応仁の乱が足利の体制を砕いた後、戦国の一世紀はほとんどすべての国を武装させた。この時代は選ぶ目に報いる。並の作は多いが、その傍らには第一級の注文打ちが立っている。
美しい綾杉肌の古月山の短刀です。室町時代までの月山を古月山といい、独特な肌目の綾杉肌が見事です。保存鑑定書には貞則とありますが、日本刀銘鑑にある真則の作です。*「月山真則」出羽国住月山真則とも銘を切り、出羽国谷地住で、永正頃の刀工。山形県西村山郡谷地。(日本刀銘鑑より)作風は綾杉肌に小乱れの直刃の出来です。通常、月山二字銘が多いため、個銘と年紀がある本作は歴史資料としても貴重です。さらに出羽と地名がきってあり、修験道の聖地である出羽三山での作刀であることも貴重であり、月山のひいては日本の宗教的な歴史資料として記念すべき作品です。 <細タガネで見にくいですが、真の第一画が横に長く続いており、銘は月山真則が正しく、貞則は読み間違えです>








脇物 · 出羽
現在52点販売中
月山は、出羽国に聳える月山に因んで称された一派である。月山は出羽三山修験道の名山であり、この山号を銘とする刀工は、すでに平安時代から存在したことが『観智院本銘尽』に記されている。古来その鍛冶は平安時代末期に始まると伝えるが、現存する最古の有銘作は南北朝期の制作と鑑せられるもので、出羽三山神社所蔵の重要美術品の太刀がこれにあたる。収録される作には、現存の在銘作で最も古い部類に属する「月山」銘の太刀をはじめ、南北朝期の年紀をもつ勝軍、銘鑑にいわゆる羽州月山一派暦応頃に該当する長光、室町後期の月山近則、さらに時代下って幕末から明治にかけて大坂に出た月山貞一に及び、出羽に発した古い月山から後代に至るまでの広がりを示している。山岳信仰を背景とするこの一派は、長く東北の地にあって独自の作域を伝えてきた。 作風の最大の特色は、鍛え肌が綾杉模様にうねって流れ、その窪みの部分に渦巻状の杢目を交える、いわゆる綾杉肌を示すところにある。匂口の沈んだ直刃を焼く点は各時代に共通し、地沸がつき、直刃調から小乱れ、小互の目を交える刃文が見られる。鉄はかな色に黒みをおびて奥州気質を看取させ、奥州物らしく沸崩れて締らず匂口の冴えに乏しいものもある。ただし末流においては綾杉肌のあらわれぬ作もあり、月山近則の作中には備前伝の作風を示して長船鍛冶との技術交流を窺わせるものがある。後代大坂の月山貞一は、山城・大和・相州・備前・美濃など諸流の伝法をこなしつつ、古い月山にならった綾杉肌を巧みに再現し、刀身彫刻においても優れた技倆を見せた。月山の見分けは、この綾杉肌と黒む東北の鉄、沈んだ直刃の調子に拠るところが大きい。 鑑定にあたっては、綾杉肌の有無とその出方、地鉄の黒みと沸の崩れ加減、彫物の手際を併せ見ることが要点となる。古い月山に綾杉肌の典型を求め、末流には肌のあらわれぬ場違的な作や備前伝の混じる作のあることを念頭に置く必要がある。代表的な作としては、出羽三山神社蔵の太刀が古作の基準となり、月山近則の在銘脇指、勝軍や長光の南北朝期の遺例が一派の展開を伝える。貞一には毘沙門・倶利伽羅・不動などを彫り、久邇宮への献上刀をはじめとする所伝の明らかな作が残る。修験の山に発し、綾杉肌という他に紛れぬ地鉄を看板として東北に伝えられたこの一派は、刀剣史のうえで独特の位置を占めている。 詳しく見る →
応仁の乱が足利の体制を砕いた後、戦国の一世紀はほとんどすべての国を武装させた。この時代は選ぶ目に報いる。並の作は多いが、その傍らには第一級の注文打ちが立っている。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト商品到着後一週間以内(日本国内のみクーリングオフ可能です)ご返品いただいた品の状態が販売時と異なる場合や、商品を使用された場合はご返金ができません。購入条件と違う瑕疵は商品の返品並びに代金を返還致します。
美しい綾杉肌の古月山の短刀です。室町時代までの月山を古月山といい、独特な肌目の綾杉肌が見事です。保存鑑定書には貞則とありますが、日本刀銘鑑にある真則の作です。*「月山真則」出羽国住月山真則とも銘を切り、出羽国谷地住で、永正頃の刀工。山形県西村山郡谷地。(日本刀銘鑑より)作風は綾杉肌に小乱れの直刃の出来です。通常、月山二字銘が多いため、個銘と年紀がある本作は歴史資料としても貴重です。さらに出羽と地名がきってあり、修験道の聖地である出羽三山での作刀であることも貴重であり、月山のひいては日本の宗教的な歴史資料として記念すべき作品です。 <細タガネで見にくいですが、真の第一画が横に長く続いており、銘は月山真則が正しく、貞則は読み間違えです>








脇物 · 出羽
現在52点販売中
月山は、出羽国に聳える月山に因んで称された一派である。月山は出羽三山修験道の名山であり、この山号を銘とする刀工は、すでに平安時代から存在したことが『観智院本銘尽』に記されている。古来その鍛冶は平安時代末期に始まると伝えるが、現存する最古の有銘作は南北朝期の制作と鑑せられるもので、出羽三山神社所蔵の重要美術品の太刀がこれにあたる。収録される作には、現存の在銘作で最も古い部類に属する「月山」銘の太刀をはじめ、南北朝期の年紀をもつ勝軍、銘鑑にいわゆる羽州月山一派暦応頃に該当する長光、室町後期の月山近則、さらに時代下って幕末から明治にかけて大坂に出た月山貞一に及び、出羽に発した古い月山から後代に至るまでの広がりを示している。山岳信仰を背景とするこの一派は、長く東北の地にあって独自の作域を伝えてきた。 作風の最大の特色は、鍛え肌が綾杉模様にうねって流れ、その窪みの部分に渦巻状の杢目を交える、いわゆる綾杉肌を示すところにある。匂口の沈んだ直刃を焼く点は各時代に共通し、地沸がつき、直刃調から小乱れ、小互の目を交える刃文が見られる。鉄はかな色に黒みをおびて奥州気質を看取させ、奥州物らしく沸崩れて締らず匂口の冴えに乏しいものもある。ただし末流においては綾杉肌のあらわれぬ作もあり、月山近則の作中には備前伝の作風を示して長船鍛冶との技術交流を窺わせるものがある。後代大坂の月山貞一は、山城・大和・相州・備前・美濃など諸流の伝法をこなしつつ、古い月山にならった綾杉肌を巧みに再現し、刀身彫刻においても優れた技倆を見せた。月山の見分けは、この綾杉肌と黒む東北の鉄、沈んだ直刃の調子に拠るところが大きい。 鑑定にあたっては、綾杉肌の有無とその出方、地鉄の黒みと沸の崩れ加減、彫物の手際を併せ見ることが要点となる。古い月山に綾杉肌の典型を求め、末流には肌のあらわれぬ場違的な作や備前伝の混じる作のあることを念頭に置く必要がある。代表的な作としては、出羽三山神社蔵の太刀が古作の基準となり、月山近則の在銘脇指、勝軍や長光の南北朝期の遺例が一派の展開を伝える。貞一には毘沙門・倶利伽羅・不動などを彫り、久邇宮への献上刀をはじめとする所伝の明らかな作が残る。修験の山に発し、綾杉肌という他に紛れぬ地鉄を看板として東北に伝えられたこの一派は、刀剣史のうえで独特の位置を占めている。 詳しく見る →
応仁の乱が足利の体制を砕いた後、戦国の一世紀はほとんどすべての国を武装させた。この時代は選ぶ目に報いる。並の作は多いが、その傍らには第一級の注文打ちが立っている。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト商品到着後一週間以内(日本国内のみクーリングオフ可能です)ご返品いただいた品の状態が販売時と異なる場合や、商品を使用された場合はご返金ができません。購入条件と違う瑕疵は商品の返品並びに代金を返還致します。