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概要·鑑定·指定·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 大坂新刀
  3. 國康

Shinto Kuniyasu

國康

重要
巻 68, 番 55 · 刀

Shinto Kuniyasu

國康

評価作品7点

国摂津時代Kanbun (1661–1673)時代区分江戸流派Osaka Shinto伝法Shinto代1st刀工大鑑300(上位60%)種別刀工コードKUN1732
7重要刀剣

概要

肥後守国康、通称を源左衛門といい、五字銘を切ったこの工は、大坂初代河内守国助の三男で、説明書が中河内と呼ぶ二代の弟にあたる。江戸初期寛文の頃、摂津にあって大坂新刀の丁子の流れに位置する。同門は国助を介して、古備前の丁子を新刀の鉄に蘇らせた石堂の伝を引き、国康はその二代の頂より一歩を隔ててこの作風を担う。説明書は技量を兄に次ぐとし、地刃の出来が中河内まで迫るものは少ないとしながら、上出来の作は兄に近く迫ると認める。一口においては評がさらに進み、出来があまりに同工らしく、「中河内と選ぶところがない」一口とまでいう。

その手をまず分かつのは、丁子乱れと、その中に交える拳形丁子である。刃区上を直ぐに焼出してその上を互の目交じりの丁子乱れに上げ、その乱れの中に国康は拳形丁子、すなわち二代国助が一門の見どころとした握り拳の頭を交える。指定作の過半において説明書はこれを同工の特色をよく示す点と名指し、最も出来のよい刀では乱れの頭がさらに揃って重花丁子となり、大房丁子を交えて、総じて焼高く出入りがある。元を直ぐに焼出す点こそ、一見想わせる古備前の丁子から同工を分かつ静かな見どころで、鎌倉の習いではなく江戸大坂の作法である。足よく入り、葉を交えることもあり、小沸つき、金筋・砂流しかかって、匂口は明るく冴える。

地鉄は小板目つみ、よく詰んで地沸つき、処々に大肌を交える。上出来の作では地沸が微塵に細かく厚くつき地景細かに入って、説明書のいう「如何にも大阪新刀らしい」美麗で冴えた鍛えとなる。一口に施した棒樋・薙刀樋、他の一口の二筋樋は、慎重な晩年の手の彫である。これほど働く刃に対して帽子は抑えられ、乱れを鋒に追わず直ぐに小丸に返る、大坂の工の好む静かな仕舞いである。姿は寛文新刀の体配で、身幅やや広く元先の幅差少しくつき、重ね厚め、反り浅く中鋒の詰まったもの。一口は二尺六寸に及ぶ長寸で堂々とし体配のよい大作となり、重ね厚き刀姿から手持ちの重みが感ぜられる。

説明書の伝える遺例は小さく、際立って一様である。すなわち指定の刀七口、一口を除いて在銘、いずれも生ぶ茎の指表棟寄りに五字「肥後守国康」の銘を切る。無銘・代銘の難はなく、年紀作もないため時代の軸を立てる手掛りもないが、それゆえ鑑定は専ら作に拠り、その作は一様の手を二段で示す。平素は丁子乱れが規則正しく拳形丁子も間々に交わり、上出来の、令和に指定された作では焼幅広く拳形の頭が揃って群れ、説明書は最上の評を与える。最も精到な一口に与えた言は的確で、すなわち腰元に焼出しを配しその上に拳形丁子乱れを焼いた「拳形丁子乱れを焼いた典型作」である。

河内守一門の中で国康は、兄に並びその直下にあって丁子の作風を担う主たる工である。説明書が引く比較は繰り返し中河内であり、それは両者が同じ工房から打ち出した拳形丁子・地沸厚き小板目・明るい匂口に裏打ちされた真の近さである。同工の作はその近さの中で、別の特徴によってではなく程度によって分かたれる。すなわち拳形丁子が硬直しがちなところを、出入りをつけて自然な風合と味わいを得る点であり、一口においては「殊更に拳形丁子を交えた華やかな丁子乱れに国康の技術の高さ」が窺えると説明書はいう。その刀を、中河内に迫る優れた作、すなわち「中河内に迫る優品」と評する。

鑑賞の上では、頂ではなく中位の工で、その記録は重要刀剣に達した七口であり、国宝・重要文化財はなく、特別重要刀剣に上がったものもまだない。七口のいずれにも所伝や旧蔵者の記録はなく、よって同工の刀は経た家柄ではなく作の出来をもって遇される。これは大坂新刀の丁子の作風に入る手近な入口を意味する。すなわち在銘で健全な寛文の刀がさほど稀ならず真剣な蒐集家のもとに現れ、稀な父の遺例や尊ばれる兄中河内の作よりもはるかに求めやすく、しかも説明書がその最上の評において二代に並べた一門独自の拳形丁子を、その一口に備える。説明書は通称を「源左衛門」とし、初代河内守国助の三男としてその位置を定める。記録に残る七口の刀がその系譜を鉄に伝え、早期大坂派の最も明るい丁子を打った、慎重にして時に出色の手である。

鑑定

国康独自の寛文新刀の作風一様を、在銘の刀から読む。すなわち大坂の体配(身幅やや広く重ね厚め反り浅く中鋒詰まる)に、小板目つみ地沸厚くつく地鉄、元を直ぐに焼出してその上を丁子乱れとし拳形丁子を見どころとする刃、直ぐに小丸の帽子である。corpus は生ぶ茎に五字銘を切る在銘作が大半で、無銘・代銘の register を分かつ必要がない。よって作位は一様の主たる手を二段で見る。すなわち平素の丁子作と、刃が大房丁子・重花丁子に広がって兄に迫る上出来の作とである。

肥後守国康は通称源左衛門といい、初代河内守国助の三男で、説明書が中河内と呼ぶ二代の弟にあたる。作風は寛文新刀の大坂風で、身幅やや広く重ね厚め反り浅く中鋒の詰まった姿に、小板目肌つみ地沸の厚くつく地鉄を、説明書が如何にも大阪新刀らしいと評する。元を直ぐに焼出してその上を丁子乱れとし、兄同様に丁子を得意とし、その中に同門独自の拳形丁子を交える。技量は中河内に次ぐとされ、地刃の出来が兄まで迫るものは少ないが、中には中河内に迫る作、また中河内と選ぶところのない一口もあると説明書は記す。

鑑定の決め手

二代国助に始まり大坂一門の見どころの拳形丁子(握り拳の頭をした丁子)を、国康は丁子乱れの中に corpus の過半(七口中四口)で交え、説明書はこれを同工の特色をよく示す点と名指す。一口では乱れの頭がさらに揃って重花丁子となり大房丁子を交える

七口中五口が刃区上を直ぐに焼出してから丁子乱れに上がる。元を直ぐに焼出す江戸大坂の習いが、一見想わせる古備前の丁子から同工の丁子を分かつ

corpus の全てが地沸つく小板目を鍛え、上出来の作では地沸微塵に細かく厚くつき地景細かに入る。ある説明書はこの鍛えを如何にも大阪新刀らしいと評す

華やかな丁子の刃に対し帽子は静かで、七口中六口が直ぐに小丸となり、乱れを鋒に追わない。大坂風らしい抑制である

作風の変遷

主たる手:拳形丁子を交えた寛文新刀大坂の丁子乱れ

指定七口はいずれも生ぶ茎に五字「肥後守国康」銘(うち一口は長銘)を切る在銘の刀であり、鑑定は作そのものに拠る。すなわち寛文大坂の体配、地沸厚き小板目、直ぐの焼出し、就中丁子乱れに交える拳形丁子である。

姿は寛文新刀の大坂の体配で、身幅やや広く元先の幅差少しくつき、重ね厚め、反り浅く中鋒の詰まったもの。一口は二尺六寸に及ぶ長寸で堂々とし体配のよい大作である。小板目つみ処々大肌を交えた地に、地沸が厚くつき、上出来の作では微塵に細かく厚くつき地景細かに入って、説明書のいう如何にも大阪新刀らしい鍛えとなる。刃文は刃区上を直ぐに焼出してその上を互の目交じりの丁子乱れとし、その中に拳形丁子を交える。足よく入り、葉を交えることもあり、小沸つき、砂流し・金筋かかって匂口明るく冴える。最も出来のよい一口では焼幅を広くとり、乱れの頭が揃って拳形丁子・重花丁子となり、大房丁子を交え、総じて焼高く出入りがある。帽子は直ぐに小丸。茎は生ぶ、先刃上り栗尻、鑢目筋違で、指表棟寄りに五字銘を切る。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

説明書は通称を源左衛門とし、初代河内守国助の三男にして二代中河内の弟と伝える。

最も精到な刀において説明書は、地沸厚く地景細かに入る小板目の地鉄を如何にも大阪新刀らしいと評し、その上の拳形丁子乱れを同工の典型作とする。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣7

名工ランク

0.05 (指定作品7点)

刀工の上位22%

刀姿

評価作品7点の分布

銘

評価作品7点の銘の種類

販売中

系譜

Kuniyasu
弟子
  1. 1.國助Kunisuke3 販売中9指定

Osaka Shinto派

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