江戸は刀の目利きの時代である。本阿弥の鑑定、1719年の享保名物帳、盛んな刀剣書が、戦で抜かれることのなくなった刀を学問の対象へと変えていった。
尾張国は美濃国と接して、室町末期に飛騨守氏房、相模守正常、伯耆守信高ら多くの美濃の優工が尾張に移住した。豊後守正全(まさやす)もそのひとり。本国美濃関で名古屋城下に住み、寛文四年(1664)豊後大掾をのち豊後守を受領した。本作は、鎬造り庵棟、身幅広く重ね厚く反りを控えた洗練味ある姿。鍛えは小板目流れ地沸付く。刃文は直焼出しを伴う互の目丁子乱れ、尖り気味の刃、角張る刃、片落ち互の目等変化に富む。堂々と豊後守源正全と銘を刻す生茎の状態も良好。地刃共に健全で出来が良い。2001年特別保存刀剣審査合格。黒蠟虫食塗鞘脇指拵が付されている。




















尾張 · 1661-1673頃
刀剣大鑑 上位76%
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江戸時代
江戸は刀の目利きの時代である。本阿弥の鑑定、1719年の享保名物帳、盛んな刀剣書が、戦で抜かれることのなくなった刀を学問の対象へと変えていった。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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