説明

刃長71.0センチ 反り2.6センチ 元幅26.75ミリ 元重ね6.4ミリ 物打幅20.3ミリ 物打重ね4.3ミリ 横手位置幅15.7ミリ 松葉先重ね3.0ミリ 裸身重量561グラム。 拵に納めて鞘を払った重量857グラム。 室町初期(應永頃) The early years of Muromachi era 昭和61年5月15日 群馬県登録 附属 保存刀剣鑑定書、銀金鍍金太刀はばき、黒蝋塗鞘打刀拵 宇多派は鎌倉末期、古入道國光を祖とし、南北朝時代には國房・國宗・國次らの名工が活躍しました。その後も同名相継いで室町末期に至るまで栄えた一大流派で、このうち、南北朝期に下らぬ優品を「古宇多」と汎称しております。 宇多一派は本来、大和国宇陀郡の出身であることから、大和伝の気質を色濃く示す作が多く見られますが、時に相州伝の影響を感じさせる作品も遺しています。 この刀は、堂々たる気品を漂わせる大磨上の一刀で、体配から察するに、元は太刀として鍛えられたであろう。古雅な姿を今に伝えています。今なお踏ん張りがあり、反りは深く、小切先に結んだ優雅な造形は、その元姿を想像すると、二尺五寸を超える長寸の腰反りの太刀であったことが偲ばれます。地鉄は板目肌が柾に流れ、肌立ちつつ淡く映りが立ち、地景が入り、刃文は直刃調に湾れを交え、所々に食違刃や二重刃、湯走を見せ、金筋・稲妻が冴え渡る。その中でも、物打付近に現れる打除とも湯走とも称すべき刃縁の働きは圧巻で、逆さに互の目を焼いたかのごとく力強く顕著に表れています。鋩子は直ぐによく掃き掛けて焼詰風となり、宇多派特有の大和伝の気配が確かに感じられます。 鑑定書上は室町期の宇多作と極められていますが、その出来口や品格からは南北朝末期の古宇多の名作として鑑たい見どころ多き逸品です。静謐の中に潜む迫力、時代を超えて響く匠の魂。古の美を今に映す一振が、あなたのコレクションに確かな価値を添えることでしょう。 附属の拵は、実用と美を兼ね備えた見事な仕立てです。柄は革を片撮みで力強く巻き上げ、手にしっかりと馴染む握り心地を実現。堅牢かつ実戦的な印象を与えつつも、上品な落ち着きを感じさせます。鞘は鯉口付近をふっくらと膨らませ、他の部分を細身に仕上げることで、腰骨への負担を軽減する工夫が施されています。携行性と機能美を兼ね備えた、職人の気配りが光る造り込みです。 なお、鯉口は堅牢でしっかりとしておりますので、無理に納めず、わずかに鯉口を空けた状態での保管をおすすめいたします。柄には緩みやがたつきは見られず、鐔鳴りは僅か。全体に引き締まった印象を保つ良好な状態です。 武と美、用と雅。その両面を見事に調和させた拵が、刀身の風格を一層引き立てます。 当店にて真面目な美術館商用研磨を施しました。凛と立った横手周りや、研ぎ上がったばかりの地刃の冴えを存分にお楽しみください。

無銘(宇多) - Mumei(Uda) - 2-1816

無銘(宇多) - Mumei(Uda) - 2-1816

¥715,000

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仕様

長さ

71 cm

反り

2.6 cm

元幅

2.68 cm

先幅

2.03 cm

流派について

Uda School宇多派

宇多派は、鎌倉時代末期の文保年間(一三一七~一三一九)頃、大和国宇陀郡から越中国に移住した古入道国光を祖とする刀工集団である。国光の子と伝える国房を筆頭に、南北朝時代には国宗、国次、国光と同名が相継いで活躍し、室町時代末期まで栄えた。このうち、南北朝時代を下らぬ作品を特に「古宇多」と汎称している。元来大和国宇陀郡の出身であることから、自然に大和気質の強い作風が多くみられるが、同時に越中の先達である則重や江に倣ったとみられる相州伝風の作品も存在する。 古宇多の作風は、板目に杢目や流れ肌を交え、肌立ちごころとなり、地沸が厚くつき、地景が頻りに入る鍛えに、地鉄が黒みをおび、処々肌目が粕立つ点に北国気質が顕著に表れている。刃文は直刃調に浅く小のたれ、小互の目や小乱れを交え、匂深く沸がよくつき、刃縁がほつれて、金筋や砂流しが頻りにかかり、匂口が沈みごころとなる特色を示す。帽子は小丸に返り、頻りに掃きかけて焼き詰めごころとなるものが多い。一見すると相州上工の作を想わせる覇気に満ちた出来口であるが、黒みをおびた地鉄には北国物特有の肌合いの特色が看て取れ、また刃縁がほつれて砂流しが激しくかかる点に古宇多と鑑すべき要素がある。処々に荒めの沸が交じり、湯走りや打のけ、二重刃風の働きを交えるものもあり、地刃ともに変化に富む。 南北朝時代の典型的な姿を呈し、身幅広く重ね厚く、反りやや深く、中鋒延びごころまたは大鋒となる豪壮な体配のものが多い。地刃ともに健全で、覇気に満ちた出来口を示す作品が多く、同派極めの中でも優品とされるものが数多く残されている。越後中条家伝来の黒漆革巻太刀拵のように、南北朝時代を下らぬ貴重な太刀拵が完存する例も知られている。鎌倉末期から南北朝期にかけての越中における刀工集団として、大和気質と相州伝風を融合させた独自の作風を確立し、後世に大きな影響を与えた。

刀剣商

刀心

shop.nihontou.jp

¥715,000

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