応仁の乱が足利の体制を砕いた後、戦国の一世紀はほとんどすべての国を武装させた。この時代は選ぶ目に報いる。並の作は多いが、その傍らには第一級の注文打ちが立っている。
保存刀剣鑑定書付 銘:元近 【作品解説】 本刀は、室町時代後期の天文年間(1532-1555年)に相模国(現在の神奈川県)で活動した元近による一振りです。その活躍時期から、戦国時代の武士たちのために打たれた実戦刀であると推測されます。作風は、相州伝の伝統を色濃く反映したものです。 相州伝について 相州伝とは、相模国を拠点とした刀工たちによって確立された伝法です。その起源は鎌倉時代中期(13世紀半ば)に遡ります。当時、大和伝や山城伝は既に高い完成度を誇っていましたが、関東の地における作刀技術は未だ発展途上にありました。 1185年に幕府を開いた源頼朝は、当初政治基盤の安定を最優先としたため、お抱えの刀工を育成する余裕がなく、武器の調達は大和や山城といった他国の刀工に依存していました。 しかし、幕府の確立とともに鎌倉武士からの需要が急増したため、五代執権・北条時頼は、山城国から粟田口国綱、備前国から備前三郎国宗という二人の名工を招聘しました。さらに七代将軍・惟康親王も備前福岡一文字の助真を招き入れました。 これら名工たちの交流が相州伝の基礎を築いたと言われています。その後、国綱の養子とされる新藤五国光がその技を完成へと近づけ、その弟子である行光、そして日本刀史上最も著名な刀工の一人である正宗へと受け継がれました。正宗によって大成された相州伝は全国的な名声を博し、後の古刀期から新刀期の井上真改(大坂)や水心子正秀(江戸)といった名工たちにも多大な影響を与えました。 本作の作者である元近は、室町時代においてこの相州伝の伝統を正しく継承した刀工の一人です。 彫物 表には梵字、裏には「南無不動明王」の文字が刻まれています。不動明王は仏教における信仰対象であり、一説には密教の主尊である大日如来の化身とも言われています。 生茎(うぶなかご) 「生茎」とは、製作当時から磨上げ(短く切り詰めること)がなされていない状態を指します。本刀の長さは83.4cm(二尺七寸五分)と、一般的な打刀の平均を大きく上回る長寸でありながら、作刀以来一度も磨上げられていない貴重な姿を保っています。鎌倉から室町時代の刀剣は、後の時代の規定や持ち主の体格に合わせて磨上げられることが一般的ですが、本作のように江戸時代以前の作で、これほどの長さを生茎で保っている例は極めて稀です。 本刀は、公益財団法人 日本美術刀剣保存協会(NBTHK)により、美術的価値が高く保存状態が優れていることを証明する「保存刀剣」に鑑定されています。 【刀身諸元】 長さ(Nagasa):83.4 cm 反り(Sori):3.0 cm 刃文(Hamon):(以下、刃文の詳細記述へ続く)
















相模 · 1532-1555頃
藤代 Chu-jo saku · 刀剣大鑑 上位60%
現在1点販売中
室町時代
応仁の乱が足利の体制を砕いた後、戦国の一世紀はほとんどすべての国を武装させた。この時代は選ぶ目に報いる。並の作は多いが、その傍らには第一級の注文打ちが立っている。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトReturns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.
¥1,950,000
保存刀剣鑑定書付 銘:元近 【作品解説】 本刀は、室町時代後期の天文年間(1532-1555年)に相模国(現在の神奈川県)で活動した元近による一振りです。その活躍時期から、戦国時代の武士たちのために打たれた実戦刀であると推測されます。作風は、相州伝の伝統を色濃く反映したものです。 相州伝について 相州伝とは、相模国を拠点とした刀工たちによって確立された伝法です。その起源は鎌倉時代中期(13世紀半ば)に遡ります。当時、大和伝や山城伝は既に高い完成度を誇っていましたが、関東の地における作刀技術は未だ発展途上にありました。 1185年に幕府を開いた源頼朝は、当初政治基盤の安定を最優先としたため、お抱えの刀工を育成する余裕がなく、武器の調達は大和や山城といった他国の刀工に依存していました。 しかし、幕府の確立とともに鎌倉武士からの需要が急増したため、五代執権・北条時頼は、山城国から粟田口国綱、備前国から備前三郎国宗という二人の名工を招聘しました。さらに七代将軍・惟康親王も備前福岡一文字の助真を招き入れました。 これら名工たちの交流が相州伝の基礎を築いたと言われています。その後、国綱の養子とされる新藤五国光がその技を完成へと近づけ、その弟子である行光、そして日本刀史上最も著名な刀工の一人である正宗へと受け継がれました。正宗によって大成された相州伝は全国的な名声を博し、後の古刀期から新刀期の井上真改(大坂)や水心子正秀(江戸)といった名工たちにも多大な影響を与えました。 本作の作者である元近は、室町時代においてこの相州伝の伝統を正しく継承した刀工の一人です。 彫物 表には梵字、裏には「南無不動明王」の文字が刻まれています。不動明王は仏教における信仰対象であり、一説には密教の主尊である大日如来の化身とも言われています。 生茎(うぶなかご) 「生茎」とは、製作当時から磨上げ(短く切り詰めること)がなされていない状態を指します。本刀の長さは83.4cm(二尺七寸五分)と、一般的な打刀の平均を大きく上回る長寸でありながら、作刀以来一度も磨上げられていない貴重な姿を保っています。鎌倉から室町時代の刀剣は、後の時代の規定や持ち主の体格に合わせて磨上げられることが一般的ですが、本作のように江戸時代以前の作で、これほどの長さを生茎で保っている例は極めて稀です。 本刀は、公益財団法人 日本美術刀剣保存協会(NBTHK)により、美術的価値が高く保存状態が優れていることを証明する「保存刀剣」に鑑定されています。 【刀身諸元】 長さ(Nagasa):83.4 cm 反り(Sori):3.0 cm 刃文(Hamon):(以下、刃文の詳細記述へ続く)
















相模 · 1532-1555頃
藤代 Chu-jo saku · 刀剣大鑑 上位60%
現在1点販売中
室町時代
応仁の乱が足利の体制を砕いた後、戦国の一世紀はほとんどすべての国を武装させた。この時代は選ぶ目に報いる。並の作は多いが、その傍らには第一級の注文打ちが立っている。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトReturns/exchanges limited to defects caused by shipping (except willful misconduct or gross negligence by the company); customers must contact within 72 hours of receiving the product.
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