説明

清光 刀(KK0559) 本作は「清光」と二字銘に切られた初期作です。蔵出しの状態で、未だ審査に出されたことのない、いわゆる「生(うぶ)」な一振りです。 磨上げ、区送りながら、初期の書体による「清光」の銘が残されています。 形状:鎬造、庵棟、中切先。 刃長:二尺二寸六分九厘(69.3 cm) 元幅:3.0 cm 先幅:2.1 cm 重ね:6 mm 地鉄は小板目交じり。刃文は細かな小沸のつく直刃で、二重刃などが見て取れます。帽子は表裏で変化があります。 上質な白鞘に収められ、金着一重の鎺(はばき)が付属します。 【参考資料】 『日本刀工辞典 古刀編』:上々作 『刀工大観』:鑑定評価額 300万円 『有銘古刀大観』所載 現状でも鑑賞に堪える見所が多い一振りですが、研ぎを施せばさらなる良化が期待できます。 永正年間(1504-1521)頃の初期銘を調査したところ、本作の二字銘と合致する作例を二点確認いたしました。 当方は審査機関ではなく、またその判断が絶対ではありませんが、私見では正真と判断しております。 万一、審査を通過した際には、現在の価格設定を大きく上回る価値となるでしょう。 (備考:二重刃、浅い擦れあり。永正・天文・永徳) 『有銘古刀大観』に掲載されている永正期の写真は不鮮明で、実本を拡大鏡で見ても判別が困難なほどですが、本銘の書体はそれらと共通しております。 「清」の字の「月」の部分、一画目から二画目にかけての運筆が、明確な二画に分かれていない点が唯一の懸念材料ではありますが、極初期の作であることや、他の部位の銘振りが整合していることから、大きな問題ではないと考えております。 なお、『有銘古刀大観』によれば、この二字銘の書体は後の長銘(五郎左衛門尉)と同一工とされています。 『日本刀工辞典 古刀編』 『刀工大観』

Kiyomitsu Katana

Kiyomitsu Katana

$6,500

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刀工

Kiyomitsu

時代

Mid Muromachi (c. 1460)

仕様

長さ

69.3 cm

元幅

3 cm

先幅

2.1 cm

流派について

Kiyomitsu School清光派

清光は、室町時代後期の備前長船の地に興った一群の刀工である。説示が繰り返し述べるとおり、室町時代末期の備前長船鍛冶およびその作刀を汎称して末備前と呼び、清光はその中にあって祐定と並んで作品の多い名跡として位置づけられる。清光を名乗る刀工は数多く、五郎左衛門尉、孫右衛門尉、与三左衛門尉、彦兵衛尉、孫兵衛尉などの俗名を有する工の存在が認められ、早見出では十人を挙げるとも記す。中でも五郎左衛門尉と孫右衛門尉清光の両名が上工、筆頭格として知られ、銘鑑に所載されぬ治衛門尉清光のような例も遺存して、その欠を補う資料として貴重とされる。作刀地は備前長船を本拠とするが、播州龍野の城下で打った一口や、備前の守護代浦上宗景のために天神山で製作した作も伝わり、戦国期における一派の動向を伝えている。 作風について、説示が記す共通の語法はおおむね一定している。鍛えは小板目肌がつみ、小杢目あるいは杢目を交え、地沸が微塵に厚くつき、地景が細かに入り、淡く映りが立つ。ただし清光は他工に比して板目に杢が交じってやや肌立つ傾向のものが多く、それが一派の見どころともされる。刃文は二様に分かれ、一つは清光家の看板とも称される広直刃で、これに小互の目・小足・葉を交え、匂口締まりごころに小沸がつき、金筋・砂流しが細かにかかって明るく冴える。直刃の名手としては末備前中で忠光・祐定にも見られる作風だが、清光はとりわけ広直刃に葉の入った作を代表作とする。いま一つは腰の開いた互の目乱れで、小丁子・蟹の爪風の刃・角張る刃・尖りごころの刃などを交え、足・葉がさかんに入り、処々に湯走りや小さな飛焼を交える。さらに棟焼がさかんにかかって皆焼となる作もあり、その場合は重ねが薄くなるのが見どころとされる。姿は身幅広く、元先の幅差さまで目立たず、重ね厚く踏張りがあり、先反りの目立つ中鋒延びごころの打刀姿で、室町時代末期特有の体配を示す。同じ末備前でも数打物が多い中、俗名を銘した上工の作には肌目のつんだ精良な鍛えと匂口の冴えが備わる点で見分けられる。 伝承と鑑定の要点としては、俗名のない作でも銘振りから五郎左衛門尉と鑑せられる例が説示に明記され、銘の位置や鏨の太細、年紀の所在が手がかりとなる。評は、地刃ともに覇気を感じ取れること、匂口が明るく冴えること、肉置きが豊かで手持ちのずっしりと重い頑健な刀姿が豪壮である点に集まる。代表作としては、五郎左衛門尉の広直刃に葉のさかんに入った天文・弘治・永禄紀の打刀、互の目乱れの典型作、皆焼を焼いた龍野城下作、孫右衛門尉の広直刃および腰の開いた互の目乱れの代表作などが挙げられる。伝来の知られる一口に忍の松平家伝来の作があり、浦上宗景の注文銘を持つ作も複数伝わる。総じて清光は、直刃を本領としつつ互の目乱れや皆焼にまで及ぶ広い作域をもち、祐定と並んで末備前を代表する名跡として位置づけられる。

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