筑州住宗重作 現代日本刀 銘入 【解説】 本作は平成二年(1990年)に筑州住宗重(ちくしゅうじゅうむねしげ)によって制作された一振りです。宗重は本名を古城重昭といい、昭和七年(1932年)に福岡県で生まれました。父である宗弘に作刀を学び、国内の新作刀展覧会等で数々の賞を受賞しています。その作風は特に「切れ味の良さ」において高い評価を得ており、銘には居住地を冠した「筑州住宗重」と切るのが通例です。古今の刀工の多くがそうであるように、彼もまた自らの住処を銘に刻み、その技を磨き続けました。 【彫物】 本刀の刀身両面には、極めて精緻な彫物(ほりもの)が施されています。 片面には、龍に跨る不動明王(倶利伽羅不動)が描かれています。密教における守護神である不動明王は「揺るぎなき守護者」として知られ、邪悪を退け、人々を正しい道へと導く存在として、古来より武士の間で深く信仰されてきました。 ここに描かれた龍は「倶利伽羅龍王」と呼ばれ、不動明王の化身とされています。倶利伽羅龍王は、あらゆる障害や悪を焼き尽くす激しい炎に包まれた神聖な守護者です。龍は古来より強力な霊獣とされますが、倶利伽羅龍王は不動明王そのものの力を体現しており、無明(迷い)を断ち切り、煩悩を浄化します。龍の上に立つ不動明王の姿は、混沌とした力を完全に制御し、正義と悟りへと導く絶対的な力を象徴しています。 また、不動明王の上部には梵字(ぼんじ)が刻まれています。梵字は密教において仏尊を象徴するサンスクリット文字であり、本作に刻まれた文字は不動明王の加護を祈念するものです。 もう一方の面には「倶利伽羅剣」が彫られています。倶利伽羅剣は不動明王が振るう宝剣であり、龍が巻き付く姿は、無知や悪を断ち切る力を象徴しています。この密教的な意匠は、精神的な支柱や守護を求める武士たちに好んで用いられました。この剣のデザインは、密教の儀式や祈祷、魔除けに用いられる聖なる道具「三鈷柄剣(さんこづかけん)」の形式を模しています。 【現代刀工について】 現在、日本には約150名から200名の刀工が活動しています。日本刀を合法的に制作するためには、文化庁による美術刀剣保存刀匠技術保存研修会を修了し、免許を取得する必要があります。この資格を得るためには、認定を受けた師匠のもとで5年以上の修行を積まなければなりません。 現代刀は居合道を嗜む方々に愛用されるほか、全国に熱心な収集家が存在します。現代の刀工たちは、古の作刀技術を研究し、古名刀の再現に挑み続けています。彼らこそが、日本の歴史と伝統を現代に受け継ぐ担い手なのです。 ※刀身に数箇所、鍛え傷(きたえきず)が見受けられます。詳細な状態につきましては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身諸元】 長さ(Nagasa):74.5 cm 反り(Sori):1.9 cm 刃文(Hamon):焼入れによって刃先に現れる結晶構造 地鉄(Jihada):折り返し鍛錬によって現れる鋼の表面模様 切先(Kissaki):刀身の先端部分 茎(Nakago):柄に収まる茎の部分。刀工は赤錆を防ぐために意図的に黒錆を残します。茎の錆色は時の経過を示す重要な指標となります。


















筑前 · 1989-2019頃
現在2点販売中
販売店の出品ページで鑑定書を確認できませんでした。日本刀および刀装具は通常、NBTHK(または NTHK)の鑑定を受けます。鑑定書がない場合、極めは販売店の見解にとどまり、第三者による確認は行われていません。ご購入前に販売店へ鑑定書の有無をお問い合わせのうえ、慎重にご判断ください。
Returns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.
筑州住宗重作 現代日本刀 銘入 【解説】 本作は平成二年(1990年)に筑州住宗重(ちくしゅうじゅうむねしげ)によって制作された一振りです。宗重は本名を古城重昭といい、昭和七年(1932年)に福岡県で生まれました。父である宗弘に作刀を学び、国内の新作刀展覧会等で数々の賞を受賞しています。その作風は特に「切れ味の良さ」において高い評価を得ており、銘には居住地を冠した「筑州住宗重」と切るのが通例です。古今の刀工の多くがそうであるように、彼もまた自らの住処を銘に刻み、その技を磨き続けました。 【彫物】 本刀の刀身両面には、極めて精緻な彫物(ほりもの)が施されています。 片面には、龍に跨る不動明王(倶利伽羅不動)が描かれています。密教における守護神である不動明王は「揺るぎなき守護者」として知られ、邪悪を退け、人々を正しい道へと導く存在として、古来より武士の間で深く信仰されてきました。 ここに描かれた龍は「倶利伽羅龍王」と呼ばれ、不動明王の化身とされています。倶利伽羅龍王は、あらゆる障害や悪を焼き尽くす激しい炎に包まれた神聖な守護者です。龍は古来より強力な霊獣とされますが、倶利伽羅龍王は不動明王そのものの力を体現しており、無明(迷い)を断ち切り、煩悩を浄化します。龍の上に立つ不動明王の姿は、混沌とした力を完全に制御し、正義と悟りへと導く絶対的な力を象徴しています。 また、不動明王の上部には梵字(ぼんじ)が刻まれています。梵字は密教において仏尊を象徴するサンスクリット文字であり、本作に刻まれた文字は不動明王の加護を祈念するものです。 もう一方の面には「倶利伽羅剣」が彫られています。倶利伽羅剣は不動明王が振るう宝剣であり、龍が巻き付く姿は、無知や悪を断ち切る力を象徴しています。この密教的な意匠は、精神的な支柱や守護を求める武士たちに好んで用いられました。この剣のデザインは、密教の儀式や祈祷、魔除けに用いられる聖なる道具「三鈷柄剣(さんこづかけん)」の形式を模しています。 【現代刀工について】 現在、日本には約150名から200名の刀工が活動しています。日本刀を合法的に制作するためには、文化庁による美術刀剣保存刀匠技術保存研修会を修了し、免許を取得する必要があります。この資格を得るためには、認定を受けた師匠のもとで5年以上の修行を積まなければなりません。 現代刀は居合道を嗜む方々に愛用されるほか、全国に熱心な収集家が存在します。現代の刀工たちは、古の作刀技術を研究し、古名刀の再現に挑み続けています。彼らこそが、日本の歴史と伝統を現代に受け継ぐ担い手なのです。 ※刀身に数箇所、鍛え傷(きたえきず)が見受けられます。詳細な状態につきましては、お気軽にお問い合わせください。 【刀身諸元】 長さ(Nagasa):74.5 cm 反り(Sori):1.9 cm 刃文(Hamon):焼入れによって刃先に現れる結晶構造 地鉄(Jihada):折り返し鍛錬によって現れる鋼の表面模様 切先(Kissaki):刀身の先端部分 茎(Nakago):柄に収まる茎の部分。刀工は赤錆を防ぐために意図的に黒錆を残します。茎の錆色は時の経過を示す重要な指標となります。


















筑前 · 1989-2019頃
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