室町は刀剣業を産業に変えた。徒歩の集団戦とともに打刀が興り、長船と関は数打ち物と注文打ちを並行して産し、勘合貿易は日本刀を数万振の単位で海外へ運んだ。
注文番号:AS25011 白鞘入り、拵付きの脇差(NBTHK保存刀剣) 銘:無銘(月山) (弊社では刀剣の出来によって最上作、上々作、上作、普通作と4段階に評価しております)。 本作は無銘(月山)と極められた作品の中で上作にランクされます。 ハバキ:金着二重ハバキ。 長さ:50.0 cm (19.69 in)。 反り:1.0 cm (0.39 in)。 目釘穴:2個。 元幅:2.52 cm (0.99 in)。 先幅:1.98 cm (0.78 in)。 重ね:0.58 cm (0.23 in)。 刀身重量:415 g。 時代:室町時代中期。 体配:標準的な体配の脇差。 地鉄:独特の綾杉肌が明瞭に現れ、黒味を帯びた地鉄となる。 刃文:沸出来の互の目乱れ。帽子は乱れ込んで返る。 特徴:月山派は奥州月山とも呼ばれ、独特の綾杉肌の鍛えで知られています。この流派は鎌倉時代から室町時代末期にかけて繁栄し、その源流は舞草の伝統に遡ります。本来の鍛錬技法は後に途絶えてしまいました。江戸時代後期、月山貞一が多大な研究の末、この独特の技法を復活させることに成功しました。また、江戸時代中期には既に数名の刀工が月山肌の再現に成功していたことも知られています。代々の研究と献身を通じて、月山家は先祖の遺産を守り抜き、その伝統は後に月山貞勝へと受け継がれました。本作は美しく施された綾杉肌(月山肌)を示す優れた例です。 拵: 鍔:竪丸形の鉄鍔に梅の図を彫る。 目貫:菖蒲の図、金色絵。 縁頭:赤銅魚子地。 鞘:黒漆塗の変わり塗り鞘。 小柄:赤銅魚子地に麒麟の図を彫り、金銀色絵を施す。 小刀:付属。 NBTHK保存刀剣鑑定書。 葵美術評価鑑定書:全身押形。 海外送料別途。







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脇物 · 出羽
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月山は、出羽国に聳える月山に因んで称された一派である。月山は出羽三山修験道の名山であり、この山号を銘とする刀工は、すでに平安時代から存在したことが『観智院本銘尽』に記されている。古来その鍛冶は平安時代末期に始まると伝えるが、現存する最古の有銘作は南北朝期の制作と鑑せられるもので、出羽三山神社所蔵の重要美術品の太刀がこれにあたる。収録される作には、現存の在銘作で最も古い部類に属する「月山」銘の太刀をはじめ、南北朝期の年紀をもつ勝軍、銘鑑にいわゆる羽州月山一派暦応頃に該当する長光、室町後期の月山近則、さらに時代下って幕末から明治にかけて大坂に出た月山貞一に及び、出羽に発した古い月山から後代に至るまでの広がりを示している。山岳信仰を背景とするこの一派は、長く東北の地にあって独自の作域を伝えてきた。 作風の最大の特色は、鍛え肌が綾杉模様にうねって流れ、その窪みの部分に渦巻状の杢目を交える、いわゆる綾杉肌を示すところにある。匂口の沈んだ直刃を焼く点は各時代に共通し、地沸がつき、直刃調から小乱れ、小互の目を交える刃文が見られる。鉄はかな色に黒みをおびて奥州気質を看取させ、奥州物らしく沸崩れて締らず匂口の冴えに乏しいものもある。ただし末流においては綾杉肌のあらわれぬ作もあり、月山近則の作中には備前伝の作風を示して長船鍛冶との技術交流を窺わせるものがある。後代大坂の月山貞一は、山城・大和・相州・備前・美濃など諸流の伝法をこなしつつ、古い月山にならった綾杉肌を巧みに再現し、刀身彫刻においても優れた技倆を見せた。月山の見分けは、この綾杉肌と黒む東北の鉄、沈んだ直刃の調子に拠るところが大きい。 鑑定にあたっては、綾杉肌の有無とその出方、地鉄の黒みと沸の崩れ加減、彫物の手際を併せ見ることが要点となる。古い月山に綾杉肌の典型を求め、末流には肌のあらわれぬ場違的な作や備前伝の混じる作のあることを念頭に置く必要がある。代表的な作としては、出羽三山神社蔵の太刀が古作の基準となり、月山近則の在銘脇指、勝軍や長光の南北朝期の遺例が一派の展開を伝える。貞一には毘沙門・倶利伽羅・不動などを彫り、久邇宮への献上刀をはじめとする所伝の明らかな作が残る。修験の山に発し、綾杉肌という他に紛れぬ地鉄を看板として東北に伝えられたこの一派は、刀剣史のうえで独特の位置を占めている。 詳しく見る →
室町時代
室町は刀剣業を産業に変えた。徒歩の集団戦とともに打刀が興り、長船と関は数打ち物と注文打ちを並行して産し、勘合貿易は日本刀を数万振の単位で海外へ運んだ。
銘が正しい、または無銘でも年代・国・系統を確実に指摘できる、保存に値する真正の作と鑑定されたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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