二十世紀は二度この工芸を殺しかけた。戦時の歪みと、占領下の禁令である。1948年の日刀保設立と1953年の作刀再開が刀を美術として再建し、人間国宝と無鑑査がその頂に立つ。
現代刀 刀 銘 信濃国清行(平成十三年) 【解説】 概要 本作は平成十三年(2001年)、長野県の刀匠、信濃国清行によって制作された一振りです。清行(本名:古川清行)は昭和二十三年(1948年)長野県に生まれました。 当初は東京理科大学にて応用物理学を専攻していましたが、信濃美術館で開催された展覧会で日本刀の美しさに魅了され、刀匠への道を志します。昭和四十七年(1972年)に大学を卒業後、人間国宝・宮入行平の弟である宮入清宗(清平)師に入門。師のもとで高度な作刀技術を習得しました。昭和五十三年(1978年)に文化庁より作刀承認を受け、昭和五十六年(1981年)に長野県須坂市に鍛錬所を開設しました。 清行は長年にわたり鎌倉時代の古名刀の研究と再現に心血を注ぎ、寒山賞をはじめとする数々の賞を受賞。五ヶ伝の中でも特に難易度が高いとされる「相州伝」の鍛錬に秀でていました。 平成十九年(2007年)には須坂市の無形文化財に指定され、平成二十一年(2009年)の新作名刀展における受賞を経て、最高位である「無鑑査」の認定を受けました。日本刀の伝統継承と古法研究に生涯を捧げましたが、平成二十七年(2015年)、六十七歳で惜しまれつつ没しました。 ※無鑑査刀匠とは 現代刀匠にとって最高の名誉とされる称号の一つです。公益財団法人日本美術刀剣保存協会(日美刀協)が主催する「現代刀職展(旧新作名刀展)」において、作品を審査(鑑査)なしに出品できる資格を有します。この称号を得るには長年にわたる卓越した成績が必要であり、現代を代表する名工である証といえます。1955年の展覧会開始以来、無鑑査の認定を受けた刀匠はわずか39名に留まります。 現代刀匠について 現在、日本には約150名から200名の刀匠が活動しています。日本刀を制作するためには、文化庁が実施する「美術刀剣刀匠技術保存研修会」を修了し、作刀免許を取得する必要があります。この資格を得るためには、認定を受けた師匠のもとで5年以上の厳しい修行を積まなければなりません。 現代刀は居合道を嗜む方々にも愛用されるほか、全国に多くの愛好家・コレクターが存在します。現代の刀匠たちは古の作刀法を研究し、伝統的な美を現代に蘇らせる、日本文化の重要な担い手となっています。 ※本品は樋の中に鍛え傷(きたえきず)が見受けられます。詳細な状態につきましては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身】 長さ(長野) : 73.4 cm(二尺四寸二分) 反り : 2.0 cm(六分六厘) 刃文 : 焼入れによって刃先に現れる結晶構造 地文(地肌) : 折り返し鍛錬によって現れる鋼の表面模様 茎(なかご) : 刀身の柄に収まる部分です。 意図的に残された黒錆は、柄内部での赤錆の発生を防ぐ役割があります。茎の朽ち具合や錆色は、専門家が制作年代を特定する際の重要な指標となります。 鎺(はばき) : 刀身が鞘の内部に直接触れるのを防ぎ、刀身を固定するための金具です。刀身の錆や毀れを防ぐ重要な役割を果たします。 銃刀法登録証: 長野県 第84075号 (長野県教育委員会発行)
















信濃 · 1978-2015頃
現在1点販売中
昭和から現代へ 断絶と再生
二十世紀は二度この工芸を殺しかけた。戦時の歪みと、占領下の禁令である。1948年の日刀保設立と1953年の作刀再開が刀を美術として再建し、人間国宝と無鑑査がその頂に立つ。
販売店の出品ページで鑑定書を確認できませんでした。日本刀および刀装具は通常、NBTHK(または NTHK)の鑑定を受けます。鑑定書がない場合、極めは販売店の見解にとどまり、第三者による確認は行われていません。ご購入前に販売店へ鑑定書の有無をお問い合わせのうえ、慎重にご判断ください。
Returns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.
現代刀 刀 銘 信濃国清行(平成十三年) 【解説】 概要 本作は平成十三年(2001年)、長野県の刀匠、信濃国清行によって制作された一振りです。清行(本名:古川清行)は昭和二十三年(1948年)長野県に生まれました。 当初は東京理科大学にて応用物理学を専攻していましたが、信濃美術館で開催された展覧会で日本刀の美しさに魅了され、刀匠への道を志します。昭和四十七年(1972年)に大学を卒業後、人間国宝・宮入行平の弟である宮入清宗(清平)師に入門。師のもとで高度な作刀技術を習得しました。昭和五十三年(1978年)に文化庁より作刀承認を受け、昭和五十六年(1981年)に長野県須坂市に鍛錬所を開設しました。 清行は長年にわたり鎌倉時代の古名刀の研究と再現に心血を注ぎ、寒山賞をはじめとする数々の賞を受賞。五ヶ伝の中でも特に難易度が高いとされる「相州伝」の鍛錬に秀でていました。 平成十九年(2007年)には須坂市の無形文化財に指定され、平成二十一年(2009年)の新作名刀展における受賞を経て、最高位である「無鑑査」の認定を受けました。日本刀の伝統継承と古法研究に生涯を捧げましたが、平成二十七年(2015年)、六十七歳で惜しまれつつ没しました。 ※無鑑査刀匠とは 現代刀匠にとって最高の名誉とされる称号の一つです。公益財団法人日本美術刀剣保存協会(日美刀協)が主催する「現代刀職展(旧新作名刀展)」において、作品を審査(鑑査)なしに出品できる資格を有します。この称号を得るには長年にわたる卓越した成績が必要であり、現代を代表する名工である証といえます。1955年の展覧会開始以来、無鑑査の認定を受けた刀匠はわずか39名に留まります。 現代刀匠について 現在、日本には約150名から200名の刀匠が活動しています。日本刀を制作するためには、文化庁が実施する「美術刀剣刀匠技術保存研修会」を修了し、作刀免許を取得する必要があります。この資格を得るためには、認定を受けた師匠のもとで5年以上の厳しい修行を積まなければなりません。 現代刀は居合道を嗜む方々にも愛用されるほか、全国に多くの愛好家・コレクターが存在します。現代の刀匠たちは古の作刀法を研究し、伝統的な美を現代に蘇らせる、日本文化の重要な担い手となっています。 ※本品は樋の中に鍛え傷(きたえきず)が見受けられます。詳細な状態につきましては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身】 長さ(長野) : 73.4 cm(二尺四寸二分) 反り : 2.0 cm(六分六厘) 刃文 : 焼入れによって刃先に現れる結晶構造 地文(地肌) : 折り返し鍛錬によって現れる鋼の表面模様 茎(なかご) : 刀身の柄に収まる部分です。 意図的に残された黒錆は、柄内部での赤錆の発生を防ぐ役割があります。茎の朽ち具合や錆色は、専門家が制作年代を特定する際の重要な指標となります。 鎺(はばき) : 刀身が鞘の内部に直接触れるのを防ぎ、刀身を固定するための金具です。刀身の錆や毀れを防ぐ重要な役割を果たします。 銃刀法登録証: 長野県 第84075号 (長野県教育委員会発行)
















信濃 · 1978-2015頃
現在1点販売中
昭和から現代へ 断絶と再生
二十世紀は二度この工芸を殺しかけた。戦時の歪みと、占領下の禁令である。1948年の日刀保設立と1953年の作刀再開が刀を美術として再建し、人間国宝と無鑑査がその頂に立つ。
販売店の出品ページで鑑定書を確認できませんでした。日本刀および刀装具は通常、NBTHK(または NTHK)の鑑定を受けます。鑑定書がない場合、極めは販売店の見解にとどまり、第三者による確認は行われていません。ご購入前に販売店へ鑑定書の有無をお問い合わせのうえ、慎重にご判断ください。
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