番号:AF26050 鐔:(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具) 銘:無銘(西垣) 寸法:8.05cm × 7.84cm 中心の厚み:0.32cm 重量:77g 時代:江戸時代(17世紀) 特徴: 薄手の鉄地に笠の図を透かし、鑢目(やすりめ)仕立てに銀の唐草文様を象嵌した鐔です。 西垣派は、近江国出身の西垣勘四郎を始祖とする肥後金工の一派です。 肥後の地では、茶の湯にも造詣の深かった大名・細川忠興(三斎)の美意識のもと、侘び寂びに通じる渋く実用的な刀装具が発展しました。本作もまた、静謐で奥深い美しさを湛えています。 桐箱入 日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具鑑定書 葵美術正真鑑定書 オークション開始価格:265,000円 入札する 関連商品: 鐔:無銘(伝 西垣勘四郎)(第48回重要刀装具) 鐔:無銘(西垣)(特別保存刀装具) 鐔:無銘 鐔:無銘(西垣)(保存刀装具) 鐔:無銘(甲冑師)(保存刀装具) 鐔:因州住駿河作(特別保存刀装具)


西垣派
江戸
肥後
無銘
特別保存 (NBTHK)
肥後 · 肥後
現在38点販売中
西垣派は、林・平田・志水と並ぶ肥後金工四大流派の一つである。祖の初代西垣勘四郎(吉弘)は慶長十八年(一六一三)、豊前国中津に神官の子として生まれ、平田彦三の門人となり相伝免許を得て独立開業した。細川家の抱え工として細川三斎忠興より二十人扶持を支給され、寛永九年十二月に主家の移封に随従して肥後国八代に転住、のち熊本の職人町に居を構えている。林又七とは同年配であり、素材・作風が似通う点もあることから、「君子の風格をもつ」[[c:1]]と言われる又七に対し、勘四郎は「高士の風雅をもつ」[[c:2]]と対比されてきた。利休七哲の一人として茶道にも造詣の深かった三斎の薫陶を受け、茶の美に通じる風韻を鐔の上に表現したのが西垣派の本質である。勘四郎は元禄六年(一六九三)六月、八十一歳で同地に没した。 初代勘四郎の作域は鉄地の地透鐔を中核とし、投桐(踊桐・二枚桐とも称される、草体の花桐文を図案化した透彫)を最も得意とした。菊花形・老松・枝桐・海鼠など肥後の掟物にも多彩な趣向を凝らしている。説示が繰り返し指摘する西垣の鑑定要点は、林に比してやや優しい彫口、葉脈の毛彫の線が細く賑やかなこと、耳の内側が菊花状となる特色、そして形に撓みをもたせた不整形で下張れの障泥形が多い点である。肉置きに工夫があり、陰陽透の構図——すなわち外形と地透の内側を異なる花形に取り合わせる手法——は勘四郎が殊に得意としたものと評される。鉄地は柔らかみのある地がねで、錆色はいわゆる「羊羹色」を呈し、その潤いと質感は肥後特有のものとされる。鉄以外にも師・平田彦三と同じく素銅地や真鍮地を使用し、漆仕立の作も存在する。二代勘四郎(永久、吉当とも称す。寛永十六年生、享保二年七十九歳没)は初代の長子で、弟に勘平がいる。後藤家七代顕乗に学んだとされ、象嵌技術に長じ、真鍮や素銅地に巧みな象嵌を駆使した作品に本領を見る。初代が全て無銘であるのに対し、二代には「西垣勘四郎永久」銘や「西垣永久 七十歳作之」[[c:3]]の在銘作が遺る。その作域は鐔にとどまらず、縁頭・小柄・目貫にも及んでいる。 西垣派の鐔は、細川流茶道の「わびの美」を鐔上に結晶させたものとして高く評される。初代勘四郎の鉄透鐔は、故意の歪みと不均衡の妙、柔らかな地がねの鉄味、空間の余情によって、静かに豊かな雅趣を醸し出す。その代表的名品として、二代永久の重要美術品「田毎の月図鐔」は赤銅・四分一・銅・朱銅など多くの色金を駆使し、畦に区切られた田面ごとに映る月影を細い金象嵌で変化させた傑作であり、認定時は細川護立の所蔵、現在は永青文庫に伝わる。細川家の家紋・九曜紋に唐草を配し同家の永遠の繁栄を祈願した意匠や、『延喜式』の祥瑞に取材した「白兎は月の精でその寿は千歳」[[c:4]]の四兎図鐔など、西垣派の作品は藩主家の美意識と深く結びついている。華美と濃厚を避け、地味の中に垢ぬけした雅味を求めるという肥後拵の精神を、初代の風雅と二代の巧緻とが相補い、脈々と伝えた一派である。 詳しく見る →
保存刀装具のうち、出来・保存状態が一層優れ、銘文や作風に資料的価値の高いものと認められたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト返品をご希望の場合、お客様が受領されてから3日以内にお知らせください。この期間を過ぎますとキャンセルはお受けできかねますので何卒ご了承ください。なお当社へのご返送は、5営業日以内の発送をお願いしております。なおキャンセルは販売した当時の状態がそのまま保持されている事が条件となりますのでお取り扱いには十分ご注意下さい。
番号:AF26050 鐔:(日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具) 銘:無銘(西垣) 寸法:8.05cm × 7.84cm 中心の厚み:0.32cm 重量:77g 時代:江戸時代(17世紀) 特徴: 薄手の鉄地に笠の図を透かし、鑢目(やすりめ)仕立てに銀の唐草文様を象嵌した鐔です。 西垣派は、近江国出身の西垣勘四郎を始祖とする肥後金工の一派です。 肥後の地では、茶の湯にも造詣の深かった大名・細川忠興(三斎)の美意識のもと、侘び寂びに通じる渋く実用的な刀装具が発展しました。本作もまた、静謐で奥深い美しさを湛えています。 桐箱入 日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具鑑定書 葵美術正真鑑定書 オークション開始価格:265,000円 入札する 関連商品: 鐔:無銘(伝 西垣勘四郎)(第48回重要刀装具) 鐔:無銘(西垣)(特別保存刀装具) 鐔:無銘 鐔:無銘(西垣)(保存刀装具) 鐔:無銘(甲冑師)(保存刀装具) 鐔:因州住駿河作(特別保存刀装具)


西垣派
江戸
肥後
無銘
特別保存 (NBTHK)
肥後 · 肥後
現在38点販売中
西垣派は、林・平田・志水と並ぶ肥後金工四大流派の一つである。祖の初代西垣勘四郎(吉弘)は慶長十八年(一六一三)、豊前国中津に神官の子として生まれ、平田彦三の門人となり相伝免許を得て独立開業した。細川家の抱え工として細川三斎忠興より二十人扶持を支給され、寛永九年十二月に主家の移封に随従して肥後国八代に転住、のち熊本の職人町に居を構えている。林又七とは同年配であり、素材・作風が似通う点もあることから、「君子の風格をもつ」[[c:1]]と言われる又七に対し、勘四郎は「高士の風雅をもつ」[[c:2]]と対比されてきた。利休七哲の一人として茶道にも造詣の深かった三斎の薫陶を受け、茶の美に通じる風韻を鐔の上に表現したのが西垣派の本質である。勘四郎は元禄六年(一六九三)六月、八十一歳で同地に没した。 初代勘四郎の作域は鉄地の地透鐔を中核とし、投桐(踊桐・二枚桐とも称される、草体の花桐文を図案化した透彫)を最も得意とした。菊花形・老松・枝桐・海鼠など肥後の掟物にも多彩な趣向を凝らしている。説示が繰り返し指摘する西垣の鑑定要点は、林に比してやや優しい彫口、葉脈の毛彫の線が細く賑やかなこと、耳の内側が菊花状となる特色、そして形に撓みをもたせた不整形で下張れの障泥形が多い点である。肉置きに工夫があり、陰陽透の構図——すなわち外形と地透の内側を異なる花形に取り合わせる手法——は勘四郎が殊に得意としたものと評される。鉄地は柔らかみのある地がねで、錆色はいわゆる「羊羹色」を呈し、その潤いと質感は肥後特有のものとされる。鉄以外にも師・平田彦三と同じく素銅地や真鍮地を使用し、漆仕立の作も存在する。二代勘四郎(永久、吉当とも称す。寛永十六年生、享保二年七十九歳没)は初代の長子で、弟に勘平がいる。後藤家七代顕乗に学んだとされ、象嵌技術に長じ、真鍮や素銅地に巧みな象嵌を駆使した作品に本領を見る。初代が全て無銘であるのに対し、二代には「西垣勘四郎永久」銘や「西垣永久 七十歳作之」[[c:3]]の在銘作が遺る。その作域は鐔にとどまらず、縁頭・小柄・目貫にも及んでいる。 西垣派の鐔は、細川流茶道の「わびの美」を鐔上に結晶させたものとして高く評される。初代勘四郎の鉄透鐔は、故意の歪みと不均衡の妙、柔らかな地がねの鉄味、空間の余情によって、静かに豊かな雅趣を醸し出す。その代表的名品として、二代永久の重要美術品「田毎の月図鐔」は赤銅・四分一・銅・朱銅など多くの色金を駆使し、畦に区切られた田面ごとに映る月影を細い金象嵌で変化させた傑作であり、認定時は細川護立の所蔵、現在は永青文庫に伝わる。細川家の家紋・九曜紋に唐草を配し同家の永遠の繁栄を祈願した意匠や、『延喜式』の祥瑞に取材した「白兎は月の精でその寿は千歳」[[c:4]]の四兎図鐔など、西垣派の作品は藩主家の美意識と深く結びついている。華美と濃厚を避け、地味の中に垢ぬけした雅味を求めるという肥後拵の精神を、初代の風雅と二代の巧緻とが相補い、脈々と伝えた一派である。 詳しく見る →
保存刀装具のうち、出来・保存状態が一層優れ、銘文や作風に資料的価値の高いものと認められたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト返品をご希望の場合、お客様が受領されてから3日以内にお知らせください。この期間を過ぎますとキャンセルはお受けできかねますので何卒ご了承ください。なお当社へのご返送は、5営業日以内の発送をお願いしております。なおキャンセルは販売した当時の状態がそのまま保持されている事が条件となりますのでお取り扱いには十分ご注意下さい。