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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 大坂新刀
  3. 忠綱

Shinto Tadatsuna

忠綱

特重
巻 9, 番 29 · 刀

Shinto Tadatsuna

忠綱

評価作品53点

国摂津時代Kanbun (1661–1673)時代区分江戸流派Osaka Shinto伝法Shinto代2nd師匠Tadatsuna藤代Jo-jo saku刀工大鑑1,000(上位8%)種別刀工コードTAD268
1重要文化財
3特別重要刀剣49重要刀剣

概要

一竿子忠綱は二代粟田口近江守忠綱、初代近江守忠綱の子で、元禄期を代表する大坂の刀工の一人である。説明書は、通称を万太夫といい、父を継いで二代目の近江守を受領し、粟田口国綱の後裔と称して銘に粟田口を冠し、元禄二年頃より一竿子と号し始めたと記す。当時の大坂を代表する工の一人で、その作はまさに「地刃の華麗と彫刻の装飾美を以て名高い」。初期の作風は父に近く、その記録の中心は、自らの彫の場を兼ねた身幅広い在銘年紀の刀にある。

本工の特色はまず刃文に読まれる。よくつんだ小板目に、元を直ぐの焼出しに起こし、相関わる二様を焼く。古く受け継いだものは、焼頭のよく揃った足の長い丁子で、初代の得意とした作域そのものであり、長い丁子の足が入り、その足を砂流し・金筋が切って入る。説明書は本工を「父に優る名手で」と評し、その違いを的確に指す。初代の丁子が揃って堂々たるのに対し、二代は匂深く、匂口明るく、小沸のよくつくところで、これを出藍すなわち藍より出でて藍より青しと呼ぶ。

円熟の最も個性的な手は濤瀾乱れ、すなわち収集家のいう簾刃である。説明書はこれを津田助広の系に結びつけ、ある脇指において「得意の津田風の濤欄刃をやき」と記す。よくつんだ小板目に地沸が微塵に厚くつき地景細かに入る地に、浅いのたれを基調として互の目・丁子風を交え、これが大きく波打って濤瀾となり、なお長い丁子の足が入り、匂深く小沸厚くつき、砂流し・金筋頻りにかかり、匂口明るく冴える。帽子は浅くのたれ込んで小丸、掃きかける。穏やかな直刃も数口に残り、三つの面のうち最も静かで稀なもので、同じ明るい小板目の地に焼かれる。

その地鉄は三様すべての底に変わらず通う。鍛えはよくつみ細かによくつんだ小板目で、地沸が厚く、最上手には微塵につき、細かな地景が地を走り、地鉄は明るく冴える。素朴な地ではなく、よく出来た大坂の地であり、刃も彫もこの地の上に置かれる。剣書は本工の作域を、初代に倣う揃った丁子、濤瀾、そして稀な直刃とし、いずれも大坂の長い直ぐの焼出しより起こすとする。

地刃のいずれの特徴にもまして本工を分かつのは彫である。説明書はその刀身彫刻を一竿子彫として賞玩し、「出藍の誉高く」、また「殊に刀身彫刻は巧みで一竿子彫として賞玩されている」と記す。櫃中に真の倶利迦羅を浮彫にし、梅倶利迦羅、玉追龍、そして鯉の滝上りを彫った。鯉の滝上りは本工が初めて試みたものと思われ、説明書は「同作中でも本刀以外には未見である」とする。彼は大坂の彫物師藤田通意と関係が深く、「彫同作」と添銘して彫を自身の手と示した。これは初代には全く見られないところで、新刀彫刻に一種の型をつくったものである。

収集の観点では、一竿子忠綱は大坂新刀の主要な名跡で、その作はなお求め得るが、最上のものは商われるより蔵される。藤代の極めは上々作。国宝はなく、その記録は重要刀剣に数多く、特別重要刀剣に数口が及び、長銘の大太刀は重要文化財に達する。説明書はある特別重要刀剣の刀を、最も油ののった時代の代表作で地刃の出来に優れるとし、その一竿子彫を一段と見事とする。特別重要刀剣・重要刀剣の級にはおよそ五十二口が立ち、京都国立博物館に蔵される一口があり、浅井家に伝来した記録のある一口がある。在銘年紀で数も相応に残るため、忠綱は同格の大坂の名手のうちでは比較的世に出やすいが、自らの一竿子彫を帯びた年紀の刀は出れば見ものであり、鯉と倶利迦羅を本工自身が彫った最上のものは、大坂彫刻の極盛を語る証である。

鑑定

明るい小板目を地に置く一人の一竿子忠綱の手を三つの面で読む:初代に倣った足の長い丁子、円熟の濤瀾乱れすなわち津田風の簾刃、そして稀な穏やかな直刃で、いずれも一竿子彫の彫場を兼ねる刀に焼かれる

摂津の忠綱は本集において二代、粟田口近江守忠綱、すなわち号を一竿子と称した工と読まれる。初代近江守忠綱の子で、元禄期を代表する大坂新刀の名手の一人である。説明書は、通称を万太夫といい、父を継いで二代目の近江守を受領し、粟田口国綱の後裔と称して銘に粟田口を冠し、その技は父に優って「出藍の誉」高しと記す。本工の典型は、身幅広く重ね厚い中鋒延びごころの刀で、よくつんだ小板目に地沸つき地景細かに入る鍛えに、直ぐの焼出しより起こし、初代に倣った焼頭の揃った足の長い丁子と、津田助広の系統に学んだ濤瀾乱れ(簾刃)の二様を焼き、いずれも匂深く小沸よくつき、匂口明るく冴え、砂流し・金筋頻りにかかり、帽子は直ぐに小丸となる。穏やかな直刃も数口に残る。何よりも本工は彫の工であり、説明書はその刀身彫刻を一竿子彫として賞玩し、櫃中真の倶利迦羅の浮彫、梅倶利迦羅、玉追龍、鯉の滝上りを、しばしば梵字・護摩箸を添えて彫り、「彫同作」と添銘して彫を自身の手と明示した。

鑑定の決め手

棒樋のみの作にはない特徴

作風の変遷

初代に倣う焼頭の揃った足長丁子(初期典型)

初期の典型は初代に倣う。焼頭のよく揃った足の長い丁子で、初代の得意とした作域を、直ぐの焼出しより起こす。地鉄はよくつんだ小板目に地沸つき、時に杢を交え、匂深く匂口明るく、小沸よくつき、砂流しかかり金筋入り、帽子は直ぐに小丸となる。二代を父と分かつのは、説明書の言うこの明るさである。すなわち匂深く匂口冴え小沸のよくつくところで、出藍の才と読まれる。長い丁子の足が入り、その足を砂流し・金筋が切って入るさまが本工の見どころとされる。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

濤瀾乱れ・簾刃(円熟の典型)

円熟の最も個性的な手は濤瀾乱れで、説明書がその得意の津田風の刃とも呼ぶ大きく波打つ刃である。津田越前守助広の系に学んだものという。よくつんだ小板目に地沸厚く地景細かに入る地に、直ぐの焼出しより起こし、のたれを基調に互の目・丁子風を交えて濤瀾風となり、長い丁子の足が入り、匂深く小沸厚くつき、砂流し・金筋頻りにかかり、匂口明るく冴え、帽子は浅くのたれ込んで小丸、掃きかけてやや長くまたは深く返る。説明書はその最上を一竿子忠綱の濤瀾乱れの典型かつ出色の出来とし、長く入る足を砂流し・金筋が切って入るところを顕著な見どころとする。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

穏やかな直刃の手

確証はやや弱い

二様の乱れの傍らに、説明書は直刃の手を挙げる。在銘作には比較的少ない。ここでは刃が直刃あるいは直刃調に落ち着き、同じよくつんだ小板目に地沸つく地に焼き、匂口明るく、帽子は直ぐに小丸となる。剣書は直刃を濤瀾・揃った丁子とともに本工の作域の三つの面とし、直刃を最も静かで稀なものとする。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は、粟田口近江守忠綱、通称万太夫が初代近江守忠綱の子で、二代目を継ぎ、近江守を受領し、号を一竿子と称したこと、初期は初代同様の焼頭の揃った足の長い丁子であり、後には互の目乱れ・濤瀾風の乱れ、さらには直刃をも焼いたこと、また刀身彫刻を得意とし、刀身を損ねることなくよく調和することを記す。

彫について説明書は、本工が大坂の彫物師藤田通意と関係が深いとみられること、鯉の滝上りの彫は一竿子忠綱が初めて試みたものと思われ、ある特別重要刀剣以外の同作には未見であること、そして「彫同作」と添銘して彫を自身の手によると示したことを記す。

指定

国宝—
重要文化財1
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣3
重要刀剣49

名工ランク

0.22 (指定作品53点)

刀工の上位11%

伝来

伝来記録1件 の鑑定作品における Tadatsuna

伝来ランク

名家所蔵0点、伝来記録1件

刀工の上位48%

素点:2.00 / 10

刀姿

評価作品53点の分布

銘

評価作品53点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Tadatsuna
Tadatsuna
弟子(6名)
  1. 1.忠綱Tadatsuna2 販売中53指定
  2. 2.直綱Naotsuna
  3. 3.忠光Tadamitsu
  4. 4.忠綱Tadatsuna
  5. 5.吉綱Yoshitsuna
  6. 6.忠綱Tadatsuna

Osaka Shinto派

Osaka Shinto派の他の刀工

  1. 1.真改Shinkai11 販売中79指定
  2. 2.包貞Kanesada9 販売中78指定
  3. 3.包貞Kanesada3 販売中10指定
  4. 4.國助Kunisuke3 販売中9指定
  5. 5.國康Kuniyasu1 販売中7指定
  6. 6.國輝Kuniteru4指定
  7. 7.貞則Sadanori3指定
  8. 8.國平Kunihira1指定
  9. 9.紀峰Kiho1指定
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  11. 11.國輝Kuniteru1指定
  12. 12.宗綱Munetsuna1指定