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概要·鑑定·指定·刀姿·銘·系譜·流派
概要鑑定指定刀姿銘系譜流派
  1. 流派
  2. 信国
  3. 正信

Nobukuni Masanobu

正信

重要
巻 21, 番 104 · 短刀

Nobukuni Masanobu

正信

評価作品4点

国越後時代Enbun (1356–1361)時代区分南北朝流派Nobukuni伝法山城伝代1st師匠Nobukuni藤代Jo saku刀工大鑑500(上位26%)種別刀工コードMAS696
4重要刀剣

概要

十一回の重要刀剣の短刀、わずかに正信の二字を切り、説明が越後山村派に帰するこの一口が、信国の作風の地方への一分流のうち、最も事績の乏しいものの一つへと開く。山村正信は同派の工で、同派は越後高田附近の山村に名を負い、その地は土豪たる武家の領であった。説明に記す通説では、一家は京の信国(伝により二代あるいは三代)を越後に招いてその造法を学んだとし、この伝を最もよく納得させるのは現存作が信国の作によく似ていることである。同工の現存作は僅かで、山村住信国・正信・安信などの銘を見、正信の名は一人のものではなく、銘鑑には南北朝から室町初期にかけて数工が挙げられる。指定作はすべて短刀で、有銘の現存は説明によればおそらく二口を出ず、十一回の作について「同作の現存する有銘作は恐らくこの二口のみではなかろうか」と記す。

同工の手を知る一定の見どころは地鉄である。板目に流れ肌を交えて肌立ちごころとなり、地沸厚くつき地景よく入り、その地の上に淡い映りごころや白気が現われる。有銘の十一回の短刀では板目が流れて肌立ち地沸つき白気、身幅広い三十一回の無銘作では小板目つみ刃寄りに流れごころを交え地沸厚く地景細かに入る。説明はまさにこの地に極めを置き、五十九回の作に「信国の流れを汲む山村派の特色をよく現わしている」地刃を見、板目に地景を頼りに織りなした鍛えをよしとする。山村正信への極めを担うのは、一つの刃文の型ではなく、この肌立った流れの地鉄である。

その地の上に、刃文は作の有銘・無銘に沿って二様に分かれる。二字銘の有銘作では直刃または直刃調に互の目を交え、小足入り小沸つき、静かで京風を帯び、二十一回の短刀は「京風を帯びたものであり」と読まれ、地刃の出来が優れた珍品とされ、説明はこれを「地刃の出来が優れており、且つ珍品である」と評する。無銘の極め物ではより働き、直刃基調または湾れ調に小互の目・喰違刃を交え、処々箱がかり、刃縁ほつれ、刃中沸深く金筋よく働き、砂流しかかり、僅かに湯走り・打のけを見せ、匂口明るい。いずれの作域でも帽子は乱れ込みまたは浅く小丸に返り、時に大丸ごころとなり、有銘作では返りやや長い。

彫物は地鉄と同じく確かに同派を裏づける。三十一回の短刀は表に行の倶利迦羅を彫り裏に刀樋を掻き流し、説明は「倶利迦羅の彫物も信国流で巧みである」とする。十一回の作は表に腰樋を掻き流し裏に護摩箸を掻き通し、その樋は元来素剣か護摩箸であったものを後に改めたものという。これらは付随の装飾ではなく、北国に伝えられた山城信国の彫物の様式の継続であり、本派の図様を地方の手が刻んだものである。銘はそれ自体が二字銘で、正信の二字を生ぶ茎の中央に切り、二十一回の作では目釘孔にかかって入る。

小さな作群のうちで同工を分かつのは、京の継承と北国の地が一手に出会う様である。有銘作は学んだと伝える信国の流れの静かな直刃と京風を保ち、極めの無銘作は同じ作風の華やかな一面、すなわちほつれて沸豊かな直刃と、小互の目を交えて匂口明るい湾れを示す。明るくほつれた刃と地景に富む肌立った地が、同派を分かちその源に結びつけ、無銘作のうち最も優れたものに説明は「山村派の中でも作位・年代共に上がるものであり」と見、ゆえに「山村正信の極めが首肯され」、年代を南北朝期とする。同派は長く続く独立の伝を成さず、その意義は山城伝信国の作風を越後に伝えた点にあり、正信はその伝来が最もよく知られる名である。

藤代の極めで上作、刀剣盲鑑の評価はその中ほどにある。公の指定記録に四口を数え、いずれも重要刀剣でいずれも短刀、二口は正信の二字銘を切り、二口は無銘で伝山村正信に極められる。同工の作に国宝・重要文化財・特別重要刀剣の指定はなく、文化財として永く市場の外に守られるという問題は生じず、大名家・美術館の所持も記録に見えない。私の蒐集家が現実に出会いうるのは、この小さく均質な重要刀剣の短刀の一口で、在銘または極めの作が時に現れる程度であり、現れれば特筆すべき機会となる。説明自らの二口ほどという数えに照らせば、確かな二字銘正信は南北朝の地方の諸派を学ぶ者の出会いうる稀少な作の一つであり、四口は併せて、信国の作風を越後に伝えた山村派に説明が与える技量の水準を正確に示している。

鑑定

信国の流れを汲む越後の一手で、現存はすべて短刀。説明は作の有銘・無銘に結びつけて二つの作域で示す。二字銘正信の有銘作は京風を帯びた静かな直刃・直刃調で、小板目に流れごころ、小足・小沸がつき、帽子は小丸となる。無銘の極め物はより働く直刃〜湾れに互の目・喰違刃を交え、地は板目が流れ肌に肌立ち、地沸厚く地景入り、刃中は沸深く金筋・砂流し・湯走りがかかり匂口明るく、帽子は小丸または大丸ごころとなる。いずれも彫物は倶利迦羅や護摩箸を信国流に切り、全体に信国の流れを汲む山村派の作風をよく現わす。

山村正信は越後山村派の刀工である。山村氏は高田附近の山村を領した武家で、通説では京の信国を越後に招いてその造法を学んだと伝える。説明は同工を南北朝期に置き、現存作は室町初期(応永)に及ぶものもあり、同銘は一代限りではなく南北朝から室町初期にかけて数工がこれを用いたと記す。現存の事績はすべて短刀で、平造、三ッ棟または庵棟、有銘作はごく僅か、二字銘正信はおそらく二口を出ないとする。地鉄は板目に流れ肌を交えて肌立ちごころとなり、地沸厚くつき地景よく入り、淡い映りごころや白気を見せる。刃文は説明が明記する二様に分かれる。有銘作は京風を帯びた静かな直刃・直刃調であり、無銘の極め物はより働く直刃〜湾れに互の目・喰違刃を交え、沸深く金筋・砂流しがかかり匂口明るい。いずれも帽子は小丸または大丸ごころに返り、彫物は倶利迦羅や護摩箸を信国流に切る。

鑑定の決め手

作品の100%

有銘の二短刀は京風を帯びた直刃・直刃調、無銘の二短刀は互の目・喰違刃を交えた沸豊かな直刃〜湾れである

作品の75%

作風の変遷

有銘作の作域(京風を帯びた静かな直刃)

二字銘正信の有銘作。重要十一回の短刀は説明が同作の有銘現存をおそらく二口のみとし、重要二十一回の短刀は京風を帯びた直刃の作である

二字銘正信の有銘作の作域で、説明はこれをおそらく二口を出ないとする。地鉄は小板目に流れごころの肌を交え、肌交じり、地沸つき、淡い映りごころや白気を見せる。刃文は直刃または直刃調に互の目・小のたれを交え、小足入り、砂流しかかり小沸つき、帽子は乱れ込みまたは直ぐに小丸となって返りやや長い。説明はこれを京風を帯びた直刃の作とし、南北朝を下らぬ作で地刃の出来が優れた珍品と評する。この京風の静けさが、学んだと伝える信国の流れに山村派を結びつける。

姿 Sugata
地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi

無銘極めの作域(沸の豊かな直刃〜湾れ)

無銘の伝山村正信の作。重要三十一回の短刀は喰違刃・沸深く行の倶利迦羅を彫り、重要五十九回の短刀は湾れ調の刃に匂口明るく地景に富む鍛えを示し、説明が山村派中で作位の高いものとする

無銘で同工に極められた作の作域で、有銘作より働きが目立つ。地鉄は板目に流れ肌を交えて肌立ちごころとなり、地沸厚くつき地景よく入る。刃文は直刃基調または湾れ調に小互の目・喰違刃を交え、処々箱がかり、刃縁がほつれ、沸深く金筋よく働き、砂流しかかり、僅かに湯走り・打のけを見せ、匂口明るい。帽子は小丸または大丸ごころに浅く返る。彫物は倶利迦羅や刀樋を信国流に切り、説明は板目に地景を頼りに織りなした鍛えをよしとし、これら無銘の優品を山村派中で作位の高いものと評する。

地鉄 Jigane
刃文 Hamon
帽子 Bōshi
研究

同工の位置は説明に定まる。山村氏は越後高田附近の山村を領した豪族で、京から信国を召したという伝は、現存作が信国の作によく似ていることによって何より裏づけられる。

同銘は一人のものではない。銘鑑は山村派における正信を南北朝から室町初期にかけて数工挙げており、現存作は一代に止まらない。

山村正信への極めは、地刃が共に信国の流れを汲む同派の作風を現わすこと、すなわち板目が流れに肌立ち地沸厚く地景の入る地、ほつれて匂口明るい直刃、信国流の倶利迦羅に拠る。

指定

国宝—
重要文化財—
重要美術品—
御物—
特別重要刀剣—
重要刀剣4

名工ランク

0.02 (指定作品4点)

刀工の上位28%

刀姿

評価作品4点の分布

銘

評価作品4点の銘の種類

販売中

系譜

師匠Nobukuni
Masanobu
弟子(2名)
  1. 1.信重Nobushige
  2. 2.安幸Yasuyuki

Nobukuni派

Nobukuni派の他の刀工

  1. 1.信國Nobukuni1 販売中69指定
  2. 2.信國Nobukuni2 販売中33指定
  3. 3.信國Nobukuni1 販売中44指定
  4. 4.吉包Yoshikane2 販売中7指定
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