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概要·鑑定·指定·伝来·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定伝来刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 信国
  3. 信國

Nobukuni

信國

特重
巻 7, 番 7 · 脇差

Nobukuni

信國

評価作品69点

国山城時代Enbun (1356–1361)時代区分南北朝流派Nobukuni伝法山城伝代2nd師匠Sadamune藤代Jo-jo saku刀工大鑑1,000(上位8%)種別刀工コードNOB300
4重要文化財
5重要美術品
1御物
7特別重要刀剣52重要刀剣

概要

延文三年(一三五八)紀の短刀を最古として、康安元年の脇指、さらに貞治五年・応安五年に至る年紀作が、本会が初代と見做す山城国信国の活躍期を画する。銘鑑は初代を建武とするが、説明書は繰り返しこれを退ける。建武及びその近辺の年紀は皆無で、そこまで遡ると鑑せられる作も見当たらず、現存最古の延文・貞治年紀の作風が貞宗と直結することから、「今日では延文・貞治を初代と見做すのが通説となっている」。彼には二つの系統が合流する。血統上は了戒系で、了久信(了戒の子)の子或は孫と記される来系の刀工であり、修業上は相州貞宗の門人で「貞宗三哲の一人」に数えられ、「南北朝期を代表する刀工」と位置づけられている。

その作風について本会は「その作風は大要、二様があり、一つは直刃、一つは貞宗風ののたれを主とする乱刃である」と明記する。二様を貫くのは地鉄である。「鍛えが直刃・乱れ刃に拘らず、刃寄りに流れる」点が了戒系の所伝を首肯せしめる証とされ、第十回特別重要の脇指では「刃寄りに柾がかって流れる肌合には彼が了戒系であることが示唆されている」と記される。鍛えは板目に杢を交え、地沸厚く、地景頻りに入り、多くの作に沸映りが立ち、刃縁には二重刃が現われる。相州伝の地刃に立つこれらは京物の名残であり、相模の工との分かれ目となる。

現存作の主流は貞宗風である。小のたれに互の目・小互の目を交え、足・葉入り、沸厚く明るく、金筋・砂流しが絶えず働き、刃縁にほつれ、湯走りがかかる。黒田家伝来の脇指では湯走りが刃に沿って断続的に連なり「一種の二段刃状を呈す」。帽子はのたれ込み、または乱れ込んで小丸となり、掃きかける。師との分かれ目は細部に引かれ、土佐山内家伝来の有銘脇指は「貞宗に比すると、やや互の目のめだつ感があり、そこにまた信国の見どころが示されている」と評される。「御家芸とも言うべき彫物」も貞宗譲りで、梵字・素剣・護摩箸・三鈷剣・倶利迦羅を重ね、ある刀は「彫物も大進坊風にかさねて巧みである」と讃えられる。

いま一つの作域が「来派の伝統である直刃」である。最古の年紀作がこれを担い、在銘の特別重要短刀は「京物の伝統を墨守した格調高い直刃」と評される。中直刃・細直刃に小沸がつき、匂口は締りごころ又は深く、刃縁細かくほつれ、喰違刃・二重刃ごころを交え、その下には同じ刃寄りに流れる鍛えと沸映りがある。体配は「延文・貞治型」と名指される、身幅広く寸延びて重ね薄い平造・三ツ棟の脇指・短刀が主体で、刀・太刀はほぼ大磨上無銘、中鋒延びごころから大鋒となり、時に輪反りが深い。菖蒲造の一口は「一見大和物に紛うような造込み」の変り出来である。有銘作は目釘孔下中央の二字銘で、年紀作は裏に年紀を添える。指定作中、在銘二八口に対し無銘四〇口である。

名跡は継承された。南北朝最末期には永徳・至徳・明徳年紀の代替りの信国があり、室町初期には左衛門尉・式部丞を冠するいわゆる応永信国が活躍する。各代のたれ刃と直刃を得意とし、南北朝末期より応永にかけて互の目主調の乱れ刃の作域が加わる。一派は後に豊前、さらに筑前に移り、新々刀期まで繁栄した。その長い継承の中で初代は規準であり続け、無銘極めも代別の鑑別も、延文三年紀の作との銘字・作風の照合によって決せられている。

藤代の極めで上々作。公の指定記録に六九口を数え、重要文化財四口、特別重要刀剣七口、重要刀剣五二口である。伝来は大名家を連ねる。「黒田長政の指料と伝え」る金象嵌入りの脇指は将軍家・堀田家を経て秋田佐竹家に伝わり、本願寺名物の小脇指は「蓮如上人の遺愛と伝える」。「号荒尾信国」の脇指は芸州浅野家伝来で万治元年本阿弥光温折紙を伴い、ほかに信州松代真田家・土佐山内家・田村家の伝来があり、弘化二年に将軍家より尾張家へ下賜された太刀もある。現所在の知られるものは徳川美術館・京都国立博物館ほか公私の蔵に収まる。重要文化財の四口は文化財として永く守られ、特別重要・重要の五九口も多くは秘蔵されており、初代信国の在銘脇指が市に現れることは稀で、現れれば南北朝山城物の蒐集における特筆すべき機会となる。

鑑定

一代一盛期(延文〜応安)を、説明自らが名指す二様の作風で展開。貞宗風ののたれ主調の乱刃と、来派の伝統の直刃で、いずれも刃寄りに流れて柾がかる鍛え(血脈の証)に沸映りが立つ。作域は延文・貞治型の寸延び平造の脇指・短刀と、大磨上無銘の刀に分かれ、全体に御家芸の彫物を伴い、有銘作は二字銘

信国は、本会が初代と見做す延文・貞治の京の上工で、年紀作は延文三年から応安五年に及ぶ。血統上は了戒系で、了久信の子或は孫と記される来系の刀工、修業上は相州貞宗の門人で、貞宗三哲の一人に数えられる。その作風は説明に明記される通り二様あり、一つは貞宗風の沸深い小のたれに互の目を交えた乱刃、一つは来派の伝統である直刃で、いずれの場合も鍛えが刃寄りに流れて柾がかる点が了戒系の血脈の証とされる。梵字・素剣・護摩箸・重ね彫の刀身彫刻は御家芸であり、有銘作は二字銘である。

鑑定の決め手

作品の22% ・ 貞宗比 5.3倍

作品の31% ・ 貞宗比 4.2倍

作品の25% ・ 貞宗比 3.0倍

作品の33% ・ 広光比 5.9倍

作風の変遷

貞宗風(沸深い小のたれに互の目の乱刃)

現存作の主流。鍛えは板目に杢を交え、刃寄りに流れて柾ごころとなり、地沸厚く、地景頻りに入り、多くの作に沸映りが立つ。刃文は小のたれを基調に互の目・小互の目を交え、足・葉入り、沸厚く明るく、金筋・砂流しが絶えず働き、刃縁にほつれ、上に湯走りがかかり、優品では刃に沿って湯走りが連なって一種の二段刃状を呈する。帽子はのたれ込みまたは乱れ込んで小丸、掃きかける。説明はこれを同工の相州伝の顕現と呼び、貞宗に比すると互の目がやや目立つ点に信国の見どころがあるとする。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
大磨上無銘の刀の作域— 刀・太刀(七二口中二一口)、ほぼすべて大磨上無銘。身幅広く元先の幅差が開かず、中鋒延びごころから大鋒、時に輪反り深くつく南北朝の体配。長寸の有銘作は少ない
寸延び平造の脇指・短刀の作域— 平造・三ツ棟の脇指・短刀(七二口中五一口)。身幅広く、寸延びて、重ね薄く、反り浅い、名指しの延文・貞治型。多くは生ぶ茎で、有銘作は目釘孔の下中央に二字銘を切り、年紀作は裏に年紀がある

来派の伝統の直刃

最古の年紀作の作域。延文三年の短刀と康安元年の脇指は直刃で、本会が了戒系の所伝の根拠とするのは正にこの作である。七二口中二二口が直刃、うち六口は細直刃

説明が名指すいま一つの作風。京物の伝統に則った中直刃・細直刃で、匂口は締りごころ又は深く、小沸がつき、刃縁細かくほつれ、喰違刃・二重刃ごころが現われ、物打辺に僅かに湯走りがかかり、帽子は直ぐに小丸となる。その下には同じ刃寄りに流れて柾がかる鍛えと沸映りがあり、来の風情が相州伝の地鉄の上に乗る。説明はこの出来を格調高いと評する。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

初代の年代は説明自身が裁定する。銘鑑は建武というが、現存するものに建武及びその近辺の年紀は皆無で、そこまで遡ると鑑せられる作も見当たらず、最古の延文・貞治年紀の作風が貞宗と直結することから、今日では延文・貞治を初代と見做すのが通説となっている。

血統は了久信(了戒の子)の子或は孫と記され、本会は年紀作の直刃といずれの刃文でも流れる鍛えという、作そのものに現われた証からこの所伝を首肯する。

説明が描く継承図。南北朝末期に永徳・至徳・明徳などの年紀のある代替りの信国があり、室町初期には左衛門尉や式部丞を冠するいわゆる応永信国が活躍する。各代のたれ刃と直刃を得意とし、南北朝末期より応永にかけての作には互の目主調の乱れ刃の作域が加わる。

有銘作は二字銘で、目釘孔の下中央に切り、年紀作は裏に年紀を添える。「その有銘作は少く」と明記する説明もある。

指定

国宝—
重要文化財4
重要美術品5
御物1
特別重要刀剣7
重要刀剣52

名工ランク

0.56 (指定作品69点)

刀工の上位5%

伝来

伝来記録28件 の鑑定作品における Nobukuni

伝来ランク

名家所蔵13点、伝来記録28件

刀工の上位7%

素点:2.80 / 10

刀姿

評価作品69点の分布

銘

評価作品69点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Sadamune
Nobukuni
弟子(5名)
  1. 1.信國Nobukuni2 販売中33指定
  2. 2.正信Masanobu
  3. 3.信國Nobukuni
  4. 4.信國Nobukuni
  5. 5.信國Nobukuni

Nobukuni派

Nobukuni派の他の刀工

  1. 1.信國Nobukuni2 販売中33指定
  2. 2.信國Nobukuni1 販売中44指定
  3. 3.吉包Yoshikane2 販売中7指定
  4. 4.重包Shigekane1 販売中4指定
  5. 5.正信Masanobu4指定
  6. 6.正包Masakane1指定
  7. 7.信國Nobukuni1 販売中2指定
  8. 8.吉政Yoshimasa2 販売中2指定
  9. 9.重國Shigekuni1指定
  10. 10.信貞Nobusada2指定
  11. 11.信國Nobukuni2指定