を打ち出す技法で、作品に高い装飾性を与えます。意匠には、笹の葉に似た葉と小さな花を持つ植物「笹竜胆(ささりんどう)」が描かれています。笹竜胆は、その葉が笹に似ていることから名付けられた竜胆の花と葉を組み合わせた紋様です。 一般的には五枚の笹状の葉の上に三輪の花を配します。鎌倉時代初期から公家の間で家紋として流行したとされており、確証はないものの、鎌倉幕府を開いた源頼朝が用いた紋としても広く知られています。そのため、頼朝に近い有力な武家などが好んで用いた紋章でもあります。 柄・目貫(Tsuka / Menuki): 柄は刀を握る部位であり、目貫はその装飾金具です。 龍の図が……






















美濃 · 1492-1501頃
刀剣大鑑 上位60%
現在1点販売中
室町時代
応仁の乱が足利の体制を砕いた後、戦国の一世紀はほとんどすべての国を武装させた。この時代は選ぶ目に報いる。並の作は多いが、その傍らには第一級の注文打ちが立っている。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトReturns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.
