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概要·鑑定·年紀作·指定·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定年紀作指定刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 大坂新刀
  3. 國輝

國輝

Shinto Kuniteru

重要
巻 49, 番 199 · 刀

國輝

Shinto Kuniteru

評価作品4点

国摂津時代Manji (1658–1661)時代区分江戸流派大坂新刀伝法Shinto刀工大鑑400(上位37%)種別刀工コードKUN1279
4重要刀剣

概要

国輝は、通称を小林隼之進といい、初代国助の四男、二代国助すなわち中河内と呼ばれた工の弟である。諸書は『新刀弁疑』により、寛文十一年、すなわち一六七一年に伊勢大掾を受領し、翌年春に伊勢守へと転じ、十八世紀初頭の正徳頃まで生存したと伝える。元禄十年から十二年にかけては阿波に赴き、「於阿州徳島作之」「於阿州椿泊作之」などと駐鎚地を添えた在銘作を遺しており、諸書はこれを好資料として扱う。

彼が知られる手は、兄国助とは趣を異にする。よくつんだ小板目に地沸が微塵に細かくつき、地景が総体に繊細に入る地鉄の上に、彼は津田家の濤瀾、すなわち濤のごとくうねる大互の目を二代津田助広に倣って焼き、そこにさらに互の目を交えた。諸書はこれを彼の最も得意とした作風と名指し、「津田風の濤瀾乱に互の目を交じえた作風を得意とし」と記す。延宝五年紀の代表作の脇指では、足が刃に入り、匂深く小沸厚く、僅かに砂流しがかかり、匂口は明るく冴える。脇指ながら身幅広く反りやや高く中鋒延びごころとなり、全体は豪壮に読める。帽子は直ぐに小丸となってやや長く返る。

その華やかな文様と並んで、彼は諸書が濤瀾の得意作と明確に対比する、より静かな作風をも焼いた。直刃を基調に浅くのたれごころを帯びるものである。晩年の一刀ではそれは直ぐの焼出しに始まって小のたれに上り小足が僅かに入り、いま一刀では中直刃調をなして足が長く入り、逆足とは反対のいわゆる京逆足の形をとる。いずれにも沸は厚くつき匂は一際深く、金筋・砂流しが幅の中によくかかり、一刀の中程には喰違刃・湯走り風が、いま一刀の物打辺には淡い棟焼が交わる。匂口は明るく冴え、帽子は焼深めにやや直線的となって小丸に返り、先尖り気味に深めに返って細かに掃きかける。

二様は単なる変化ではなく、意識された手本の問題であると諸書は読む。直刃基調の刀を、足の長さと強さ、匂の深さ、匂口の明るく冴えるさまから井上真改に倣ったものとし、「正に井上真改の作を髣髴とさせるものがある」と記して、地刃の境に二代助広の直刃に見られる奉書紙を裂いたような細かな働きを看取し、二人の名工を意識しての作と読む。晩年作の最も確かな外的な徴は茎そのものにある。元禄頃から彼の茎は独特の御幣形をなし、先が御幣の折られた紙のように開いて、先刃上がり栗尻に大筋違・化粧鑢で仕立てられ、指定作すべてがこれに触れる。諸書はまた、彼の技術が濤瀾乱れのみならずこの作域にも及ぶとし、「濤瀾乱れの作柄のみならず、この手の作域に於ても彼の技術の高さが理解される」と記し、いま一刀のより直刃・のたれを主調とした作については、常にも増して放胆で野趣に富んだ覇気ある出来とする。彼の彫物も、現れる時には同じく個性的である。一刀には竹を剣に見立てた倶利迦羅の一種である竹巻龍を彫り、裏に摩利支尊天の陰刻を添えるが、諸書はこの構図が他に例を見ないとして「この手の構図は本作以外には未見」とし、彼の彫物研究上の貴重な資料とする。

国輝は、勢威よりも指定作を通じて鑑賞者の出会う工であり、その記録は規模においても調子においても控えめである。書付上の作は重要刀剣四口、いずれも在銘で、それ以上には進まず、これは正典の名工というより大坂晩期の有力な手に相応しい。『刀工大鑑』はこれを新刀の工の中位に評価する。伝来は、遺るかぎりにおいて乏しく、彼自身の記録から大名家の所伝や所蔵機関を主張することはできない。一口を定めるのは刻銘そのものである。すなわち、棟寄りに切られた太鏨の長銘、阿波の駐鎚地、そして御幣形の茎である。井上真改と二代助広の歿した後、諸書は彼を大坂鍛刀界に残る第一人者と記し、「助広・真改の没した後は、大阪鍛刀界の第一人者として重きをなした」とする。在銘の国輝は度々市場に出る刀ではなく、出るときには、真改と助広が去った後の大坂をまとめた工の作、津田風の堅牢な元禄の刀として迎えられ、その茎だけでも、注意深い眼にはそれが誰の手かを語る。

鑑定

説明書が引く二様の作風を、重ね厚く中鋒延びる豪壮な大坂新刀の体配の上に展開する。すなわち、彼の代表的な津田風の濤瀾乱れ――小板目のよくつんだ地鉄に地沸細かくつき、匂深く小沸つき匂口明るい、大互の目が濤のごとくうねる大乱れ――と、説明書が井上真改・二代津田助広を意識したと読む直刃・のたれ調の静かな作風、すなわち直刃の焼出しに長い京逆足が入り金筋・砂流しのかかる同じく匂口明るいものと、二様である。帽子はいずれも直ぐに小丸となって返りやや長く、元禄以降は御幣形の茎が晩年作を際立たせる。

国輝は通称小林隼之進、初代国助の四男で、二代国助(中河内)の弟である。寛文十一年(一六七一)に伊勢大掾を受領し、翌春「守」に転じ、『新刀弁疑』には正徳頃まで生存したと伝えられる。兄の作風とは趣を異にし、二代津田助広に倣った津田風の濤瀾乱れで名を成し、井上真改・助広の歿した後は大坂鍛刀界の第一人者として重きをなしたと諸書に記される。小板目はよくつんで地沸細かにつき、刃文は匂深く匂口明るく、元禄頃からは茎が独特の御幣形をなして晩年作の見処となる。元禄十年から十二年にかけて阿波に赴き、徳島・椿泊を駐鎚地とした添銘の在銘作が遺る。

鑑定の決め手

作品の25%

作品の100%

作品の25%

作風の変遷

津田風の濤瀾乱れ(代表的作風)

説明書は、互の目を交えた津田風の濤瀾乱れを彼が最も得意とした作風と名指し、延宝紀の豪壮な脇指をその代表作と評する

諸書が彼の得意とする作風と名指し、兄国助とは趣を異にする一面である。小板目のよくつんで地沸のよくつく地鉄の上に、二代津田助広に倣った濤瀾風の大互の目乱れを焼き、互の目を交える。足入り、匂い深く、小沸よくつき、僅かに砂流しかかり、匂口冴える。帽子は直ぐに小丸となってやや長く返る。脇指ながら身幅広く反りやや高く中鋒延びごころとなり、豪壮な造込みである。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

真改・二代助広を意識した直刃・のたれ調の作風

説明書は晩年の二刀を、彼の知られる濤瀾の作域とは趣を異にすると読み、第四十九回の刀を正に井上真改を髣髴とさせるとし、第四十七回の刀を常にも増して放胆で野趣に富むとする。いずれも太鏨の長銘を切り、茎は御幣形をなす

彼の作の静かな一面で、諸書が濤瀾の得意作と明確に対比するものである。刃文は直刃を基調に浅くのたれごころを帯び、一刀は直ぐの焼出しに始まり、いま一刀は中直刃調をなす。足は長くよく入り、後者では逆足とは反対のいわゆる京逆足となる。匂は一際深く、沸厚くつき、総体に金筋・砂流しがかかり、一刀の中程には喰違刃・湯走り風が、いま一刀の物打辺には淡い棟焼が交わり、匂口は明るく冴える。説明書はここに井上真改・二代津田助広からの流れを読み、二代助広の直刃に見られる、地刃の境の奉書紙を裂いたような細かな働きを看取する。帽子は焼深めに、やや直線的となって小丸に返り、掃きかける。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
研究

諸書は『新刀弁疑』により彼の伝を記す。通称小林隼之進、初代国助の四男、二代の弟で、寛文十一年(一六七一)に伊勢大掾、翌春に伊勢守を受領し、正徳頃まで生存したとされ、元禄十年から十二年にかけて阿波で作刀した。

説明書は第四十九回の刀を、足長くよく入り匂一際深く匂口明るく冴えるさまから正に井上真改を髣髴とさせるとし、地刃の境に二代助広の直刃に見られる奉書紙を裂いたような細かな働きを看取して、真改・二代助広を意識しての作刀かと読む。

年紀作

在銘年紀作が示す、確実に活動していた年代

活動期間
1677–1678推定期間:1658–1678
指定品4点のうち2点に年紀あり
16701690
  1. 1677
    延宝五年Juyo session 20, item 294
  2. 1678
    延宝六年Juyo session 49, item 199

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣4

名工ランク

0.02 (指定作品4点)

刀工の上位28%

刀姿

評価作品4点の分布

銘

評価作品4点の銘の種類

販売中

系譜

國輝
弟子
  1. 1.國助Kunisuke5 販売中10指定

大坂新刀派

大坂新刀派の他の刀工

  1. 1.真改Shinkai13 販売中79指定
  2. 2.忠綱Tadatsuna2 販売中53指定
  3. 3.包貞Kanesada9 販売中78指定
  4. 4.國助Kunisuke5 販売中10指定
  5. 5.包貞Kanesada4 販売中10指定
  6. 6.國康Kuniyasu1 販売中7指定
  7. 7.貞則Sadanori3指定
  8. 8.兼道Kanemichi2指定
  9. 9.國輝Kuniteru1指定
  10. 10.宗綱Munetsuna1指定
  11. 11.真了Shinryo2 販売中1指定
  12. 12.吉道Yoshimichi1指定

國輝

國輝(Kuniteru)は、摂津の大坂新刀派の刀工です。

Manji (1658-1661)に活動しました。

作風はShintoに属します。

國輝の作品には、重要4点が指定されています。