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金一疋獅子図二所 小柄 銘 紋 程乗 光美 (花押)目貫 無銘 後藤, 二所, 紋程乗 光美 Ginza Choshuya 東京都中央区銀座3-10-4 月–土 9:30–17:30 筋肉隆々としてゆるみなく、殊に腰から尻にかけて肉感強く、大地を蹴る四肢も張って動きに軽やかさが窺い取れる後藤宗家九代程乗の獅子図小柄。程乗は慶長八年に七代顕乗の子として誕生。李兵衛家二代当主となり、覚乗と共に前田家に出仕し、加賀金工の育成と藩の財務に携わったことでも知られている。寛永十三年宗家を相続し、高雅が作品を多く遺している。本作は、十五代光美(みつよし)によって極められたもので、ふっくらと打ち出し強く、表面からの谷深い掘り込みも後藤の伝統を示している。目貫は、薄手の打ち出しから江戸初期の御当家の作と鑑せられる。

金一疋獅子図二所 小柄 銘 紋 程乗 光美 (花押)目貫 無銘 後藤
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金一疋獅子図二所 小柄 銘 紋 程乗 光美 (花押)目貫 無銘 後藤

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作者について

Goto Shinjo後藤真乗

8 重要刀剣

後藤光美(ごとうみつよし)は、後藤家十五代目を相続した刀工である。十四代光守(みつもり、桂乗)の嫡男として安永九年(1780年)に生まれ、幼名を亀市、俗名を源之丞と称した。享和四年(1804年)に父光守が没し、文化元年(1804年)六月三日に名を四郎兵衛光美と改め、宗家を継承した。後藤家は代々将軍家や大名に仕え、武具や刀装具の制作を家業とした名門であり、光美もまたその伝統を受け継ぎ、幕末期にかけて活躍した。 光美の作風は、赤銅魚子地を高彫色絵で飾るものが多く、金、銀、素銅などの素材を巧みに用いて、写実的かつ装飾的な表現を特徴とする。題材は、富嶽東海図、漁舟図、秋草に月兎図など、風景や動植物をモチーフとしたものが多く見られる。特に海浜風景を得意とし、波の表現や漁網の細密な描写に優れる。また、四分一磨地を用いた作品も残されており、素材の特性を生かした表現を試みていることが窺える。作風は、豪華さの中にも清清しさが溢れ、静と動を対比させるなど、独自の意匠も見られる。ただし、後藤家各代の中では些か技量が下まわるとされる向きもある。 光美の作品は、刀装具一式として揃いで制作されたものも存在し、武士の正装を彷彿とさせる格調高い作風を示す。小柄や笄などの小道具においても、その技量は遺憾なく発揮され、緻密な彫刻と鮮やかな色絵によって、独自の美意識を表現している。重要刀装具に指定されている作品の中には、光美の銘と共に、他の刀工との合作が見られるものもあり、当時の刀装具制作における共同作業の一端を窺い知ることができる。後藤家の伝統を守りつつ、独自の作風を確立した後藤光美は、江戸時代後期を代表する刀装工の一人として評価されている。

刀剣商

銀座長州屋

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