保存刀剣鑑定書付 刀:銘 羽州米沢住赤間綱信(天保六年十一月日) 【解説】 本作は、天保六年(1835年)十一月、幕末期の出羽国(現在の山形県・秋田県)にて、羽州米沢住赤間綱信によって打たれた一振りです。銘にある「羽州米沢住」とは、当時出羽国最大の都市であった米沢の地で鍛錬されたことを示しています。 赤間綱信は本名を喜三郎といい、江戸にて名工・加藤綱英の門に学びました。師である綱英は、幕末を代表する巨匠・長運斎綱俊の実兄であり、兄弟共に水心子正秀から復古刀の真髄を伝授された名手です。 綱信の「綱」の一字は、修行を終え独立する際、師匠である綱英より偏諱を授かったものと推察されます。これは日本の伝統的な徒弟制度において、師への敬意と確かな技術の継承を示す証でもあります。 綱信は独立後、当初は江戸で活動していましたが、後に米沢へと移り住みました。天保年間(1830-1844年)を中心に活躍し、幕末の米沢を代表する名工の一人として高く評価されています。 本刀は、公益財団法人 日本美術刀剣保存協会(NBTHK)により、美術的価値が高く、保存状態が極めて良好である「保存刀剣」に認定されています。 【刀身】 長さ(Nagasa):65.1 cm(2尺1寸5分) 反り(Sori):1.54 cm(5分1厘) 刃文(Hamon):焼入れによって刃先に現れる、結晶構造による美しい文様 地肌(Jihada):鍛錬の過程で現れる鋼の表面模様 茎(Nakago):刀身の柄に収まる部分。 日本の刀工は、柄内での赤錆を防ぐために茎に黒錆を残します。この茎の錆色や経年変化は、専門家が制作年代を特定する際の重要な指標となります。 【拵】 拵(Koshirae):鞘、柄、鍔など、刀剣の外装一式。 縁頭(Fuchi-Kashira):柄の両端を保護し、装飾する一対の金具。 縁には「猪の目(いのめ)」の意匠が施されています。猪の目は古来より伝わる伝統文様で、現代のハートマークに似た形状をしています。その名の通り猪の目を象ったもので、魔除けや火伏せの護符としての意味を持ち、幸運を呼ぶと信じられてきました。神社仏閣の懸魚(げぎょ)や金具など、日本の伝統建築にも多く見られる吉祥文様です。 柄・目貫(Tsuka / Menuki): 目貫のモチーフは「龍」です。龍は古来より伝承や神話に登場する想像上の生き物であり、瑞祥(吉兆)の象徴とされてきました。その姿は「九似(きゅうじ)」、すなわち角は鹿、頭は駱駝、眼は鬼、項は蛇、腹は蛟(みずち)、鱗は魚、爪は鷹、掌は虎、耳は牛に似るとされ、あらゆる動物の頂点に立つ神獣として尊ばれてきました。刀装具の意匠としても非常に人気が高く、格調高い装いとなっています。


















出羽 · 1830-1844頃
藤代 Chu-jo saku · 刀剣大鑑 上位76%
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトReturns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.
保存刀剣鑑定書付 刀:銘 羽州米沢住赤間綱信(天保六年十一月日) 【解説】 本作は、天保六年(1835年)十一月、幕末期の出羽国(現在の山形県・秋田県)にて、羽州米沢住赤間綱信によって打たれた一振りです。銘にある「羽州米沢住」とは、当時出羽国最大の都市であった米沢の地で鍛錬されたことを示しています。 赤間綱信は本名を喜三郎といい、江戸にて名工・加藤綱英の門に学びました。師である綱英は、幕末を代表する巨匠・長運斎綱俊の実兄であり、兄弟共に水心子正秀から復古刀の真髄を伝授された名手です。 綱信の「綱」の一字は、修行を終え独立する際、師匠である綱英より偏諱を授かったものと推察されます。これは日本の伝統的な徒弟制度において、師への敬意と確かな技術の継承を示す証でもあります。 綱信は独立後、当初は江戸で活動していましたが、後に米沢へと移り住みました。天保年間(1830-1844年)を中心に活躍し、幕末の米沢を代表する名工の一人として高く評価されています。 本刀は、公益財団法人 日本美術刀剣保存協会(NBTHK)により、美術的価値が高く、保存状態が極めて良好である「保存刀剣」に認定されています。 【刀身】 長さ(Nagasa):65.1 cm(2尺1寸5分) 反り(Sori):1.54 cm(5分1厘) 刃文(Hamon):焼入れによって刃先に現れる、結晶構造による美しい文様 地肌(Jihada):鍛錬の過程で現れる鋼の表面模様 茎(Nakago):刀身の柄に収まる部分。 日本の刀工は、柄内での赤錆を防ぐために茎に黒錆を残します。この茎の錆色や経年変化は、専門家が制作年代を特定する際の重要な指標となります。 【拵】 拵(Koshirae):鞘、柄、鍔など、刀剣の外装一式。 縁頭(Fuchi-Kashira):柄の両端を保護し、装飾する一対の金具。 縁には「猪の目(いのめ)」の意匠が施されています。猪の目は古来より伝わる伝統文様で、現代のハートマークに似た形状をしています。その名の通り猪の目を象ったもので、魔除けや火伏せの護符としての意味を持ち、幸運を呼ぶと信じられてきました。神社仏閣の懸魚(げぎょ)や金具など、日本の伝統建築にも多く見られる吉祥文様です。 柄・目貫(Tsuka / Menuki): 目貫のモチーフは「龍」です。龍は古来より伝承や神話に登場する想像上の生き物であり、瑞祥(吉兆)の象徴とされてきました。その姿は「九似(きゅうじ)」、すなわち角は鹿、頭は駱駝、眼は鬼、項は蛇、腹は蛟(みずち)、鱗は魚、爪は鷹、掌は虎、耳は牛に似るとされ、あらゆる動物の頂点に立つ神獣として尊ばれてきました。刀装具の意匠としても非常に人気が高く、格調高い装いとなっています。


















出羽 · 1830-1844頃
藤代 Chu-jo saku · 刀剣大鑑 上位76%
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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