Ginza Choshuya 東京都中央区銀座3-10-4 月–土 9:30–17:30 Mid Edo period Kameyama city, Ise province 貞栄や正栄など国友鉄砲鍛冶の流れを汲む鐔工間派は、文様化された様々な事物を鉄地に砂張と呼ばれる異風な金属で装飾する作風で広く人気を得た。砂張は銅と錫、鉛の合金で、古くは仏具や蒔絵文箱の合口部分などに用いられた歴史のある素材。これを鐔に応用した感性と技術力は高く評価すべきで、作品も独特の風情を漂わせている。この鐔は表に貝を、裏には海藻を配して海産物の豊かさを暗示している。溶融した砂張を流し込んだ文様部分の所々に自然な空隙が残り、これが景色となっていて見どころでもある。

間派
江戸
伊勢
在銘
特別保存 (NBTHK)
金工 · 伊勢
現在11点販売中
間派は、元禄頃(1688〜1704)より伊勢国亀山に住した鐔工の一群であり、その所在地にちなんで「亀山鐔」とも称される。開祖にあたる国友家は、もと近江国の鉄砲鍛冶であった。説示に「元和以来、天下の泰平につれて鉄砲は無用となったところから、鐔工に転じたものも少くない」とあるように、泰平の世の到来とともに軍需技術を鐔制作へと転換した工人群のひとつである。代表工・国友貞栄(くにともさだえい)は亀山に移住後、「火縄銃の象嵌を鐔にこころみた」と伝えられ、銃器装飾に由来する砂張象嵌の技法を鐔制作に確立した。銘は「間」一字を切るものと、国友貞栄・正栄などの個名を切るものとがあり、いずれも同派の工房伝統に連なる作として位置づけられている。 間派の最大の特色は、砂張象嵌(さはりぞうがん)と呼ばれる独自の象嵌技法にある。砂張は銅・錫・鉛からなる合金で、説示に「砂張は古くは正倉院御物の中にもあるが鐔に用いたものはこの一派以外にはない」と明記されるとおり、鐔装飾への応用は間派のみに認められる技法である。作風は「異風」「個性的」と評され、鉄・素銅・山銅などの地金に「大模様の意匠」を施し、「表裏をガラリと変える大胆で秀れた意匠」が高く評価されている。碁石形の造込み、木瓜形や軍配形などの変り形を用い、据文象嵌・高肉彫据文・赤銅平象嵌・焼手くさらかしといった多彩な技法を駆使する。また砂張象嵌に特有の細かな剥落痕については、「決して美観を損なうものではなく、却って作品の雅趣を高める効果を与えている」と説示が述べており、技法固有の景色として積極的に評価されている点が注目される。 間派は、鐔制作において砂張象嵌を用いた唯一の一派として、金工伝統のなかに独自の位置を占める。説示において「意匠にすぐれ、象嵌の味も面白く人気がある」「珍重されている」と繰り返し評されるように、その作品は古くより珍重されてきた。代表工・国友貞栄は「同派の代表工」と称され、その作には「同派の作中もっとも上手な代表的な一枚」との最高評価が与えられている。鉄砲鍛冶としての金属加工技術を平和の世の芸術へと昇華させ、他に類例のない装飾語彙を創出した間派は、江戸中期における最も個性的な地方鐔工群のひとつとして、その伝統的価値が認められている。
保存刀装具のうち、出来・保存状態が一層優れ、銘文や作風に資料的価値の高いものと認められたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
NBTHK公式サイト弊社の過失により、本来の状態と著しく異なる場合には商品の返品が可能です。クーリングオフは商品到着後一週間以内です。
Ginza Choshuya 東京都中央区銀座3-10-4 月–土 9:30–17:30 Mid Edo period Kameyama city, Ise province 貞栄や正栄など国友鉄砲鍛冶の流れを汲む鐔工間派は、文様化された様々な事物を鉄地に砂張と呼ばれる異風な金属で装飾する作風で広く人気を得た。砂張は銅と錫、鉛の合金で、古くは仏具や蒔絵文箱の合口部分などに用いられた歴史のある素材。これを鐔に応用した感性と技術力は高く評価すべきで、作品も独特の風情を漂わせている。この鐔は表に貝を、裏には海藻を配して海産物の豊かさを暗示している。溶融した砂張を流し込んだ文様部分の所々に自然な空隙が残り、これが景色となっていて見どころでもある。

間派
江戸
伊勢
在銘
特別保存 (NBTHK)
金工 · 伊勢
現在11点販売中
間派は、元禄頃(1688〜1704)より伊勢国亀山に住した鐔工の一群であり、その所在地にちなんで「亀山鐔」とも称される。開祖にあたる国友家は、もと近江国の鉄砲鍛冶であった。説示に「元和以来、天下の泰平につれて鉄砲は無用となったところから、鐔工に転じたものも少くない」とあるように、泰平の世の到来とともに軍需技術を鐔制作へと転換した工人群のひとつである。代表工・国友貞栄(くにともさだえい)は亀山に移住後、「火縄銃の象嵌を鐔にこころみた」と伝えられ、銃器装飾に由来する砂張象嵌の技法を鐔制作に確立した。銘は「間」一字を切るものと、国友貞栄・正栄などの個名を切るものとがあり、いずれも同派の工房伝統に連なる作として位置づけられている。 間派の最大の特色は、砂張象嵌(さはりぞうがん)と呼ばれる独自の象嵌技法にある。砂張は銅・錫・鉛からなる合金で、説示に「砂張は古くは正倉院御物の中にもあるが鐔に用いたものはこの一派以外にはない」と明記されるとおり、鐔装飾への応用は間派のみに認められる技法である。作風は「異風」「個性的」と評され、鉄・素銅・山銅などの地金に「大模様の意匠」を施し、「表裏をガラリと変える大胆で秀れた意匠」が高く評価されている。碁石形の造込み、木瓜形や軍配形などの変り形を用い、据文象嵌・高肉彫据文・赤銅平象嵌・焼手くさらかしといった多彩な技法を駆使する。また砂張象嵌に特有の細かな剥落痕については、「決して美観を損なうものではなく、却って作品の雅趣を高める効果を与えている」と説示が述べており、技法固有の景色として積極的に評価されている点が注目される。 間派は、鐔制作において砂張象嵌を用いた唯一の一派として、金工伝統のなかに独自の位置を占める。説示において「意匠にすぐれ、象嵌の味も面白く人気がある」「珍重されている」と繰り返し評されるように、その作品は古くより珍重されてきた。代表工・国友貞栄は「同派の代表工」と称され、その作には「同派の作中もっとも上手な代表的な一枚」との最高評価が与えられている。鉄砲鍛冶としての金属加工技術を平和の世の芸術へと昇華させ、他に類例のない装飾語彙を創出した間派は、江戸中期における最も個性的な地方鐔工群のひとつとして、その伝統的価値が認められている。
保存刀装具のうち、出来・保存状態が一層優れ、銘文や作風に資料的価値の高いものと認められたものです。
日本美術刀剣保存協会(NBTHK)は、1948年に設立され、文化庁の監督を受ける公益財団法人で、東京・刀剣博物館に本部を置きます。専門の審査員が出品作を直接審査し、美術的・歴史的価値に応じた鑑定書を発行します。NBTHKの鑑定書は、日本刀および刀装具の真正性を示す最も広く認知された基準です。
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