NihontoWatch MonNihontoWatchBETA
MarketEncyclopedia
NihontoWatch Mon

NihontoWatchBETA

マーケット
事典
概要·鑑定·栄誉·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定栄誉指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 来
  3. 國光

Rai Kunimitsu

國光

特重
巻 10, 番 5 · 刀

Rai Kunimitsu

國光

評価作品269点

享保名物帳
国山城時代Karyaku–Kannō (1326–1351)時代区分南北朝流派Rai伝法山城伝代1st師匠Kunitoshi藤代最上作刀工大鑑1,800(上位3%)種別刀工コードKUN557
3国宝
21重要文化財
23重要美術品
6御物
29特別重要刀剣187重要刀剣

概要

来国光の年紀作は嘉暦元年(1326)に始まり観応二年(1351)に及び、山城国来派を鎌倉時代末葉から南北朝時代前期へと担った。通説に来国俊の子と伝え、或いは弟子ともいう。説明書は「来派の中で最も遺例の多いのは国光である」と記し、その評価は一貫して「来派の中で最も作域の広い器用な刀工」という一点に立ち返る。作風は、京物の伝統的な真の直刃のほか、直刃調に小互の目・小丁子を交えるもの、直刃調に小乱れごころのもの、のたれ調に互の目を交えるもの、互の目主調の乱れのものと多岐にわたり、太刀・短刀・小脇指という形態の多様さと相俟って、その作域の広さを成している。

最も多いのは身幅の広い豪壮な大磨上無銘の刀である。磨り上げてなお深い輪反りを保ち、中鋒はやや延びごころとなる。刃文は中直刃・広直刃調に小互の目・小丁子が目立って交じり、足・葉が繁く入り、匂口は深く明るく冴える。小沸が厚くつき、金筋・砂流しがかかり、帽子は直ぐに小丸に返る。直刃の中に互の目の目立つ点こそ、国俊・国行との鑑別点として説明書に明記されるところである。

鍛えはいずれの作域にも通じて、小板目がよくつみ、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かに入り、沸映りが立って鉄が明るく冴える。処々に現れる柔らかい肌合は来肌と呼ばれ、疵ではなく一派の見どころとされる。嘉暦二年紀の短刀では、フクラ辺の沸映りが一種の湯走り状を成して焼刃へ喰い下がるように入る様が記され、同工のみならず来一派に屢々見受けられるものとされる。

短刀は作域の両極を最も端的に担う。内反りの小振りの短刀は素剣・護摩箸の彫物を伴うことが多く、区際の焼込みまで父譲りで、一見国俊に見紛う。細身の直刃の作は初期作と鑑せられる。一方、幅広く寸延びてほとんど反りのない大振りの短刀には、のたれに互の目を交え、また互の目主調の乱れを太刀より一段と強い沸で焼き、相弟子で後輩とみられる来国次と同様に「相州伝的色彩をおびて覇気に満ちている」。嘉暦二年(1327)紀の短刀が既にこの作域の成立を示し、この手の「最も大振なものが名物の新身来である」。銘は造込みに従い、「太刀は比較的に小銘であり、短刀は大振りの銘である」。太刀では棟寄りの低い位置に切り、短刀では目釘孔の下中央に大振りの三字銘を置き、来の字体は父国俊と異なるとされる。銘字には編年が立ち、嘉暦・元徳紀は字形に柔らか味があってクニ構えが丸く、貞和・観応紀はやや硬くなって構えが角ばる。作刀期間の長さとこの作風・銘字の変遷から初・二代の存在を唱える説があり、『古今鍛冶銘尽』は初代を元徳・建武頃、二代を康永頃とするが、一代説も根強く、説明書も今後の検討に俟つべきとしている。

父との比較は端的である。「来国俊に比して品位の点でやや譲るが、迫力では優る感がある」。沸はやや強く、地には地景、刃には金筋・砂流しがかかって覇気を添える。来国行に比べれば大らかさを欠き、焼刃はやや締まりごころに足がよく入り、帽子は尖りごころとなる。幅広の乱れ短刀は一見国次に紛れるが、「国次に比しては焼きが幾分低く、突き上げ気味のするどい帽子に此の工の個性を窺知しうる」。尋常な直刃の作は「一見延寿に紛れるが、熟鑑すれば、一段と優れている」と評される。国次と共に相州伝を加味した作域を担い、南北朝に入る来派本流の最終期を飾った。

藤代の極めは最上作。指定を受けた作は249口を数え、国宝三口・重要文化財二十口は博物館・神社・旧家に文化財として永く伝えられ、その下に重要美術品二十三口、特別重要刀剣・重要刀剣の級に百九十七口がある。在銘と無銘はほぼ相半ばし、太刀は多く大磨上無銘、短刀は多く生ぶ在銘である。伝来の録された刀は五十七口に及ぶ。「徳川家では本庄正宗と共に大事にされた家康佩用の太刀である」一口をはじめ、紀州・尾張・水戸の徳川家、仙台伊達家、加賀前田家、黒田家、島津家、浅野家、細川家、池田家、佐竹家、さらに皇室に伝わり、元禄三年(1690)の本阿弥光常による代五百貫の折紙など本阿弥家の極めがこれに従う。現所蔵の録には東京国立博物館・京都国立博物館・徳川美術館・佐野美術館・静嘉堂文庫美術館などが見える。蒐集家にとって全く手の届かぬ名ではなく、特別重要刀剣・重要刀剣の級には私蔵の作が残り、時に市に現れるが、この位の名となればその機会は稀であり、現れること自体が一つの出来事である。

鑑定

三様構成(伝統の直刃/直刃調に小互の目の刀の主流/沸の強い相州伝的乱れ)×造込み(太刀はほぼ直刃・小銘、短刀は両様・大振りの銘)

来国光は通説に来国俊の子と伝え、鎌倉時代末葉から南北朝前期に活躍(年紀は嘉暦元年1326〜観応二年1351)。来派の中で最も作域の広い器用な刀工とされる。作風は三様、父譲りの京物の伝統的な真の直刃、中直刃に小互の目・小丁子の目立つ大磨上の刀の主流、そして大振りの短刀で最も強く出る相州伝的色彩の沸の強い乱れ刃(来国次に最も近い)。総じて小板目つみ、地沸厚く、沸映り立つ。

鑑定の決め手

「直刃に交じる小互の目のめだつ点」が父国俊・国行との鑑別点。無銘の刀では51%に達する

来国次への類似が7口で指摘される(相違の指摘は無し)。国次に比して焼きが幾分低く、帽子は突き上げ気味に鋭い。のたれ率29%対国俊16%

来の地鉄。小板目つみ地沸厚く沸映り立つ。生ぶ在銘作では68%。相州上工にはほぼ無い(貞宗8%)

「太刀は比較的に小銘であり、短刀は大振りの銘である」と明記。嘉暦・元徳紀は字形柔らかくクニ構え丸く、貞和・観応紀は硬く角ばる

作風の変遷

伝統の真の直刃(来国俊継承)

太刀(直刃率77%・棟寄りの小銘)と内反りの小振り短刀

京物の伝統的な真の直刃。小板目肌つみ、地沸厚く、地景細かに入り、沸映り立つ。中直刃・細直刃に小足入り、時に匂口締まりごころ、帽子は直ぐに小丸。この手の内反り小振り短刀(素剣・護摩箸の彫物が多い)は区際の焼込みまで父譲りで、一見来国俊に見紛う。細身の直刃の刀は初期作と鑑せられる。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

直刃調に小互の目・小丁子の目立つ出来(大磨上の刀の主流)

大磨上無銘の刀(輪反りは刀の34%、短刀は0%。無銘の92%が直刃調)

最も多い作域。身幅広く豪壮な大磨上の刀で、輪反り深く、中鋒延びごころ。小板目つんで地沸微塵に厚い鍛えに、中直刃・広直刃調に小互の目・小丁子・小乱れ交じり、足・葉繁く入り、匂深く小沸厚く、ほつれ・二重刃状の湯走り・金筋・砂流しかかり、帽子は直ぐに小丸。直刃に交じる互の目の目立つ点が来国俊・来国行との鑑別点とされる。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

沸の強い乱れ主調(相州伝的色彩・来国次に近い手)

大振り・寸延びの短刀と小脇指、多くは生ぶ在銘(のたれは短刀42%対刀22%)。嘉暦二年(1327)紀の短刀で既に確認され、国次風の幅広短刀は晩年作と鑑せられる

のたれ調に互の目、また互の目主調の乱れを強い沸で焼き、砂流し・金筋かかり、地には地斑を交えることがある。大振りで幅広・無反りごころの短刀では地刃の沸が太刀より一段と強く、覇気に満ち、相州伝的色彩と評され、相弟子で後輩の来国次に最も近い。国次に比して焼きが幾分低く、帽子は突き上げ気味に鋭い。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

年紀作は嘉暦元年(1326)から観応二年(1351)に亘る。

作刀期間の長さと作風・銘字の変遷から初・二代説と一代説が並立する。『古今鍛冶銘尽』は初代を元徳・建武頃、二代を康永頃とする。

銘字の編年が立つ。嘉暦・元徳紀は字形に柔らか味がありクニ構えが丸く、貞和・観応紀はやや硬くクニ構えが角ばる。

栄誉

享保名物帳Kyōhō Meibutsu Chō (Catalog of Celebrated Blades)

名物5(計5口)

享保4年(1719年)、本阿弥家が八代将軍徳川吉宗に献上した名物刀剣の台帳。平安〜南北朝の刀剣約274口(現存168口+焼失約80口+追記約26口)を刀工別に収載し、号の由来・寸法・代付・伝来を記す。本栄誉は名物帳に作品が所載される刀工に付与され、詳細欄には刊行集計による口数(正確な場合)または所載名物の号を記す。

指定

国宝3
重要文化財21
重要美術品23
御物6
特別重要刀剣29
重要刀剣187

名工ランク

0.90 (指定作品269点)

刀工の上位2%

伝来

伝来記録78件 の鑑定作品における Kunimitsu

伝来ランク

名家所蔵53点、伝来記録78件

刀工の上位1%

素点:5.07 / 10

刀姿

評価作品269点の分布

銘

評価作品269点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Kunitoshi
Kunimitsu
弟子(2名)
  1. 1.國次Kunitsugu2 販売中65指定
  2. 2.長光Nagamitsu

Rai派

Rai派の他の刀工

  1. 1.國行Kuniyuki1 販売中125指定
  2. 2.國俊Kunitoshi84指定
  3. 3.國俊Kunitoshi5 販売中208指定
  4. 4.國次Kunitsugu2 販売中65指定
  5. 5.光包Mitsukane15指定
  6. 6.國眞Kunizane1 販売中26指定
  7. 7.國秀Kunihide7指定
  8. 8.倫國Tomokuni5指定
  9. 9.光重Mitsushige2指定
  10. 10.國武Kunitake1指定
  11. 11.國末Kunisue1指定
  12. 12.國宗Kunimune1指定