1800年前後、水心子正秀は著述をもって、鍛刀は古作の法に立ち返るべしと説いた。復古刀の運動である。最大の後継者直胤は、数百年絶えていた備前伝と相州伝を確信をもって再現した。
穂先三寸の謂いがあるように、刺突を目的とした槍は、三寸ほどの穂長でも充分な殺傷能力を保持している。殊に室内等狭い場所では狙いを定めて一点を突く攻撃が有効であり、柄の寸法も控えめとしたこの槍は操作性を追求した武器の一つと言えるであろう。 銘は方綱(まさつな)とあるが、『日本刀銘鑑』に「方繩。幕臣大森達太郎源梅蘆。小石川戸崎町住。元治頃」とあるのがこの工であろう(注)。 穂先に比較して茎を長く、区下を厚く仕立てて頑強にし、穂先も断面が正三角形の堅実な構造。地鉄は良く詰んだ小板目鍛えで、樋を掻いて朱漆を施し、激しい打ち合いにも耐え得るよう匂(におい)口(ぐち)の締まった直刃を焼き施している。 朱に黒を交えた根来風の墨流し塗とされた瓢箪形の鞘は、いかにも瓢そのものを想わせるが木彫りで、表面には微細な青貝が散らされ、括れ部分には鮫皮が巻かれて美観が高められている。柄は全面に青貝を塗り込め、黒漆で網目模様に意匠している。長押に掛け、いざという場合の守りとされたものであろう、柄の寸法が程よく、室内の飾りとしても風合いが優れている。 注...綱と縄の文字の混同か。粟田口近江守忠綱初代の初期作に「忠縄」と切られた脇差がある。『銀座情報』三二〇号掲載。






新々刀 復古の運動
1800年前後、水心子正秀は著述をもって、鍛刀は古作の法に立ち返るべしと説いた。復古刀の運動である。最大の後継者直胤は、数百年絶えていた備前伝と相州伝を確信をもって再現した。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト弊社の過失により、本来の状態と著しく異なる場合には商品の返品が可能です。クーリングオフは商品到着後一週間以内です。
¥350,000
穂先三寸の謂いがあるように、刺突を目的とした槍は、三寸ほどの穂長でも充分な殺傷能力を保持している。殊に室内等狭い場所では狙いを定めて一点を突く攻撃が有効であり、柄の寸法も控えめとしたこの槍は操作性を追求した武器の一つと言えるであろう。 銘は方綱(まさつな)とあるが、『日本刀銘鑑』に「方繩。幕臣大森達太郎源梅蘆。小石川戸崎町住。元治頃」とあるのがこの工であろう(注)。 穂先に比較して茎を長く、区下を厚く仕立てて頑強にし、穂先も断面が正三角形の堅実な構造。地鉄は良く詰んだ小板目鍛えで、樋を掻いて朱漆を施し、激しい打ち合いにも耐え得るよう匂(におい)口(ぐち)の締まった直刃を焼き施している。 朱に黒を交えた根来風の墨流し塗とされた瓢箪形の鞘は、いかにも瓢そのものを想わせるが木彫りで、表面には微細な青貝が散らされ、括れ部分には鮫皮が巻かれて美観が高められている。柄は全面に青貝を塗り込め、黒漆で網目模様に意匠している。長押に掛け、いざという場合の守りとされたものであろう、柄の寸法が程よく、室内の飾りとしても風合いが優れている。 注...綱と縄の文字の混同か。粟田口近江守忠綱初代の初期作に「忠縄」と切られた脇差がある。『銀座情報』三二〇号掲載。






新々刀 復古の運動
1800年前後、水心子正秀は著述をもって、鍛刀は古作の法に立ち返るべしと説いた。復古刀の運動である。最大の後継者直胤は、数百年絶えていた備前伝と相州伝を確信をもって再現した。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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