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概要·鑑定·指定·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 来
  3. 倫國

Rai Tomokuni

倫國

重要
巻 19, 番 21 · 脇差

Rai Tomokuni

倫國

評価作品5点

国山城時代c. 1334–1370時代区分南北朝流派Rai伝法山城伝代1st師匠Kunitoshi藤代Jo saku刀工大鑑750(上位15%)種別刀工コードTOM432
5重要刀剣

概要

来倫国は来国俊の子と伝え、一説には来国真の弟とされ、これによって山城来派の第二の大いなる代のうちに置かれ、来国光の近親に当たる。その家の小工であり、記録の第一の事実はその稀少さにある。説明書は倫国名の太刀を伝えず、僅かに短刀・小脇指を見るのみとし、それさえ数口に過ぎぬため、指定作の殆どは古極めによって彼に寄せられた無銘である。現存するものから説明書は二人の倫国を読む。国俊の周辺に在った初代と、現存作の多くが擬せられる南北朝期の二代であり、その二代を銘鑑にいう文和の倫国に当たるかと問いつつ、なお今後の研究に委ねる。彼は記録された個人というよりも、来派後期の小さな一群から読み取られる名であり、その作の興味は、いかにして一派の他から分かれるかにある。

その分かれは明白に述べられる。説明書はその作を「来国俊とはやや作風を異にして」とし、身幅広く、鍛えは一派の工としては強く立つ小板目、刃文は来の本領たる穏やかな直刃に代えてのたれ調の乱れ刃だとする。その作はことごとくこののたれを基調に互の目、処々小互の目を交え、匂深く沸よくついて、刃中に足・葉、金筋・砂流しを交え、湯走りが点じ飛焼がかかり、棟を焼く。匂口は明るい。姿はその時代を一見して定める。身幅広く重ね薄く寸の延びた浅い反りの平造を、説明書は直ちに南北朝の作と読み、大磨上の一口は脇指に仕立て直されている。来の地に据えられた沸の豊かな働く刃、その取り合わせこそが、いかなる一つの特徴にもまして倫国の作の相である。

刃の下の地こそが名を留める。鍛えは板目で、最も精緻な短刀では小板目がつみ、地沸よくつき、ある一口では厚くつき、地景が入り、二口には淡い沸映りが立つ。地鉄は北国の地のように白け立ち沈むことがなく、山城物の冴えた沸づいた地肌を保ち、説明書はそこに一派を直に読む。帽子は乱れた刃に応じて乱れ込み、あるいは最も身幅の広い一口では直ぐに掃きかけ、尖りごころにやや長く返り、静かな作は小丸に結ぶ。彫物は一派の癖を保ち、護摩箸・素剣、腰樋・添樋、二筋樋、これら小ぶりの刀身に刀樋を切る。一口ごとに判断は同じ言葉で括られる。すなわち姿は南北朝期を示し、地刃は来一派を示すとし、ある脇指では「来一派の特色があり、来倫国の所伝はよい」とする。

有銘作の稀少さこそ学究の背骨である。銘のあるものが極めて少ないため、説明書は二代説を銘ではなく作風の上に組み立て、その論はまさに彼の手を画する諸相に拠る。ある短刀で説明書は、身幅広く、一派としては異例に強い小板目の地、のたれ調の乱れ刃が「一脈信国に通じるものがある」と見、この相違からこそ別個の二代を、あるいは銘鑑の文和の倫国を説く。形は古刀の小ぶりな側に止まる。重要刀剣の有銘二口と無銘四口は短刀・小脇指であって、古い来の名工を知らしめる太刀ではなく、唯一の有銘作も鏨銘ではなく朱銘をまとう。要するに彼は極めによって再構された工であり、最も確かに知り得るのはその作風そのものである。

その作風は彼を一派の南北朝の縁、すなわち来の作風が当代の相州の影響を受けた様式へと開く場に置き、その縁に兄もまた立つ。最も身幅の広い一口で説明書は来国真に説き及び、国俊の門人とも、また子で倫国の兄とも伝え、国真の有銘作には「皆焼風をおびて長谷部に近似した出来口のもの」があるとする。倫国自身の相違も同じ方へ、ただしそこまで赴かずに走る。すなわち強い肌とのたれ乱れが信国へと向かい、来の地が彼を京に留める。自家のうちで彼を分かつものは、ゆえに肯定的でその作に拠る。一派の地が平らに伏すところを立つ鍛え、一派が直刃を保つところの乱れ、そして穏やかな来の刃よりも豊かな金筋・砂流し・飛焼・棟焼の沸出来の働きである。借り物の相州の相似によってではなく、これらによってこそ、身幅広い南北朝の作は倫国に戻され、見過ごされずに済む。

その記録の殆どは古極めの無銘であり、その鑑識上の位置は、確かながら控えめな手を映して上作に位し、刀剣図鑑の評価も中位にある。その作の一群が重要刀剣に達し、それを越えて幾口かが研究記録にのみ残り、うち二口は東京国立博物館と黒川古文化研究所に蔵され、他は私蔵にとどまり、大名の所伝は伝わらない。説明書は重要刀剣の優品を地刃の健全さにおいて挙げ、最も身幅の広い脇指を「地刃共に破綻のない上品にまとまった優刀である」と評する。倫国は永く手の届かぬ国宝ではないが、さりとて容易に市場に出る刀でもない。現存は少なく、その多くは商われるよりも蔵され、有銘の作はなお稀であるから、この名の私蔵の一口は、来派を集める者が出会い得る比較的稀なものの一つであり、誂えて求めるよりも辛抱をもって待つべきものである。山城の流れが、自らの地を失わずにいかにして南北朝の新たな手へと傾いたかを学ぶ者にとって、その身幅広く沸の豊かな数口の作は、その転回を実際に見られる場所である。

鑑定

稀少な来の一工を、来派の地に対する一様の南北朝の手に読む。身幅広く寸の延びた平造に、小のたれに互の目を交えた乱れ刃を匂深く沸よくつけて焼き、金筋・砂流し・飛焼・棟焼を交える倫国の特色の手。その下に、極めの拠る板目に地沸・淡い沸映り・地景の交じる来派の地。そして説明書自身が挙げる血脈の縁、すなわち一派としては強く肌立つ鍛えと、信国に通じ、兄国真を介して長谷部に近接するのたれ調の乱れ刃である。

来倫国は山城来派の小工で、来国俊の子、来国真の弟と伝え、来国光とは近しい血縁に当たる。有銘作は極めて稀である。説明書は倫国名の太刀を伝えず、僅かに短刀・小脇指を見るのみとし、それさえ数口に過ぎぬため、指定作の殆どは古極めの無銘である。これらから説明書は二人の倫国を読む。国俊の周辺に在った初代と、現存作の多くが擬せられる南北朝期の二代であり、後者を銘鑑にいう文和の倫国に擬し得るかとする。その南北朝の作を他の来一派から分かつ点は明白に記される。説明書は、国俊とはやや作風を異にして身幅広く、鍛えは一派のものとしては強い小板目で、刃文は一派の穏やかな直刃ではなくのたれ調の乱れ刃を焼き、そこに信国に通じる一脈があるとする。身幅広く重ね薄く寸の延びた、紛れもない南北朝の平造の体配に、地沸・淡い沸映り・地景の交じった板目を鍛え、小のたれに互の目を交えた刃を匂深く沸よくつけて焼き、刃中に金筋・砂流し・飛焼・湯走り・棟焼を交え、匂口は明るい。地刃に極めの拠る来一派の特色を備え、説明書はその古伝を首肯する。

鑑定の決め手

来一派の基準(穏やかな直刃・小乱れ)にはない特徴

来一派の基準(よくつんだ小板目・静かな地肌)にはない特徴

作風の変遷

倫国の特色の手(南北朝・のたれ乱れ)

説明書は、二代倫国の作を極めるその同じ言葉のうちに、これを他の来一派から引き離す。国俊とはやや作風を異にして、身幅広く、鍛えは一派の工としては強く肌立った小板目、刃文は一派の穏やかな直刃ではなくのたれ調の乱れ刃だとする。姿はその時代を定める徴で、身幅広く重ね薄く寸の延びた浅い反りの平造を、説明書は直ちに南北朝の作と読み、大磨上の一口は脇指に仕立て直されている。これにのたれを基調に互の目、処々小互の目を交えた刃を、匂深く沸よくつけて焼き、刃中に足・葉、金筋・砂流しを交え、湯走り・飛焼が点じ、棟を焼き、匂口は明るい。帽子は乱れた刃に応じて乱れ込み、あるいは最も身幅の広い一口では直ぐに掃きかけ、尖りごころにやや長く返る。説明書はこののたれ調の乱れ刃に信国に通じる一脈を見、そこから別個の二代が名の背後に立つ可能性を説く。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

来一派の地(極めの拠る所)

身幅広く沸の豊かな南北朝の作を来の名に留めるのは、刃の下の地である。説明書はその一口ごとにこれに立ち返り、地刃に来一派の特色があるとし、この拠り所のうえに倫国の古伝を首肯する。鍛えは板目で、最も精緻な短刀では小板目がつみ、地沸よくつき、ある一口では厚くつき、地景が入り、二口には淡い沸映りが立つ。地鉄は北国の地のように白け立ち、沈むことがない。山城物の冴えた沸づいた地肌を保ち、極めはそこに一派を直に読む。彫物もまた一派の癖を帯び、護摩箸・腰樋・添樋、素剣、二筋樋、これら小ぶりの刀身に刀樋を切る。説明書は毎度同じ言葉で判断を括る。すなわち姿は南北朝期を示し、地刃は来一派を示し、倫国と伝える所伝はよく首肯される、と。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon

血脈の縁(信国、また国真を介して長谷部へ)

第三の面は別個の手ではなく、説明書が先の二様の上に組み立てる鑑定の筋である。倫国の肌が一派より強く立ち、刃が沸出来ののたれ乱れに走るがゆえに、説明書は彼を一派の南北朝の縁に置く。そこでは来の作風が、当代の相州の影響を受けた諸様式へと開く。ある短刀で説明書はこれを直に述べる。身幅広く、一派としては異例に強い小板目の地、のたれ調の乱れ刃が信国に通じる一脈を帯び、この差からこそ別個の二代を、仮に銘鑑にいう文和の倫国を説くのである。同じ作群は兄をも引き入れる。最も広い手で銘された一口で説明書は来国真に説き及び、国俊の門人とも、また子で倫国の兄とも伝え、国真の有銘作には皆焼風を帯びて長谷部に近似するものがあるとする。倫国はその近親と並んで一派の同じ縁、すなわち来派後期の作と南北朝の新たな華やかさとが出会う場に立ち、その古伝はまさにこの一門の布置に照らして読まれる。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
研究

説明書は倫国を、来国俊の子、来国真の弟、来国光の近親と伝える山城来派の工とし、その確かな有銘作は極めて稀で、僅かな短刀・小脇指のみ、太刀はないとする。そして名の二代を読み、国俊の周辺の初代と、現存作の多くが擬せられる南北朝の二代とを分かち、その二代を銘鑑にいう文和の倫国に擬し得るかと問い、なお今後の研究に俟つとする。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣5

名工ランク

0.03 (指定作品5点)

刀工の上位25%

刀姿

評価作品5点の分布

銘

評価作品5点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Kunitoshi
Tomokuni
弟子(2名)
  1. 1.國眞Kunizane1 販売中26指定
  2. 2.國宗Kunimune1指定

Rai派

Rai派の他の刀工

  1. 1.國行Kuniyuki1 販売中125指定
  2. 2.國俊Kunitoshi84指定
  3. 3.國俊Kunitoshi5 販売中208指定
  4. 4.國光Kunimitsu4 販売中269指定
  5. 5.國次Kunitsugu2 販売中65指定
  6. 6.光包Mitsukane15指定
  7. 7.國眞Kunizane1 販売中26指定
  8. 8.國秀Kunihide7指定
  9. 9.國宗Kunimune1指定
  10. 10.國末Kunisue1指定
  11. 11.光重Mitsushige2指定
  12. 12.國武Kunitake1指定