刀剣小町 脇差 東山美平 白鞘入 (Wakizashi, Hihashiyama Yoshihira) 刃文は、直ぐの焼きだし風を残し、互の目乱れに逆がかる大互の目や小互の目を交え、足・葉入り、匂深く沸よくつき、荒沸をところどころ交えてむら立ち、玉の飛焼き入り、砂流しかかる。 東山美平は、梅忠伝三郎といい、埋忠一門の刀工と考えられています。寛文・延宝の年紀作があり、晩年には大江慶隆と銘し、東山宗雪・大江孝満とも刻銘したと伝えられます。本作の銘は、東山美平本人によるものではなく、後年、年紀にある寛政二年六月日に、城太郎光雄が磨上げたことを記した切付銘となっています。この銘字の隷書体は、東山美平の現存作の銘に似通った感覚を有しつつ美平の右上がりの癖を抜いた穏やかな風があり、城太郎光雄は縁故の刀工とも考えられます。 美平の特色は逆がかる大互の目刃で、古来本阿弥家では、これを片矢筈乱れと称しました。東山美平の現存作は少なく、中でも刀は極めて少なく珍重されます。本作は2尺にわずかに足らず現在の種別としては脇差に分類されますが、刀を磨上げた作品で、直ぐの焼き出し風や、帽子の焼き深く返りが長い所などにも、手くせが現れています。表裏の三筋樋も珍しく、美平の作風や系譜を明らかにする上で注目に値する資料といえます。 素銅地金着一重岩石ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(宮崎県12057号 昭和四拾弐年弐月弐拾五日交付)、




新刀 · Kyoto
現在43点販売中
埋忠派は桃山時代を代表する金工集団であり、刀装具制作において後藤家と並び称される名流である。その鐔制作の技術は他の追随を許さず、古来より「埋忠鐔」の名を以て絶賛されている。特に埋忠彦次郎を中心とする本流は、吉川広家指料の「碇切り」に代表される苔鑢の妙技で知られ、金無垢地に施された鑢目の高尚な品格は筆舌に尽くせないほどである。桃山期における溌剌とした芸術精神を反映し、鐔の世界に新生面を拓いた。 作風の特徴として、金無垢、素銅、真鍮など多様な地金を用い、絶妙な肉取りの平地に締まった肉置きを見せる。斜めに掛けられた鑢や角耳の鑢仕立ては埋忠の真髄であり、切羽台外周に施された微妙な角度の配慮は、拵や刀装具を熟知した技術者ならではの工夫である。意匠は桜花透、胡蝶透、葡萄文、菊唐草文など図案化された文様を陰透や平象嵌で表し、明寿が創始した赤銅・銀・金の平象嵌研出しの技法は極めて効果的である。家紋を散らした刻印打込や七宝象嵌など装飾性に富み、絵画的で雅な雰囲気が満ちている。 江戸時代に入ると京都金工界において後藤、平田、正阿弥と各派が互いに影響し合い、埋忠派もその作風に変化を見せている。埋忠寿斉の銘がある慶長十年正月の縁頭は、金無垢地に家紋散図を施した豪華な仕立てであり、上層武家の需要に応えた作例として知られる。金無垢の鐔は度々の激動期に鋳潰されたため桃山期以前の作品は極めて少なく、現存する作例は資料的にも貴重である。埋忠二字銘の作品も江戸前期に見られ、明寿に近い出来を示すものもある。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトお届けした商品の状態が、当サイトの写真や説明と著しく異なると、お客様が判断された場合は返品が可能です。但し、返品にかかる送料はお客様のご負担でお願いします。クーリングオフを希望される場合は、商品の到着後1週間以内に書面の郵送にてお申し出ください。商品の返送代金はお客様のご負担となります。
刀剣小町 脇差 東山美平 白鞘入 (Wakizashi, Hihashiyama Yoshihira) 刃文は、直ぐの焼きだし風を残し、互の目乱れに逆がかる大互の目や小互の目を交え、足・葉入り、匂深く沸よくつき、荒沸をところどころ交えてむら立ち、玉の飛焼き入り、砂流しかかる。 東山美平は、梅忠伝三郎といい、埋忠一門の刀工と考えられています。寛文・延宝の年紀作があり、晩年には大江慶隆と銘し、東山宗雪・大江孝満とも刻銘したと伝えられます。本作の銘は、東山美平本人によるものではなく、後年、年紀にある寛政二年六月日に、城太郎光雄が磨上げたことを記した切付銘となっています。この銘字の隷書体は、東山美平の現存作の銘に似通った感覚を有しつつ美平の右上がりの癖を抜いた穏やかな風があり、城太郎光雄は縁故の刀工とも考えられます。 美平の特色は逆がかる大互の目刃で、古来本阿弥家では、これを片矢筈乱れと称しました。東山美平の現存作は少なく、中でも刀は極めて少なく珍重されます。本作は2尺にわずかに足らず現在の種別としては脇差に分類されますが、刀を磨上げた作品で、直ぐの焼き出し風や、帽子の焼き深く返りが長い所などにも、手くせが現れています。表裏の三筋樋も珍しく、美平の作風や系譜を明らかにする上で注目に値する資料といえます。 素銅地金着一重岩石ハバキ、白鞘、白鞘袋、登録証(宮崎県12057号 昭和四拾弐年弐月弐拾五日交付)、




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埋忠派は桃山時代を代表する金工集団であり、刀装具制作において後藤家と並び称される名流である。その鐔制作の技術は他の追随を許さず、古来より「埋忠鐔」の名を以て絶賛されている。特に埋忠彦次郎を中心とする本流は、吉川広家指料の「碇切り」に代表される苔鑢の妙技で知られ、金無垢地に施された鑢目の高尚な品格は筆舌に尽くせないほどである。桃山期における溌剌とした芸術精神を反映し、鐔の世界に新生面を拓いた。 作風の特徴として、金無垢、素銅、真鍮など多様な地金を用い、絶妙な肉取りの平地に締まった肉置きを見せる。斜めに掛けられた鑢や角耳の鑢仕立ては埋忠の真髄であり、切羽台外周に施された微妙な角度の配慮は、拵や刀装具を熟知した技術者ならではの工夫である。意匠は桜花透、胡蝶透、葡萄文、菊唐草文など図案化された文様を陰透や平象嵌で表し、明寿が創始した赤銅・銀・金の平象嵌研出しの技法は極めて効果的である。家紋を散らした刻印打込や七宝象嵌など装飾性に富み、絵画的で雅な雰囲気が満ちている。 江戸時代に入ると京都金工界において後藤、平田、正阿弥と各派が互いに影響し合い、埋忠派もその作風に変化を見せている。埋忠寿斉の銘がある慶長十年正月の縁頭は、金無垢地に家紋散図を施した豪華な仕立てであり、上層武家の需要に応えた作例として知られる。金無垢の鐔は度々の激動期に鋳潰されたため桃山期以前の作品は極めて少なく、現存する作例は資料的にも貴重である。埋忠二字銘の作品も江戸前期に見られ、明寿に近い出来を示すものもある。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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