説明

赤坂忠正(二代) 本作は、江戸中期における赤坂派の円熟期を象徴する、二代忠正による力作です。特筆すべきはその大振りな造り込みにあり、厚みと重厚感(縦横約80mm、厚さ7.3mm、重さ146.6g)が圧倒的な存在感を放っています。地鉄は緻密かつ堅牢で、深く落ち着いた黒錆の地艶は、素材の良さと鍛錬の確かさを物語っています。 透かしの意匠は、杜若(かきつばた)に八つ橋、そして武蔵野の草花を思わせる文様が組み合わされています。この重層的な表現は、古典文学の雅やかな情趣を漂わせると同時に、植物のしなやかな曲線が幾何学的な八つ橋の構成にリズムを与え、赤坂派の真骨頂である風景描写としての完成度を高めています。 構図においては、複雑な意匠ながらも絶妙な均衡を保っています。力強い骨格となる直線に対し、細やかに巻いた蔓や葉の曲線が対比を生み、画面全体に心地よい緊張感と調和をもたらしています。量感のある切羽台は堂々としており、厚みのある丸耳が作品全体の堅牢さを一層際立たせています。また、地表に見える微細な槌目や迷いのない鏨運びには、赤坂派の源流である尾張の気風が色濃く反映されています。 本作は、力強さと知性、そして妥協なき職人気質が融合した、赤坂派の権威を示す逸品です。その類稀なる規模と重量感もさることながら、抽象的な構造美と自然のモチーフを高い次元で調和させた作域は、まさに二代忠正の真骨頂であり、同派の中でも極めて稀少かつ見応えのある優品といえます。 【寸法】 縦:79.8 mm 横:81.6 mm 厚さ(切羽台):7.3 mm 厚さ(耳):6.8 mm 重量:146.6 g

赤坂 忠正 Akasaka Nidai Tadamasa

赤坂 忠正 Akasaka Nidai Tadamasa

€2,200

世界81社の刀剣商を横断追跡 · 価格履歴 · 売却アーカイブ

流派

Akasaka

時代

Edo

刀剣商

Nihonto Art

nihonto.art

€2,200

Nihonto Artで見る