江戸は刀の目利きの時代である。本阿弥の鑑定、1719年の享保名物帳、盛んな刀剣書が、戦で抜かれることのなくなった刀を学問の対象へと変えていった。
商品番号 UJKA469 – カタログ 43 – 売約済 家忠 試し斬り銘入 刀 (賀州住藤原家忠) 本作は、江戸時代初期から中期(1600年代前半)にかけて加賀国金沢で活躍した、初代家忠の手による名刀です。本名を鈴木吉兵衛と称し、名工・勝国の実弟としても知られる家忠は、加賀陀羅尼派を代表する名工の一人です。明暦元年(1655年)に没した彼は、その抜群の切れ味から「和歌山(注:原文wazamonôの意訳)」ならぬ「和物(わざもの)」として高く評価されています。藤代義雄著『日本新刀辞典』1990年改訂版では、旧版の中上作から「上作」へと格付けが引き上げられており、本作を一目見ればその評価に違わぬ実力者であることが分かります。また、加賀新刀の名品を網羅した重要資料『加賀新刀集』にも所載されている由緒正しき一振りです。 茎(なかご)には金象嵌による試し銘が施されており、数ある裁断試験の中でも特に難易度の高い「二ツ胴土壇払」を成し遂げたことが記録されています。これは二つの胴体を重ねて一刀両断にし、さらに下の土壇まで切り込んだことを意味します。試刀者の宮井六兵衛は、寛文十年(1670年)の加賀藩士人名録にその名が見え、弓術から試刀の役へと抜擢された人物であることが判明しています。この金象嵌は単なる装飾ではなく、四世紀近くにわたり守り伝えられてきた、この刀の驚異的な切断能力を証明する歴史的証左です。さらに特筆すべきは、鎺(はばき)下に隠された驚きの発見です。そこには昭和十一年八月の日付とともに、名高い鑑定・研師である本阿弥光甫の銘と花押が刻まれており、このような位置に銘が残されるのは極めて稀な名誉と言えます。 刃文は、匂口の明るく冴えた広めの互の目丁子乱れを焼き、鎌倉時代の黄金期を築いた備前畠田派の守家や真守が得意とした「蛙子丁子(かわずのこちょうじ)」が随所に現れています。家忠が古名刀の再現を強く意識し、見事にそれを成し遂げたことが伺えます。地肌は小板目肌がよく詰み、

加賀 · 1615-1624頃
藤代 Jo saku · 刀剣大鑑 上位60%
現在2点販売中
江戸時代
江戸は刀の目利きの時代である。本阿弥の鑑定、1719年の享保名物帳、盛んな刀剣書が、戦で抜かれることのなくなった刀を学問の対象へと変えていった。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトAll swords come with a three-day inspection period beginning from the date of delivery. If not satisfied, the sword may be returned within this period for a full refund of the purchase price. Outside of this period, all sales are final. Swords purchased on a layaway payment plan are not eligible for the three-day inspection period.
商品番号 UJKA469 – カタログ 43 – 売約済 家忠 試し斬り銘入 刀 (賀州住藤原家忠) 本作は、江戸時代初期から中期(1600年代前半)にかけて加賀国金沢で活躍した、初代家忠の手による名刀です。本名を鈴木吉兵衛と称し、名工・勝国の実弟としても知られる家忠は、加賀陀羅尼派を代表する名工の一人です。明暦元年(1655年)に没した彼は、その抜群の切れ味から「和歌山(注:原文wazamonôの意訳)」ならぬ「和物(わざもの)」として高く評価されています。藤代義雄著『日本新刀辞典』1990年改訂版では、旧版の中上作から「上作」へと格付けが引き上げられており、本作を一目見ればその評価に違わぬ実力者であることが分かります。また、加賀新刀の名品を網羅した重要資料『加賀新刀集』にも所載されている由緒正しき一振りです。 茎(なかご)には金象嵌による試し銘が施されており、数ある裁断試験の中でも特に難易度の高い「二ツ胴土壇払」を成し遂げたことが記録されています。これは二つの胴体を重ねて一刀両断にし、さらに下の土壇まで切り込んだことを意味します。試刀者の宮井六兵衛は、寛文十年(1670年)の加賀藩士人名録にその名が見え、弓術から試刀の役へと抜擢された人物であることが判明しています。この金象嵌は単なる装飾ではなく、四世紀近くにわたり守り伝えられてきた、この刀の驚異的な切断能力を証明する歴史的証左です。さらに特筆すべきは、鎺(はばき)下に隠された驚きの発見です。そこには昭和十一年八月の日付とともに、名高い鑑定・研師である本阿弥光甫の銘と花押が刻まれており、このような位置に銘が残されるのは極めて稀な名誉と言えます。 刃文は、匂口の明るく冴えた広めの互の目丁子乱れを焼き、鎌倉時代の黄金期を築いた備前畠田派の守家や真守が得意とした「蛙子丁子(かわずのこちょうじ)」が随所に現れています。家忠が古名刀の再現を強く意識し、見事にそれを成し遂げたことが伺えます。地肌は小板目肌がよく詰み、

加賀 · 1615-1624頃
藤代 Jo saku · 刀剣大鑑 上位60%
現在2点販売中
江戸時代
江戸は刀の目利きの時代である。本阿弥の鑑定、1719年の享保名物帳、盛んな刀剣書が、戦で抜かれることのなくなった刀を学問の対象へと変えていった。
保存刀剣のうち、出来が一層優れ、保存状態も良好と認められたものです。再刃や、室町・江戸期の多くの無銘作は対象外となり、保存刀剣より高い基準が課されます。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイトAll swords come with a three-day inspection period beginning from the date of delivery. If not satisfied, the sword may be returned within this period for a full refund of the purchase price. Outside of this period, all sales are final. Swords purchased on a layaway payment plan are not eligible for the three-day inspection period.