二十世紀は二度この工芸を殺しかけた。戦時の歪みと、占領下の禁令である。1948年の日刀保設立と1953年の作刀再開が刀を美術として再建し、人間国宝と無鑑査がその頂に立つ。
兼正 刀(GG 0513) 関 兼正(銘、関刻印、一部判読不能) 現代刀、拵付 刃渡り:2尺1寸6分7厘(65.5 cm) 元幅:3.07 cm 先幅:2.25 cm 重ね:7.22 mm 【解説】 本作は、関の刻印(一部不鮮明)が見られる兼正の現代刀です。 刃文は小沸出来の箱乱れ、互の目尖り乱れを焼き、随所に「蟹の爪」風の足が見て取れます。尖り刃の箇所には、油焼入れ特有の硬い質感が僅かに感じられますが、刃中の働きは通常の軍刀(兵器廠量産品)の域を超えた見事な出来映えです。 肌は柾目肌が立ち、拵は親粒の付いた軍刀柄に、状態の良い現代の黒石目地鞘が合わされています。 本作に見られる、量産品とは一線を画す複雑な刃文の構成から推察するに、作者の兼正は、戦時下の徴用により軍刀製作に従事した実力ある刀匠であったと思われます。 互の目尖り、足入り、蟹の爪。 美濃関伝の伝統的な作風を示す一振りです。 鑢目:鷹の羽 刻印:桜(関)軍刀検査印










美濃 · 1926-1989頃
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昭和から現代へ 断絶と再生
二十世紀は二度この工芸を殺しかけた。戦時の歪みと、占領下の禁令である。1948年の日刀保設立と1953年の作刀再開が刀を美術として再建し、人間国宝と無鑑査がその頂に立つ。
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