伊勢伝法金工コードNS-Hazama
国宝
重要文化財
重要美術品
御物
特別重要刀剣
重要刀剣6
6指定品総数
3名工数
100%在銘 100%
100%名工帰属 100%
11現在の出品

概要

間派は、元禄頃(1688〜1704)より伊勢国亀山に住した鐔工の一群であり、その所在地にちなんで「亀山鐔」とも称される。開祖にあたる国友家は、もと近江国の鉄砲鍛冶であった。説示に「元和以来、天下の泰平につれて鉄砲は無用となったところから、鐔工に転じたものも少くない」とあるように、泰平の世の到来とともに軍需技術を鐔制作へと転換した工人群のひとつである。代表工・国友貞栄(くにともさだえい)は亀山に移住後、「火縄銃の象嵌を鐔にこころみた」と伝えられ、銃器装飾に由来する砂張象嵌の技法を鐔制作に確立した。銘は「間」一字を切るものと、国友貞栄・正栄などの個名を切るものとがあり、いずれも同派の工房伝統に連なる作として位置づけられている。

間派の最大の特色は、砂張象嵌(さはりぞうがん)と呼ばれる独自の象嵌技法にある。砂張は銅・錫・鉛からなる合金で、説示に「砂張は古くは正倉院御物の中にもあるが鐔に用いたものはこの一派以外にはない」と明記されるとおり、鐔装飾への応用は間派のみに認められる技法である。作風は「異風」「個性的」と評され、鉄・素銅・山銅などの地金に「大模様の意匠」を施し、「表裏をガラリと変える大胆で秀れた意匠」が高く評価されている。碁石形の造込み、木瓜形や軍配形などの変り形を用い、据文象嵌・高肉彫据文・赤銅平象嵌・焼手くさらかしといった多彩な技法を駆使する。また砂張象嵌に特有の細かな剥落痕については、「決して美観を損なうものではなく、却って作品の雅趣を高める効果を与えている」と説示が述べており、技法固有の景色として積極的に評価されている点が注目される。

間派は、鐔制作において砂張象嵌を用いた唯一の一派として、金工伝統のなかに独自の位置を占める。説示において「意匠にすぐれ、象嵌の味も面白く人気がある」「珍重されている」と繰り返し評されるように、その作品は古くより珍重されてきた。代表工・国友貞栄は「同派の代表工」と称され、その作には「同派の作中もっとも上手な代表的な一枚」との最高評価が与えられている。鉄砲鍛冶としての金属加工技術を平和の世の芸術へと昇華させ、他に類例のない装飾語彙を創出した間派は、江戸中期における最も個性的な地方鐔工群のひとつとして、その伝統的価値が認められている。

指定

6 指定 · 3 名工数

指定の位置づけ

重み付け指定指数 0.04(指定 6 点)

流派中 上位64%

2026/8/25 時点

主要工

上位指定の希少度で順位付け

  1. 1.正秀3
    流派内 50%
  2. 2.貞栄16702
    流派内 33.3%
  3. 3.貞秀1
    流派内 16.7%

現在の出品