説明

時代 : 室町末期 国 : 出羽国 証書 : 財団法人日本美術刀剣保存協会 保存刀剣 鑑定書 外装 : 拵入 刃長 : 6寸2分半 反り : 内反 目釘穴 : 1個 元幅・元重 : 17.6mm・6.9mm Period : Late Muromachi 16c Country : Dewa Paper : NBTHK Hozon Token Fittings : Koshirae Length : 19.0cm(7.48inches) Curve : Uchizori Hole : 1 Bottom Width,Thickness : 17.6mm・6.9mm (0.69inches・0.27inches) 出羽国(山形県、秋田県)の霊山月山は古来山岳信仰の聖地であり、その山麓で鍛えられたものを刀銘にしたと言われています。鎌倉時代の鬼王丸が月山鍛冶の祖とされているようですが、月山肌と称される独特の地鉄「綾杉肌」がなんと言っても特徴です。室町期には大いに栄え、月山二字銘の他、個銘を切るものもあります。月山以外の綾杉肌の刀工としては、下原康重一派、末波平一派などが上げられますが、その当時何かしらの交流が行われたのではないかと推察されます。江戸期では一時衰退しましたが、明治期に再興となり現代も連綿とその月山伝が継承されています。 本作は平造り、三ツ棟、身幅に比して重ね厚い体配です。刃文は直調に鍛えに沿って互の目交じり、かけだす所あるものの、金筋入り、地鉄は綾杉肌に地沸つく出来で、月山の典型作と言えます。白鞘は無く、全体が黒漆塗となり、柄部分に丸に剣片喰の家紋が入った作品です。

短刀 月山 / Tanto Gassan

短刀 月山 / Tanto Gassan

短刀

¥500,000

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仕様

長さ

19 cm

元幅

1.76 cm

流派について

Gassan School月山派

月山は、出羽国に聳える月山に因んで称された一派である。月山は出羽三山修験道の名山であり、この山号を銘とする刀工は、すでに平安時代から存在したことが『観智院本銘尽』に記されている。古来その鍛冶は平安時代末期に始まると伝えるが、現存する最古の有銘作は南北朝期の制作と鑑せられるもので、出羽三山神社所蔵の重要美術品の太刀がこれにあたる。収録される作には、現存の在銘作で最も古い部類に属する「月山」銘の太刀をはじめ、南北朝期の年紀をもつ勝軍、銘鑑にいわゆる羽州月山一派暦応頃に該当する長光、室町後期の月山近則、さらに時代下って幕末から明治にかけて大坂に出た月山貞一に及び、出羽に発した古い月山から後代に至るまでの広がりを示している。山岳信仰を背景とするこの一派は、長く東北の地にあって独自の作域を伝えてきた。 作風の最大の特色は、鍛え肌が綾杉模様にうねって流れ、その窪みの部分に渦巻状の杢目を交える、いわゆる綾杉肌を示すところにある。匂口の沈んだ直刃を焼く点は各時代に共通し、地沸がつき、直刃調から小乱れ、小互の目を交える刃文が見られる。鉄はかな色に黒みをおびて奥州気質を看取させ、奥州物らしく沸崩れて締らず匂口の冴えに乏しいものもある。ただし末流においては綾杉肌のあらわれぬ作もあり、月山近則の作中には備前伝の作風を示して長船鍛冶との技術交流を窺わせるものがある。後代大坂の月山貞一は、山城・大和・相州・備前・美濃など諸流の伝法をこなしつつ、古い月山にならった綾杉肌を巧みに再現し、刀身彫刻においても優れた技倆を見せた。月山の見分けは、この綾杉肌と黒む東北の鉄、沈んだ直刃の調子に拠るところが大きい。 鑑定にあたっては、綾杉肌の有無とその出方、地鉄の黒みと沸の崩れ加減、彫物の手際を併せ見ることが要点となる。古い月山に綾杉肌の典型を求め、末流には肌のあらわれぬ場違的な作や備前伝の混じる作のあることを念頭に置く必要がある。代表的な作としては、出羽三山神社蔵の太刀が古作の基準となり、月山近則の在銘脇指、勝軍や長光の南北朝期の遺例が一派の展開を伝える。貞一には毘沙門・倶利伽羅・不動などを彫り、久邇宮への献上刀をはじめとする所伝の明らかな作が残る。修験の山に発し、綾杉肌という他に紛れぬ地鉄を看板として東北に伝えられたこの一派は、刀剣史のうえで独特の位置を占めている。

刀剣商

勝武堂

shoubudou.co.jp

¥500,000

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