木目文縁頭 無銘 -Mumei- 縁 縦40.0ミリ 幅8.8ミリ 頭 縦34.3ミリ 重さ20.1グラム 江戸中期 The middle period of Edo era 附属 桐箱 木目は、樹木が長い年月をかけて育む年輪や木理の流れを意匠化した画題です。同心円状に重なる節、緩やかにうねる木理、幹の方向へ伸びる細い筋は一つとして同じ形を取らず、自然が作り出す秩序と変化を一つの金具へ凝縮しています。常に成長を続ける樹木の姿には長寿や繁栄への願いも重ねられ、抽象的でありながら見る者の想像を誘う、刀装具によく映える意匠です。 本品は深い黒色を呈する赤銅地を背景として、縁と頭の全面へ木目文を彫り表し、その流れに沿って金色絵を施した一組です。頭では中央から上下へ伸びる大きな木理を軸に、左右へ節と年輪を巡らせて樹木の切断面を思わせる構成とし、縁では細長い画面を一枚の材に見立て、大小の節から幾筋もの木理が流れ出す様子を連続的に展開しています。縁と頭で同じ画題を用いながら、面の広がりに応じて文様の方向と密度を変えているため、二つを揃えて眺めた際のまとまりにも優れています。 木目の輪郭は単なる平面的な線ではなく、彫りの深浅と線幅を細かく変えながら重ねられ、節の周囲には幾重もの輪を、木理の流れには鋭く伸びる線と緩やかに湾曲する線を組み合わせることで、硬い金属の上へ木肌特有の柔らかな動きを生み出しています。黒い鉄地と金の鮮明な対照は文様の流れを遠目にも際立たせる一方、手元では線の揺らぎ、節の巻込み、金色の濃淡が次々と現れ、見る角度によって木目の表情が変化します。 金色絵には時代を経た穏やかな濃淡があり、明るい金と赤銅の深い黒が均一になりすぎず、古作ならではの落ち着いた景色を作り上げています。縁の全周に途切れることなく文様を巡らせ、頭の曲面にも木目を自然に沿わせた仕事は鑑賞性が高く、縁長40.0ミリ、腰高8.8ミリという大振りで量感ある造りも文様の力強さを一層引き立てています。拵へ用いた際には柄全体を引き締めながら強い個性を添え、人物や故事に頼らず木理そのものを主役とした大胆な意匠、赤銅地の品格、金色絵の華やぎを存分に楽しめる縁頭です。
取扱店 刀心
この品の現在有効な鑑定書は確認できませんでした。審査に出されたことがあるか、出せるかを刀剣商にお尋ねください。 — Hoshi









江戸
無銘
刀剣商の出品ページで鑑定書を確認できませんでした。日本刀および刀装具は通常、NBTHK(または NTHK)の鑑定を受けます。鑑定書がない場合、極めは刀剣商の見解にとどまり、第三者による確認は行われていません。ご購入前に刀剣商へ鑑定書の有無をお問い合わせのうえ、慎重にご判断ください。
お求めになられた商品とは異なる商品をお届けしてしまった場合や、表記内容と現物とに大きな隔たりなどがあった場合を除き、基本的に返品はお受けいたしません。返品をご要望の場合は、商品到着後3日以内に御連絡の上ご返送下さい。
¥242,000